就職氷河期のララバイ
ダークの私小説ものが大の好きです。なろうではそういう題材の作品あまりないですけどね。以前、孤立無援さんの 無名漫画家「今日の原稿料未払いです」 が楽しく読みました(いま削除されたので、誰かアーカイブしたら連絡してください)。なろうじゃないけど、戦勇。の作者である春原ロビンソン先生の「アニメ95.2」という作品、と東村アキコ先生の「かくかくしかじか」も好きです。
就職氷河期のララバイ
ジャンル:純文学
文字数:98,542文字
作者:塩見義弘
URL:https://ncode.syosetu.com/n0197ez/
なろう住民なら、八男という作品は知っていると思いますが、その作者の新作が、なんと!私小説です。実はあまり八男を読む興味が引かなかったけど(別にディスしてる訳じゃないが)、今回の作品の方が好みです。タイトルでも察せますが、主に作者の経歴をベースにして、ブラック企業の体験を語る作品ですが、中には(日本)現代社会に対する穿った見解は一番の見どころです。的を射つと言うか、共感がしやすいというか、読む時は「なるほど、そうかも知れん」と何度も思いました。作中はブラック企業以外にも、色んな社会階層の奇人達も出ますので、ブラック企業なんちゃらに飽きた読者にも楽しめると思います。
みせポイント:世の闇(笑)