鈍感系主人公と敏感系主人公どっちが好き?
「フフフ、熱と磁力の魔法使い…フフフフフフ」
気に入ってしまった、この名前に。
小説でも書こうかな。と、思えるぐらいに。
「あ、やべ卵無くなった。牛乳もねえじゃん。昨日買っとけば良かった。全く、異世界もう行けねぇのかなぁ」
昨日の持論を読んでいい名前思いついたからかちょっと浮ついてる。
「とりあえずこっちの世界は普通の大学生しないと」
コンビニに小走りで行く。そんなに久々に外出たわけでもないけど何故か躓いた。何もないところで。やばい、このままでは顔を打つ
「ちょちょちょちょちょ!」
手を付こうとした瞬間、少し跳ねた。そして顔を打った。
「誰もいなくて助かったぁ…」
上を見上げる。
「あれ?異世界来てなくね?」
絶対伏線だと思った。
「ただ転んだだけとか…転び損じゃねぇか…ん?雨?」
急に大雨が降ってきた
「いや不運過ぎるだろさすがに…」
急いで家に戻る
「はーやだやだ家から出るもんじゃねぇや、飯は…まぁいいや」
適当に野菜を炒める、味は塩コショウだけ、ごはんの上に乗せるだけでも満足だ。
「さて、考えないといけない。」
おかしいのは薄々気付いている。あんなところで転ぶのも転んだあとのことも、そしてあの雨も、おかしいことぐらい気付いている。アニメの主人公は鈍感なのが多い。あの言動に苛立つことがよくあるけど、全部わかってる方も中々に気持ち悪いか。
ぐちゃぐちゃしてきた