Ω
何も無い部屋が寂しく感じなくなった
助けの手なんて 握らないんだと
とても緩やかに だいぶ、ゆっくりと
だけど 確実に崩れているんだって
全てが終わるのは もう明日なんだって
考える暇も無く 彼女は綺麗に笑う
大事なCDを持って 思い出のアルバムを持って
逃げても無駄だが 彼女は綺麗に走る
気持ち悪くなるくらいに幸せだったかも
不幸中なんだし 幸いなんて見つけられない
今日もはっきりと 昨日もしっかりと
犠牲を出して 回ってる世界だから
全てが終わるのは もう明日なんだって
欠伸をしながら 彼女は可愛く笑う
手首を切り裂いた後 首を絞めた後
血を流しながら 彼女は可愛く歌う
何かが違っていく事を肌で感じていた
取り返しのつかない 生活を繰り返して
何処か違和感を経て 何時か劣等感を出て
そして 何もかも腐り果てるのだろう
全てが終わるのは もう明日なんだって
脚を攣りながら 彼女は美しく死ぬ
ガムを食べながら アメを舐めながら
思い返しては 彼女は美しく死ぬ
誰も悪くない だけど狂っていく 救いようの無い世界が終わる
何も出来てない だから生まれていく 救われようも無い存在だからこそ
全てが終わるのは もう明日なんだって
考える暇も無く 彼女は綺麗に笑う
大事なCDを持って 思い出のアルバムを持って
逃げても無駄だが 彼女は綺麗に走る
全てが終わるのは もう明日なんだって
一息ついては 彼女は綺麗に笑う
好きな唄を唄って 思い出の唄を唄って
世界が消える時 彼女は綺麗に笑う




