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捕捉転移

前に進めるよう頑張りたいです…

昨夜は風呂にも入らずそのまま眠ってしまった 汗でベタつく身体をシャワーで

流すと 頭の中もすっきりとした感じになった気がした


タオルで髪を拭きながら部屋に戻ると携帯のメールサインが光っていた

誰だろう 手に取ってみると知らないアドレスが表示されている 誰?

件名は『僕だよ』ってもしかして

本文を開くと

夏美ちゃん昨日は疲れてたみたいで ずいぶん早くに寝ちゃっていたでしょ

呼びかけが使えなかったからメールしたよ 今日は午後から来ればいいから

ゆっくり休む事 じゃあ後でね

と書かれていた 午後ってことはお昼食べてからでいいのか じゃあ

携帯のアラームを11時でセットして 再び眠りについた


朝昼兼の食事を取っていると 買い物から帰ってきた母に散々

「だらしない もう少ししゃきっとしなさい 」と家を出るまで言われ続けた

9月になったからと言って太陽の勢いは衰えることなく 日陰を選んで歩き

会社へと向かった


「こんにちわ 」

事務所に入ると あれ今日は神楽さんに古賀さん 智兄に聡君までいる

「あぁ来たか じゃあ下に行くぞ 」

「僕はもう少し掛かりそうだから先に行っていて 」

という神楽さんを残し 皆で降りていく 何をやるのかわからないが

いつもに比べて人数が多いいのが気になる


「さてと 今日は捕捉空間転移をやってもらう 」

「ホソク空間転移ですか 」

「前に教えてだろ闇を祓うのに人前で神威を仕えないから空間転移すると だが

そこに闇に憑かれた者以外が同席してしまえば そいつは目撃者になってしまう」

「だからさっ 自分とパートナーと対象者だけを空間転移させる方法の名前が

捕捉空間転移 長ったらしいから略して『捕転ほてん』だ 」

「そこまで略すな サル ちゃんと『捕捉転移』と言え 」

「『捕転ほてん』でもちゃんと発動するから大丈夫だっ 」

「九条 サルの戯言は真に受けなくていいからな ちゃんと『捕捉転移』と

言って発動させるんだぞ 」

聡君が口を開こうとしたんだけど 

「話が進まなくなるから黙ってろ 」と一喝され 古賀さんの話が続いた


『捕捉転移』専用の式札を使うが やり方は空間転移と同じだと言う

何が違うのかと聞いたら 空間転移は広がった空間にいる全ての人間

を対象として取り込むが 捕捉転移はただ広げただけでは誰もその

空間に捕らえる事はできないのだと教えてくれた


「まずはやって見せた方がいいだろう 新堂頼む 」

「対象はどうしますか 」

「俺と九条だ 」

「分かりました 」

聡君が何か訴えていたが 「うるさい」の一言で返すと 

智兄にそれを始めるよう指示を出した


式札を手にしイメージを作っていく 智兄のは雫のような形をいていた

「捕捉転移 」

雫が広がり景色が変わると そこには同じ場所にいたはずの聡君の姿は無かった


「すごい どうやったの 」

「守り人を捕捉するのは そんなに難しい事じゃない 勾玉の波長を同調つまり

呼びかけ状態にしていれば 勝手に捕捉できる 」

古賀さんがさらに説明を重ねていく 

「ただ 今の新堂と俺はその状態ではない その場合捕捉する為には 対象者の

姿を正確に捉え それを空間のイメージに重ねて広げていくんだ 」

相変わらず聞いているだけではよく分からない 解除をし戻ると

「実際にやってみた方がよさそうだな 」

また顔に出ていたのだろう ニヤッとしながら捕捉転移用の式札を手渡された 


「じゃあ新堂だけを捕捉してみろ よく知ってる奴の方がしっかり姿を捉えられる

だろうからな 」

「はい 分かりました 」


智兄の姿をじっと見る こんなに見つめた事なんてなかったし よく知っている分

なんだか気恥ずかしいが そんな事に気をとられている場合じゃない

イメージの中にその姿を重ね捉え 神威を流し込む

「捕捉転移 」

違う景色が広がった中に私と智兄だけがいた

「すごいじゃないか 夏美 」

「えっ 出来てるの 」

初めてで上手くいくなんて今まで一度も無かった事に 自分でも驚く


「これができれば そろそろ実戦にでなくてはいけなくなる 」

「実戦? 」

「ここ2~3年で殺傷事件や行方不明者が多くなったという話を聞いた事

はないか 」

時期的には ちょうど私たちがこっちに引っ越してきた頃だけど

そんな話あったかな 普段あんまりニュースとか見ないからな

「知らなかった 」

「そうか でも確実に事件は増えていて その大半に闇人や囁く者が

係わっているんだ 」

「なぜ そんな事が分かるの 」

「心に負の感情を抱えた人間に その感情に身を委ね思うままに振舞えと

囁くんだ それに呑まれてしまえば後戻りはできない 」

「どうなってしまうの 」

「憎んだ相手を傷つける 自分を受け入れなかった場所を破壊する等

やることは人それぞれだ 」

「そんな… 」

「囁かれた者達は 理性のたがが外れているから100%の力を使ってくる 」

何のことだろうと首をかしげると 


普段人間は無意識のうちに使う力をセーブしている 全ての力を使えば自らの

肉体を傷つける結果にも繋がるから でも落ちた者達はそんなことは気にも

留めず全力で向かってくる 

常人離れした力に加え殺傷能力のある物を持っていることも多い

そんなのを相手にする危険な仕事なんだ と語った

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