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日常業務 4

 資源調査。地球人類が旧石器時代に戻らない限り、五年以内に世界各地のの化石資源が枯渇するとされている地球各国にとって、最も重要な活動だ。

 新エネルギーの開発に苦戦している新自由国家同盟にとってもこの問題は共通事項であり、ギャルド・モンドは極秘にSW-1の資源調査を行っているのだった。

「見えてきたな。あれが目的地だ」

 稜線を越え、山頂部から見下ろせば、酷く平らな山が目に入った。

 シャンナン山。標高一〇〇〇メートル、推定面積一三〇平方キロメートル。ドローンを用いた解析の結果、これは巨大な一枚岩だと判明していた。

 シャンナン山は盆地のような地形の中心にぽつんと立っており、現地では神が作り出した山と呼ばれ、一種の聖地として扱われている。その為、周辺には複数の集落が存在している。

「ガキの頃、エアーズロックをヘリから見下ろしたことがあるけどよ。あれはこいつから緑を剥ぎ取って赤ペンキぶちまけた感じだったな。周りに集落があるのも似てる」

 と、メガロドンは世界トップクラスの富豪だった頃の記憶を引っ張り出した。

 確かに彼の言う通りだ。シャンナン山はエアーズロックとはいくつか相違点がある。例えばシャンナン山の山頂部では草原が広がり、まるで整地されたかのように平坦だった。

 一体どのようにして一枚岩に草原ができるほどの土が移動したのか。研究者は興味津々だった。

「先に言っておくが、今回はシャンナン山に用なんてないぞ。目的地は、“燃える水の湧く泉”だ」

 燃える水。現代を生きる人間がその言葉を聞けば、大半が石油をはじめとした化石資源を思い浮かべるだろう。

 もしSW-1に完璧なほぼ手つかずの油田が眠っているというのならば、この地域をどうにかして手中に収めなければならない。

 少なくとも、国家がその手を伸ばす前に。

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