救世の地 4
あんなの投稿してる暇があったら更新しろって言われそうなので更新します。まだ忙しいので休載中
報酬の受領に滞りはなかった。
商会の本部で「ありがとう親切な冒険者さん」という歓迎と共に報酬が手渡され、もう用はないから帰れと言わんばかりに衛兵が牛車を見張っていた。
しかしやはりというべきか。商会は生存者たちに興味はない様子だった。
《彼女達はどうします?》
衛兵に尋ねれば「管轄外だ」冒険者ギルドは「娼館にでも売り飛ばせ」などと散々な反応だった。
《まさかノバスコシアに連れて帰るつもりか?》
《意地の悪い質問だな》
拾った動物は責任を持って最期の瞬間まで寄り添い続けるのが主の責務というものだが、この状況ではあの場に放置して消えていた方が非人道的である。
《……すまん》
そう思い至ったソヴォクは短く謝罪した。
しかし、問題は何も解決していない。
「助けてくれるんですよね……?」
TF101の人間が無言でアイコンタクトを交わす姿に不安を覚えたのだろう。生存者の一人がおずおずと尋ねた。
精一杯の恐怖と共に絞り出された問い。答えられるものは誰もいなかった。
「止めてくれ」
壁の外側に出ると、不意にコロニーが言い出した。
一体、体内通信ではなく直接口に出す用事とはなんだろうか。
ソヴォクが不審に思って停車させると、彼は生存者の首根っこを掴んで荷車の外に放り出した。
「なにをしている!」
「見ての通り、役立たずを追い出しただけだ」彼は普段の調子でそう返した。「気に食わないなら、この場で殺すか? どうせ誰も止めん」
溜息をつきながら荷車から降りると、拳銃を抜く。
生存者たちは地球の拳銃を目にしたことはないだろうが、この様子を見れば誰でも武器と推測できる。
せっかく生き延びたのに殺されてはたまらないと、彼女達は大慌てで逃げ出した。
「やれやれ」
などと呟きながら荷車に戻ったコロニーをバーゲストが問い詰めようとしたその時、イェシュアの拳が炸裂した。
「お前に殴られる覚えはないな」
「ええ、あの子たちの代わりよ」
それきりコロニーを責める事はなく、一行は拠点へ向かった。




