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ソウル~精霊達の主の精霊魔導皇~  作者: ユウタ
序章【夏の帳の章】
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とある青年ととある家族—その③

「先輩、どうぞ」

「あっ、ありがと~」

「これでどうかしら?ディーノ」

「良いんじゃないか?」


合宿初日、まずは教師陣を正面に物作りをしていた。


お題は家庭で扱える物。


「そろそろ昼飯時の時間だな~。んじゃ俺料理すっから頼むわ」

「おう、任せろ」

「私も手伝うね」

「いってら~」


すると、玄関が開き三年生の男子生徒が来た。


アッジム先輩とラーズ先輩、二人共リンド姉さんのクラスのクラスメイトでリンド姉さんや姉さんの親友の先輩の為に男の全ての技術を独断で磨き上げたとか。


「薪割り終わったぞ~!」

「魔力無しでも火起こしが出来る技術見てみたい」

「んじゃ早速、外風呂、行きますか」

「私は下拵えしておくね」


男三人で外にある風呂に行く。


「しかしまぁ~大変だったな」

「あぁ、この近くにボロボロだった風呂場があるとはな」


ミズチ姉さんが創設して宿舎も作り直していた時よりも前に在ったらしく、それを利用して男の風呂は外で女性陣は中にある大浴場となった。


「で、父さんが母さんから教えて貰ったマッチってのを雑貨に売ってあったから必要分買ってきました」

「ほ~、どういう仕組みで火が付くんだ?」

「俺等は魔法が使えるからな~農民用に無償で提供してるって言う話が出てたな」


先輩二人に使用方法を教えて先に使ってみる。


先輩達はそれを見て同じやり方でやって火のついた状態で薪入れの中に入れた。


「これで火は暫く長続きはしますが・・・念のために集めて貰った木屑を少しずつ入れて調整してください」

「分かった。俺ら先に入るよ」

「先に着替え持って来なきゃな」


俺はシオリさんの元へ戻り、手伝いをした。


「ディーノ!外風呂やってるからお前も先入っとけ~」

『わかった~!』

「外風呂か~、一度っきりの家族旅行の温泉以来かな」


シオリさんには特別に外風呂を作って堪能して貰うか


「シオリちゃ~ん、私達も入りましょ~」

「あっ、はーい!」


シオリさんはそう言って濡れた手をタオルで拭く。


「俺先に準備しておくよ」

「うん!お願いね」


そして先輩達が戻って来たので交代してディーノと一緒に風呂に入る。


「で?どんなの彫った?」

「例の木で作ったスプーンとフォークとお椀だな~、ありゃ~作るのに手間が掛ったよ」


「だろうな」と俺は言ってそのままお互いの背中を泡立つまで洗い流しを繰り返す。


「あ~・・・気持ち~なぁ~」

「だな~、外の風も心地良いし」


さて、そろそろ昼飯だな


「上がるか」

「だな、勉強は後でだな」


皆で集まり、食事を始める。


「アッジム先輩のご実家って農家でしたっけ?」

「そーだよ~、村はずれのね~。山暮らしを経験してるから山菜とか山で育つ色んな野菜やキノコとかも詳しくなったよ」


アッジム先輩のご実家のお陰で一部の商家も結構金銭的に潤ってるらしい。

そんな話を聞いた事がある。


「それに山に住む精霊様に供え物をしたら家で育ててる野菜とか家畜も新鮮になるし」


母さんの案で冷蔵庫なる魔導具や野菜を新鮮な状態で保護出来る空間を精霊と一緒に作って保管したりとをしている。


それらを真似て他の村でも同じ事をしているらしい。


「・・・あっ、そうだ。来月の休み父さんの住んでた屋敷に行っておきたいんだけど・・・」

「今、メイド長に管理して貰ってるから予定空けて行きましょ」

「「ね~」」


昼食後、俺が精霊の力を借りて食器洗いを済ませて勉強会を始める事にした。


「で、ここの魔法の基礎が――――」

「あっ、そうかこれだったか」

「で、これが――――」

「理事長詳しいですね~」


意外と勉強は捗り、後は――――


「女子組は室内で夕飯準備!」

「「りょーかい!」」

「んで、俺等は日没まで・・・・・」


男性陣で武装し


「「「「魔物(しょくざい)狩りじゃオラァッ!」」」」

「暑苦しいわね~ホント」

「まぁまぁ」


その日の夕飯は豪華になったとさ。

今回の話はここまで。

当作品以外の四作品もお勧めです。

是非ご覧ください

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