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笑いがシステムにしか見えなくなると
笑いがシステムにしか見えなくなると
いよいよ苦しくなってくる
可笑しいから笑っているのではなくて
そういう仕組みだから笑っているだけ
ドミノが倒れるように広がっていく笑いに
うすら寒い思いしか抱けない
リンチの加害者はみな笑っているものだ
だれも笑わない世界は息苦しいけれど
だれもが笑っている世界も地獄のようだ
嫌いな笑いばかりが瀰漫していく
まあいまさらのことではあるし
自分が浮かべている笑いだって
胸くその悪い笑顔でしかないけど
こころが洗われるようなほっとする笑いが
いまはとても懐かしい