第一章 3話 王子様
『ここが…私の家だよ』
『『・・・・・』』
アルビスに案内されてやってきたのはクラインの真ん中にあるお城みたいな場所だった
『なあレイン、これ、お城だよな?
…L○GOかな、よくできてるなー』
ハルは驚きのあまり現実逃避していた
『…アルビス…様…?』
レインはというとアルビスの正体に気づいた様子
そんな二人を見てアルビスは、ふふっと笑い
『申し遅れました、クライン王国第一王子アルビス=クラインと申します。』
『え、ええええええええ』
『ハル、うるさいです』
いやだって、え?レインは知ってたわけ?
そりゃ、まぁ…わかりやすかったですし?
そんなことを言うレインも気付いたのは途中からだ
『あ、あの、アルビスさん…いえ、アルビス王子、これまでの無礼お許し下さい…』
ハルはいきよい良く頭を下げた
『ふふっ、ハル君。気にしなくていいんだよ?私はあまり堅苦しのが好きじゃなくてね、ハル君面白そうだから話してみたくて…』
それに…クラインと名乗らなかったのは私なんだから顔をあげてくれるかな
『そうですよハル、アルビス様は〝わざと〟クラインと名乗らなかったんですから悪いのはアルビス様かと』
『ふふっ、ふふふふ、いやーこんなに言われたのは久し振りだ。詫びということで食事と寝床は用意するから許してくれるかい』
アルビスはお腹を抱えて笑いながら城の中へと案内してくれる
ハルは未だに、?を浮かべたままだったが、レインに手を引っ張られ連れて行かれたのであった




