神様(?)降臨
「知らない天井だ。」
一度は言ってみたかった台詞を言いながら頬をつねってみる。うん、痛い。
夢じゃないことを確認すると周りを見渡してみる。すると床に落ちているタブレットを発見。
3秒待って持ち主が見当たらないことを確認し、手を伸ばす。
瞬間タブレットははじけ飛び、代わりに宙に文字が現れしゃべり始めた。
訳が分からないと思うだろう。奇遇だな、俺もだ。
「やっほー、賢者君。(笑)」
タブレットじゃなくてよかった。壊すところだった。
あと一つ気づいた。こいつ嫌いだわ。
「嫌いだなんてひどいな。あと聞かれる前に答えておくけど、君死んじゃったからそこんとこよろしく。」
まあいっか、未練はあるけど生きてても叶わなかったし。それよりこの流れはあれだな、転生させてもらえるパターンだな。
「理解がはやくて助かるよ。で、職業とか本来なら決めさせてあげるんだけど、君は前世が何というか哀れだったから君にぴったりかつ特別な職業にしてあげるよ。」
俺の中でこの神様(仮)の評価が変わった。なんだしゃべり方を除けばいい奴じゃないか。
「じゃあ君の職業は‘’賢者‘’ね(笑)。君にぴったりかつ特別でしょ?(笑)」
……モウイイヤ、コイツゼッタイコ〇ス。
そしてまた意識がとんだのだった。