129/922
凶鳥
今日も眠って起きた
明日も眠って起きるだろう
眠って起きなくなる日は
いつやってくるのだろう
眠って起きなくなった人を思い出す
思い出されることでその人は目覚めることになるのだろうか
せっかくの平安な眠りを乱すように
思い出してしまうことは失礼に当たらないだろうか
それでも思い出すことをやめられない
眠れないときはことにそうだ
記憶が耳ざわりな鶏鳴のように
死者たちを眠りから揺り起こす
小鳥のさえずりのように優しく黎明を告げることは
黄泉路を羽摶く凶鳥にはできない
今日も眠って起きた
明日も眠って起きるだろう
眠って起きなくなる日は
いつやってくるのだろう
眠って起きなくなった人を思い出す
思い出されることでその人は目覚めることになるのだろうか
せっかくの平安な眠りを乱すように
思い出してしまうことは失礼に当たらないだろうか
それでも思い出すことをやめられない
眠れないときはことにそうだ
記憶が耳ざわりな鶏鳴のように
死者たちを眠りから揺り起こす
小鳥のさえずりのように優しく黎明を告げることは
黄泉路を羽摶く凶鳥にはできない
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。