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武術チートの異世界転生  作者: ハルジオン
幼少期編
26/37

不敗と吸血鬼

…視界がぼやける

頭も上手く働かない。

俺は死んだのか?

確か前死んだ時もこうやって…



前と同じ?

俺は周りを見ると前に来た白い世界と似た場所にいた。


前との違いは前の世界は真っ白だったのに比べ微妙に光っている。


なんだ…ここ?


「まさか、神界とかそういうノリじゃ…」

「ピンポンピンポン大正解〜♪」




「チェンジで」

「え⁈そんなこと言われたの2度目ですよ⁉︎」

「言われたことあるのかよ!」

「ま、まあ、その話はとりあえず置いといて、


なんでここにいるかわかります?」


まあ、心当たりは一つしかない。

「俺はまた死んだのか?」

「いえいえ、死んでませんよ?

本来なら死んでから来たりしますが。」

「え?俺どう考えても致命傷だったよな?」

「もう〜

私の加護を忘れたんですか?

あんなに凄い加護を与えてあげたのに〜」

そう言って頬をぷくっと膨らます女神


あ、そういえばなんかあったなぁ

じゃあなんでここにいる?


「えっと、簡単に説明するとですねー


加護で死にはしなかったんですが虫の息であのままじゃ失血死しちゃう状況だったので身体の時間を止めてこちらに魂を呼びました。

折角転生してもらった人が5年もせずに死んでしまうのはこちらとしても困るので今回は特別措置みたいなものなのであまり今後は期待しないでくださいね?」


「とりあえず呼ばれたのは分かった。


で、ただ呼ばれただけじゃないんだろう?

俺はどうなるんだ?」

「話が早くて助かります

一番良かったのはあのまま逃げてもらうことだったんですが、それはもう無理です。

なので私の力を使いあの状況を打開したいと思います。」


「どうせならあの吸血鬼を消すとかどっかに飛ばすとかしてくれた方が楽な気がするんだが

それは出来ないのか?」

「すいません…

貴方が死にそうだからといって下界の生物をいきなり殺したりする様な過度な干渉は禁止なんですぅ…


なので貴方にギリギリまでの力を与えます。」


「そうなのか?

神のルールなんてよくわかんないからなんとも言えないが、そう言うならしょうがないし、


で、俺に力をって事だけど、

なんの対価もなしで出来るものなのか?」



「実はギリギリの方法なのでお察しのように対価が必要なんです…


私の力を使って行うので私の加護を消します。

消した加護によって得られる力は今回限りで二度と使えないですがその分強力です。

なので今回はそれで乗り切れるはずです。」


「そうか、なら良い。

早くやってくれ

早く戻って父さん達を守らないと…」


「私に出来るのは力を与えるだけです。

それも一時的な

その力の使い方は貴方自身が教えてくれるでしょう。

後は…貴方自身を信じて下さい。」



女神が俺に手をかざす。

その手は光っていてその光が大きくなり俺を包み込む。

光は暖かく、身体が軽くなる感じがした。

そのまま1分ほどが経ち


「これで終わりです。

とりあえず与えた力は

召喚魔法LvMAX

時空魔法LvMAXです

貴方ならうまく使えるはずなので頑張ってください。


では、今から下に送ります

お元気で」


「あぁ、

助かった。本当に感謝してる。

出来ればしばらくは此処に来ないようにするさ。」


そう言って俺は前回と同じように意識が薄れていった。

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