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第一章 10話 スペーディン

その頃ハル達は


『やっば、この白い本間違えて持って来ちゃった…』


レインは精霊だから拒まれないよね?持っててと手渡そうと白い本を掴むハル

それを見たレインは

『…何でハル君持ててるわけ』


『……あっ確かに、レインどうしよう持てちゃった』

レインの方を向き助けてと救いの目を向ける


『はぁ…ハルには私の加護をかけてありますので…』

レインはハルの持っていた白い本を受け取ろうとすると

ぱぁァァと本が光り

何と白い馬が飛び出してきた


『レインうるさいです』

金色のたてがみに金色の目、金色の尻尾を揺らし外の声が聞こえていたのか煩いと一括する


『スペーディン…よく出てこれましたね』

ジト目でスペーディンのことを見るレイン


『何か我を呼ぶ声が聞こえたようで……』

そう遠くを見てスペーディンは何かを懐かしむように優しい目をしていた


『久々の再開に水を刺しちゃうようです悪いけど……レイン君が精霊という事はわかったけどそしたら益々ハル君の存在が謎なんだよね…』


そう言うアルビスにスペーディンとレインは


『『裏切り者が何を言う』』


と二人してアルビスの事をやはりよく思っていないようだ


『それは…』

アルビスが俯きなんて言ったらいいか悩んでいると


『レイン、アルビスは俺達を〝友達〟って言ってくれたんだよ?それに庇ってくれたし…悪い人じゃないよ!俺の感は当たるし』


ハルはレインにアルビスは良い奴という事を一生懸命に伝えようとしていた


『ハル…』

それを聞いたレインは何故か悲しそうだった…


『ハル君と言いましたかな…我はスペーディンと言います。ずっと話を聞いていましたがレイヴをどう思いで…?』


『レイヴ…精霊を殺してたんだよね?私利私欲の為に…それは悪い事だと思う…でもさ、何で精霊が不老不死って知ってたの?』


ハルはただ疑問に思ってたことを聞いた


『…それは精霊使いが裏切ったからだと…』


『本当に?真実はわからなくない?』


『…ハル君』

スペーディンも何故か悲しそうにして俯いてしまった



『ハル、この話は一旦クライン王国から離れてしませんか?』



まだ瞬間移動した所から動いていなかった為、ハル達はクライン王国から離れ、落ち着いた場所を探す



クライン王国から追手が来てないことを不思議に思いながら

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