終わりの果てに
誰もが全部 くだらないと思っていた
良い奴なんて 一人もいないだろうって
吐き気が迫る 真っ暗な朝の中
何か違うかなって 生きにくいかなって
何もかもが もう終わっていく
跡形も無く 全て 消えてしまう
白い夜の中 手首を切って待つ
彼女が何処か 綺麗に見えた
不思議と上手くいっている 間違いじゃないはず
それでも 何か違う気はした 違和感があった
夜は暗い気はしない 朝は何故か暗かった
死ぬのかなって考えて寝て やっぱり 起きたんだ
何だかんだ もう終わってもいい
後戻りの出来ない なら いらない
モノが多すぎるだろ そして裂く
彼女は笑った 血を流して
あぁ みんな 頭イっちまってる 狂ってる
彼女はいつも言っていた 「私はこの世界にいらないの」
あぁ みんな 頭イっちまってる 狂ってる
彼女はいつも言っていた 「私が生きてると迷惑でしょ?」
触って嫌がるな お互い汚れた両手だろ?
あの子だって汚い それでも綺麗に見えるんだ
触って嫌がるな お互い汚れた両手だろ?
あの子だって汚い だけど好きになったんだ
どうやら世界は終わるらしい その後はどうするのだろう?
何も残らないわけが無い 一体 何が残るのだろう?
世界が終わる その前に 彼女は自ら逝ったんだ
赤く染まる姿を見て 綺麗だと思ったんだ
死んだ彼女の姿を見て 生きていこうと思ったんだ
忌んだ彼女の姿を見て 終わらないかもって思ったんだ




