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ライト
うちの弟は、自転車についているホイール
つまり、黒いタイヤの下ら辺に、ライトを接触させ、その回転で点灯するのが、重いと言っていやらしく、夜でもライトをつけずに、走っていた。
それはそんなさなかだった
弟が、車に衝突されて死んだのである
あれほどまでに言ったのに
私は一人、葬式の間中
何か、別れよりも、怒りにも似た感情を抱いていた
それからというもの
時々、暗い道で、ライトが点灯しているのを見る
それはだいだい色で、近づくが、それが何かわかる前に消えてしまう
あれは何なのか
まるで、自転車のライトに似ているように思う
決まって、弟が死んだ雨のような日に
私はその光を見るのである
