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秋は友達

 みんなぼくを忘れていくね

 ぼくもみんなを忘れていくね

 記憶ってこんなに白かったかな

 薄っぺらな詩集よりも薄い

 登場人物の少ない記憶

 半時もかからずに読み飛ばせる記憶

 生きていてこんなに忘れられるなら

 死んだらだれも思い出さないだろうな

 そう思うと救われる

 ぼくが生きたことを知っているのは

 ぼくを埋葬したあの秋だけ

 ぼくが生まれて死ぬのは冬

 ぼくが恋に狂ったのは春

 ぼくが最後に笑ったのは夏

 それでもみんな忘れてしまった

 秋だけさ

 だれもかもを忘れていくぼくと

 夕暮れを過ぎても遊んでくれるのは

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