第一章 12話 ホモ
『そう言えばさ、ハルとレインは何で旅してるんだっけ?』
アルビスは今更ながらも二人が旅している理由を聞いた
『言ってなかったっけ?俺…記憶がなくてさ…旅をしたら思い出すかなって』
『へー…記憶ねぇ…』
ハル君には記憶がないのか…やっぱりいろいろと引っかかるな、助けてもらった恩で一緒に行動しているというレイン君、何かなぁー
『困らない?記憶ないと不便でしょ?』
『記憶ないと言っても何を忘れているのかすらわからないから不便ではないんだよね』
それを聞いたアルビスはレインの方をちらっと見て少し考えた
『ねぇレイン、もしかしてハルの忘れていた記憶…知ってるんじゃない?』
『知っていたらとっくに話してるかと…』
『アルビス!レインと逢う前から俺には記憶がなかったんだよ』
『ふむ、そうか…』
『何故そこまでハルのこと気になるんですか?…まさか』
『『ホモォ』』
『やめてくれるかな!?俺は普通に女性の人が好きだから』
『わかってますよ…そこで否定しなかったら暫く離れて歩きます』
『………』
アルビスはいきなりホモ扱いされて悲しみにくれていた
『…まぁそんな事より、ハルの事気になるのは俺が精霊なのに何故人間と一緒にいるのか気になるという事ですかね』
『あぁ…助けてもらったとしても精霊が無闇に人と関わるのはないと思ってね、ハルはそれだけ〝特別〟な存在なのかと』
『いきなり人間界へと転送されてその時私は重症で、魔物に襲われていたのを助けてくれたのがハルだったんです。』
『へぇ…その後精霊界へ帰れたのでは?』
『何故だが帰れなかったんですよ…それで助けてもらった恩もありますし記憶もないとの事でしたので一緒に旅をしているのです』




