表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

Ω

何も無い部屋が寂しく感じなくなった

助けの手なんて 握らないんだと

とても緩やかに だいぶ、ゆっくりと

だけど 確実に崩れているんだって


全てが終わるのは もう明日なんだって

考える暇も無く 彼女は綺麗に笑う

大事なCDを持って 思い出のアルバムを持って

逃げても無駄だが 彼女は綺麗に走る


気持ち悪くなるくらいに幸せだったかも

不幸中なんだし 幸いなんて見つけられない

今日もはっきりと 昨日もしっかりと

犠牲を出して 回ってる世界だから


全てが終わるのは もう明日なんだって

欠伸をしながら 彼女は可愛く笑う

手首を切り裂いた後 首を絞めた後

血を流しながら 彼女は可愛く歌う


何かが違っていく事を肌で感じていた

取り返しのつかない 生活を繰り返して

何処か違和感を経て 何時か劣等感を出て

そして 何もかも腐り果てるのだろう


全てが終わるのは もう明日なんだって

脚を攣りながら 彼女は美しく死ぬ

ガムを食べながら アメを舐めながら

思い返しては 彼女は美しく死ぬ


誰も悪くない だけど狂っていく 救いようの無い世界が終わる

何も出来てない だから生まれていく 救われようも無い存在だからこそ


全てが終わるのは もう明日なんだって

考える暇も無く 彼女は綺麗に笑う

大事なCDを持って 思い出のアルバムを持って

逃げても無駄だが 彼女は綺麗に走る


全てが終わるのは もう明日なんだって

一息ついては 彼女は綺麗に笑う

好きな唄を唄って 思い出の唄を唄って

世界が消える時 彼女は綺麗に笑う





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ