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制御

話がなかなか進まないのはいつもの事ですが… 前に進むよう頑張ります

「じゃあ 制御の訓練を始めようか 」

「何を どう始めるんですか 」

いきなり言われても 何をすればいいのかさっぱりだ


「あぁ そうだってね まずはこっちに来て 」

神楽さんの前に立つように言われる

「それから 両手を開いて僕の手と重ねて 」

「えっ 」 男の人と向き合って手を重ねるなんて なんか恥ずかしいな

「ほら 制御を覚えないと先に進めないよ 」

そうだ 恥ずかしいとか思っている場合じゃない ちゃんとしなきゃ

おずおずと自分の両手を出し 神楽さんの手と重ねた


「次は 目を瞑って 繋がっている手に意識を集中させて 」

「はい 」 言われた通り意識を手のひらに集中させる

あれ なんだろう左の手の平から何かが流れ込んでこる

“いま感じているものは 僕の神威だよ”

これが『神威』? 漠然とたがもっと荒々しい力だと思っていたけど

“この力は人を傷つけるものではなく 闇を祓う為にあるものだから”

そういえば そんな事聞いたな でも昨日古賀さんは

「暴走した神威は自身を傷つける」と言っていたけど

“暴走した力は 気の流れを狂わせて身体に悪影響を与えるんだよ”

そうだったんですか でこれからどうすればいいんですか

“そうだった話が逸れたけど 制御の練習を始めようか まずは 手を通じて

流している神威と同じ量の力を反対の手を通じて僕に流してくれる”

意識を集中させ熱くなった右手から 重なった神楽さんの手に伝えようとすると 

自分の手の平にチリッと電流が走るような感覚がした 


“今のは 流れ込む量より流そうとした量が多かったからだよ”

それは どういうことですか

“これは制御の練習だと言ったよね 僕は流した量と同じ量しか受け取らないように

してるから 余分な神威が逆流して気の流れが狂い衝撃を感じたんだよ”

そうだったんだ でもどうしたらもっと少ない量にできるんだろう

“まずは湧き上がる神威を身体の中心に全部集めるように意識して ”

ゆっくり呼吸をしながら 内にある熱が中心に集まるように意識を向ける


“いまから僕が神威を夏美ちゃんの左手に流すから それと同じだけの量を自分の右手

に流して 僕に伝えてごらん”

先ほどのように左手から感覚が伝わり それが中心にある熱に流れ込み量を増すのが

分かった そして増えた分の熱を自分の右手に流し 神楽さんへと伝える すると

よくできたね 夏美ちゃん

“これって もしかして”

そうだよ お互いの神威を交換させるという条件を満たすと 互いに持つ勾玉の

波長を合わせることが一時的にでき 波があっている間だけ当人同士での呼びかけが

使えるようになるんだ だから今は夏美ちゃんにも僕の意識が感じられるでしょ

“はい 神楽さんの考えている事が直接伝わってきます”


繋がっていた手を放して 目を開けると足元がふらつき倒れ込みそうになる

すると神楽さんの両手が身体を抱え込むようにして抱き留めてくれた

「大きな力を制御するには 精神力を多く使うから慣れないうちは消耗も

激しいんだよ 無理しないほうがいい 」

右手で背中を支え 左手を膝の裏に廻すとそのままひょいと持ち上げ横抱きにされる

これってもしかして『お姫様抱っこ』っていうやつでは ちょっとまって なんで

標準体型ではあるけど 重いに決まってるし何より恥ずかしいよ~


「大丈夫 こう見えてもちゃんと体鍛えてるし 夏美ちゃんぐらいなら重くないよ」

部屋の隅にあるソファーまで行くと そこに身体を降ろしてくれた

「少し休憩してるといい 制御を身に付けるためには繰り返し訓練するしかないけど

今の状態では無理だから 少しづつ慣らしていこう 」

「あの ありがとうございました 」

まだ火照る顔でお礼を言うと くすりと笑ってこちらを見てから

「僕は上でやらなきゃいけないことがあるから ここでゆっくり休んでいなさい 」

そう言い部屋を出て行ってしまった 一人になり気が抜けると急激な眠気に襲われる

夜更かしした訳じゃないのになんでだろう そう思ううちに眠りに落ちていた


「夏美 そろそろ起きろ 」

肩をゆすられ呼び声かける声に 意識が現実へと戻される 目を開けると

「智兄 いつからいたの 」

「昼飯の時間になったから 見に来たんだけど 気持ちよさそうに寝てたから

30分ほど待ってみたんだが 一向に起きる気配がなかったからな 」

「そんな すぐ起こしてくれてよかったのに 」

「その間に報告書を作っていたから なんの問題もない 」

部屋にある時計は13時を過ぎている 身体を起こそうとして気づいた

いつの間にかタオルケットがかけられていた事に

「これも 智兄が?」

たたみながら聞く

「違う 俺が来た時にはかかってたぞ 」

ってことは 神楽さんかな 後でちゃんとお礼を言いに行こう


それからなぜか合流した聡君と3人で 遅めの昼食を食べに行き会社に戻ると

駐車場に神楽さんがいた

「あぁ 夏美ちゃんちょうど良かった 外出の予定が急に入ってこれから行く

んだけれども 古賀も休んでいるし 君もまだ回復しきっていないはずだから

午後の訓練は止めておこう 帰ってしっかり休養をとるように いいね 」

そう言うと車に乗り込み 出かけてしまった 

確かにまだなんとなく頭がぼんやりしている気がする

上に行き荷物を取り 智兄と聡君に挨拶をして言われた通り会社を後にした

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