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2009-04-19 「中庭にある幸せ」追加

2009-04-24  「キャンパスに咲く笑顔」副題:小説「YOSHI」第二章に寄せて 追加

2009-04-26  「相模湖遊覧船(愛の詩)」「中央フリーウェイが流れる中で」追加

2009-04-30  「ギターケース」追加

2009-05-04  「さざ波に揺られて」追加

2009-05-05  「泣かないで」追加

2009-05-07  「心の糸」「雨の朝」追加

2009-05-08  「何もできないわ」 追加

2009-05-09  「ゆっくり おやすみ」追加

2009-05-10  「I love you. − 愛している−」「I will sing together. 」追加

2009-05-30  「夕日の坂道で」追加

2009-06-01  「悲しまないで」追加

2009-06-03  「ピンク色の カクテルは・・」追加

2009-06-03  「ダンスホール」追加

2009-06-03  「暗黒の 夢の中で」追加

2009-06-06  「ときに 漂って」追加

2009-06-09  「もっと優しくなれたなら」追加

2009-06-10  「雨の中」追加

2009-06-12  「風の中の タンゴ」追加

2009-06-13  「春の日の夕暮れ」追加

2009-06-13  「別れの夜に」追加

2009-06-13  「あなたの 横に」追加

2009-06-16  「嫉妬」追加

2009-06-16  「傷つけた 遊び心」追加

2009-06-18  「春風のように」追加

2009-06-23  「動けない 夜」追加(連携ポエム1)

2009-06-23  「朝の味噌汁」追加(連携ポエム2)

2009-06-24  「熱く燃える いのち」副題:二人の愛の記憶 追加

2009-06-25  「飛び立とう 空へ」追加

2009-06-27  「花を愛でる 心」「木漏れ日の中に」「砂浜に 寝転がって」「あわい セレナーデ」追加

2009-06-28  「心にかける 橋を」「プラットホームに一人」追加

2009-06-30  「渚に佇み」追加

2009-07-01  「夕日見つめて」「港の デート」「雨の 浜街道」「あなたと二人なら」「あなたに 愛を届けて」追加

2009-07-02  「七色に紡がれた いのち」追加

2009-07-03  「Love Me Tender」「絡めあう 愛」追加

2009-07-04  「声は君に届いたか」追加

2009-07-05  「夏の光に 消えた愛」追加

2009-07-06  「魅力にとりつかれた男」「星の間を」追加

2009-07-10  「風に誘われて」追加

2009-07-12  「ラブ・アイランド」追加

2009-07-14  「あの日の夕日は 君 」追加





中庭にある幸せ

作詞:たけぼんだぬき






いつも 君は花畑の




手入れに 余念が無い




何をするにも




手にスコップを




持って 時間があれば




花をいじっている




そんな君を 僕は




道路の 垣根から




見つめるだけ






声をかけたくても 出来ない




部屋の中にいる 君の父上




君を見つめながら お茶を




飲んでいる。




見えないように 隠れて覗く




自分の哀れさを 何と言えば




いいのだろう。






君の元へ 駆け寄って 抱しめたい




そんな衝動にさえ 駈られるのに




中庭にある 花壇の花に 僕は嫉妬する




君の手の中に 入りたいと




妄想なんだ。幻想なんだ




でも・・・




もう一方で 僕たちを許さない父上様




殺してやりたいとも 妄想するんだ。




そんな自分が怖い。






君をいつまでも 見つめている




それしか今の僕には 出来ないんだから




情けない男だよ。俺っていう男は・・




こんな場所に 逃げるように隠れなきゃ




いけない事を 俺はしたんだろうか・・






あの日の太陽は 僕にたっぷりの汗と




立ちくらむ程の苦痛を 与えてくれる。




それでも僕は その場に立ち竦んで




君を見つめているだけ






もうあの日の 悔しい思いは




二度と味わいたくない 屈辱だ。






君への愛だけは 今でもその時のまま




楽しそうに 花を摘む




君の笑顔と 手の白さが




瞼の裏に 焼きついている。






ある夏の日の 昼下がり




君を恋焦がれていた




僕の思いだけが




太陽のように




胸の中で輝いている






だけど 最後には僕が勝ったんだ




君の愛を 僕は全て受け止めた




そして 君亡くなりし後も




僕の胸の中に 今もこうして




生きている。





君の優しい 笑顔と共に




いつまでも



************


東に棚引く 雲ありて

作詞:たけぼんだぬき




空に棚引きたる 一片の雲


長く横に引かれたる


梳く君の 髪の如く


悲しみ募り 思いあぐ


君思う心 深く強まらん


君去りし 時


我が心 時計とまりて


動くことなし



我 老いて 白髪見ゆ


あの頃 遠く 過ぎ去りぬ


西に沈みし 日輪赤く


涙 流して 滲みたり


心に 浮かぶ 君が姿


目潤みし為 霞み見ん



東に 棚引く 雲ありて


君の姿を 重ね見ん


空飛ぶ鳥は 雲向い


飛ぶ姿 我見るも


何時ぞや 我も 鳥になり


君の元へと 飛びたちし


深い思い 深まれり 


いのちあらん 限り


生き抜けと 君の言の葉


くさびとなりて


胸刺さり 抜く事ならず


君が遺言



我がいのち 果てるまで


抱えて 生き延びん



虚しき 思い


切なき 思い


悲しき 思い


辛き  思い


楽しき 思い


嬉しき 思い


怒りし 思い


笑いし 思い



全ていのちに刻まれて


重くなりし 我がいのち


生き延びる 意味を


今また 思い知る


彼の地 ゆきし時


笑って 君に答えたし


醜態晒して 生き延びん


老いさらばえて 生き延びん


若きいのち 胸にしもうて



東に棚引く 雲を見て


かく思う 我のみあり


綺麗にこの世に さよならを


言えるよに 自分に素直に


生き抜いて 君に見せよと


それのみ思い 今を生く


東に棚引く 雲ありて


-------------------------



------------------

ボサノヴァの流れる店で

作詞:たけぼんだぬき





駅前の広い通りを 少し抜けて


町の灯りが 少なくなってきた所


横に入る 細い道


人が二人くらいしか 通れない


路地を入ると 一番奥に


その店はある ちょっと派手な


ネオンで輝く看板に


すなっく ルミ と書かれた店


扉は ちょっとアンティックな洋風


飾りもシックに小さな灯り窓の付いた


扉のノブを引くと 薄暗い店内に


流れる ボサノヴァの曲 


ピアノの物悲しいメロディにのせて


味わいのある店内 テーブルは黒い


シックなものを 6つ配置している


様々な人々の楽しげな会話が聞こえ


心を和ませる


赤 青 橙 色の光が混じりあう中に


君と二人 隅のテーブルに


マスターがワインを運んでくる


乾杯する二人


グラスにうつる君の顔


今夜は 素敵だよ


話も次第に深まって 二人だけの世界


ボサノヴァのリズムにのせて ピアノが


情熱をかなで アルトサックスが切なく咽ぶ


こんな夜 君と愛の確認作業


この場にあうね


その夜は 二人きり 永遠の世界に


いきるんだね。


甘く切ない サックスの響きにのせて




**************


「あの頃の僕に」





あの頃の 僕に帰った今は


悲しみが 胸に満ちている


遠くに置き去った過去が


今の僕を 責める


僕はもう ここにはいない


あの頃に 戻った今は


悲しみだけが 胸を満たす




思い出しては いけない


過去も あるのだと知った




もう書くことさえも


出来なくなった今は




あなたの あなたの あなたの


笑顔だけが 僕の心に ある




悲しくて 悲しくて 悲しくて


切なくて 切なくて 切なくて




忘れ去れない 思い出を


思い出そうとした 僕の


全てに罪がある。




触れてはいけない 過去


触ってはならない 過去もある




時を越えて 行き去った


僕の心を 元に戻して




どんなに 辛くてもいい


今の自分よりも きっといい




寂しくて 寂しくて 寂しくて


悲しくて 悲しくて 悲しくて




あなたがいた あの頃へ 私を


連れ去って



春の花びら 舞うように


ちらちら 落ちる花びらに


私の思いを 載せたなら




きっと きっと きっと


晴れやかな 元の自分に 戻れる



あまりに 長い冬の雪


溶けて 流れない。




ああ。




こんなに暖かな日々が 戻ってきたのに


こんなに暖かな日々が 戻ってきたのに




************



無償の愛


「おかあさん」



川面に映る ネオンの灯


まだ幼い時、町の繁華街


駅の側 小さな川が


流れていた


その水面は澄み渡り 夏の暑い日


子供たちがパンツ一つで飛び込む


姿があった頃


大きな鉄骨の枠組みで組まれた


広告塔が建っていた



川をまたぐように立つそれは


夕方になると、ネオンの文字が


彩り 様々な色に変化する


僕は父母共に共稼ぎだったから


子守を雇ってその家に預けられていた


母が帰ってくるのは夜7時頃


それまでは子守の家にいる。


僕は夕方4時半を過ぎると


グズッタ。


実は愚図る必要はないのだが


そうするとその家のおじいさんが


僕を背負って散歩に行くのだ


それを僕は知っていた。


そしてその広告塔を見たいがゆえに


そうするのだ。


今日もおじいちゃんは僕を背負って


昔の子守唄を歌いながら


ゆっくりと歩いていく


いつも通る道をいつも通る時間に


そして駅のほうに向っていく


あの広告塔がある場所まで


その場所へ着くと 僕を背中から


ちょっとでも高くしてやろうと


押し上げるのだ


まるで子守唄のようにいうんだ


点いた 消えたあ ついた きえたあ


とネオンが切り替わるたびに声を出す


その声は 僕を眠りに誘っていく


夕方6時暗くなってきた時


町の中に こんぴら船々の曲が


流れる


こんぴら ふねふね


おいてに ほかけて


シュラシュシュシュ


まわれば しこくは


さんしゅう なかのごおり


ぞずざん こんぴら


だいごんげん


いちど まわれば(まいれば)


ゆっくりと曲が僕を幻想の世界へ


誘うのだ。


すっかり夢の中の僕は


少しめが覚める時がある


母が迎えに来る時だ


夜遅い時もある。


小さな僕を軟らかい寝着で包んで


大切に背に背負い 帰っていく


ネオンと 母の優しさと寝着に


包まれて 僕は大きく育ったのだ


あの時 母の体は 限界にまで


来ていたのだった。


本来私は生まれていなかった。


母の生まれ持った持病 腎臓病


いつも母の体はぼろぼろだったのだ


医者からも産めば死ぬとさえ言われた


母・・・


僕を抱きしめたい その一念が


僕に生を与えたのだ


自分は死んでもいい お腹の子を


抱きしめてやりたいと 父に言ったそうだ


父は堕胎する事を 強く言ったそうだ


でも頑として 聞き入れなった母


母亡くなりし 後 遺品を整理していると


母の遺言が出てきた。


私がもし この子を産んで死ぬ事が


あったら この子には十分な教育と


いつも優しい心を持つ子供に


育てていって欲しい と書かれてあった


僕が知ったのはもう社会人として


働いていた頃 既に母はなく


あのネオンと 母の優しい思いが


僕をここまで生き延ばさせてもらえたのだ


死んでもいい 僕を抱きたかった母


涙 溢れて止む事はない。


ありがとう


4月20日 母の誕生日


父もいないけれど 僕がささやかな


お祝いの花束をお仏壇へ


飾らせてもらうからね


いのちを捨てて


いのちを守ってくれた


本当にありがとう。


おかあさん


*********


「セレナーデ」




雨に濡れながら


一本の傘を二人で差して


河川敷を 歩く


言葉もないけど 心は豊かに


君の家までもうすぐなのに


道を折れて この道を


ただ 歩きたかっただけ


なるべく長い時間を


共有したかった


空は雲に 覆われて


寂しそうに 泣いているのに


傘の下は 幸せな空間が


僕らを包んでくれていた


川の流れる 水音は


僕らをからかうように


大きな音を立てて流れていく


僕たち二人には ちょうど良い


セレナーデ


冷たい雨も 僕たちを止める事は


できないんだ


この時間を いつまでもと


願う


*********


「側にいてあげられたら」




君の心に 刻まれた傷は


どうしてあげることも出来ない


自分を無力な 人間だと


思ってくれ


いくら言葉で 大丈夫ですかって


励ましても 虚しく飛び散って


跡形もなくなってしまう


そっと肩を抱いてあげる事も


今の僕には出来やしない


人前で偉そうに 詩を読んだ


からってそれが何の励ましに


なるっていうんだ。


無力な自分が情けない


泣いて泣いて枕も濡らすほど


泣いている君を 何も出来ない


自分なんて 訪ねる権利もない


側にいてあげる事も出来ないんだから


せめてあなたの苦しみを分かって


あげる事くらいかな。


虚しい切ない そんな思いが


今の僕を 責め立てているんだ


無力な僕は君の出来る限り側で


応援歌を大声で歌ってあげられる


それくらいしか 僕には・・・


*********



「あんたとあたい」




もう泣きすぎるぐらい泣いた


思いっきり声のあらん限り泣いた


これですっきりするはずなのに


何故なの 全然心が晴れない


とっても 重たい荷物が乗っかっている


そんな感覚 どうしたんだろ


こんなに楽しいのに


何故 気持ちが晴れないの


あんたとの 楽しい思い出ばかり


浮かんでは 消えて行く


もう忘れた はず


面白い 映画も見たのに


友達と馬鹿ばっかいって騒いだのに


家に帰って 一人になると


またきらきら 輝くように


心の中で光って 楽しかった


あの思い出が 蘇ってくる


もう嫌なの


忘れたいの


忘れさせて欲しいの


また悲しくなっちゃう


あたいは どうしたらいいの


教えてよ どうしたら忘れられるの


あんたを・・・


***********


「愛のかたち」




君を愛している


君は僕を愛していた


二人の間には 小さな溝さえ


なかった。


なのに 僕はつまづいた


石ころもないのに


突然目の前から君が消えた


君の姿を追い求め


人生という長い旅に出た


探しても探しても


どこまでいってもそれはなかった


くたびれ果てて 小さな洞窟に


潜り込んだ


闇だけが支配する 暗い世界


私は何も見えぬその穴で


一晩中 泣いた


答えのない 愛というかたちの


ないものを長い間 追い求めてきたのだ


君がいる時 そんな事を


考えた事もなかった。


いる事が 当たり前


そう 盲目だった私は


信じていたのだ


愛という形のないものを


あるかのように思っていた


その事にやっと気づいた


気づいたら 気持ちが落ち着いた


暗い暗黒の闇から出て


君がいるだろう方向に


大きな声で 名を呼びながら


家路をたどろう


君が そこにいるそんな気がするから


旅の終わりに 愛は形を見せてくれた


素敵な色と形の結晶だった。


涙と夢とそして 君への思いが


その形だった


それは旭日に照らされて光輝いていた


何者をも 壊せぬ硬い 硬い結晶となった


愛を求めた愚かな男が 代償のない


綺麗な金剛石を見つけるのに


人生の大半を使い果たした


だけど僕は 悔いはない


だってこんなに素敵な宝物を


手に入れる事が出来たのだから


さあ 家路をたどろう


いのちのある内に・・・


***********


「君と僕」




不思議だね


変るんだね


君と会えなくなって


もう半年


つらい時 悲しい時


いつも僕の側で


いてくれた


僕は人を信じられなくなっていた


君と会うまでは


人がどうなろうが


関係ないって思う自分がいた。


人が死のうと 関係ない


俺とは何の繋がりもない


そんな自分が厳然といたのに


君と会ってから何時の頃からか


分からないけれど


人って大切なんだと思える


そんな自分に変っていた


今は 君が何よりも


大切


きっと人は大切に思える


人を持つと 変るんだね


いのちという事を


教えてくれたのも



自分のいのちを持って


僕に教えてくれた


ガンと闘う君の姿は


本当にすごい人だと


思ったしそんな人を


愛せた僕は幸せ者


だったのかも知れない


僕を変えてくれた君へ


僕の残りの人生を


人の為に尽くす人生に


していくから


本当に ありがとう


二度と会えない君への


僕からのメッセージ


受け取ってね



*********


「春風」




大地を流れる そよ風が


小さな春を 教えてる


そこに花咲く 一輪の


色も映えて 爽やかに


緑の色も 冴え渡り


川面に流るる 水さえも


緩みて のどかに流れいく


君と歩きし この道も


人の流れも 楽しげに


笑顔に満ちて 進みいく


遠くに見ゆる 山々の


さやか緑の 鮮やかさ


飛び交う 鳥のその姿


優雅に見えて この時を


喜び戯れ 飛び去らん


君のうなじは 紅差して


美しきかな あで姿


グリーンに染めた ワンピース


首には パールの首飾り


輝き眩しく 目に染みる


共に歩きし 土手の道


愛を語りて 幸せの


その身愛おしき 影引けど


我は 見とれて 進まなむ


鼻をくすぐる 香水が


春の香りと 思うらん


空に輝く お日様は


二人の後を 付いてくる


笑顔に満ちた その顔に


つぶらな瞳 我映り


楽しき春の 夢散歩


永久に続けと 願うらん


黒髪を 春風揺らし


我が胸を くすぐり


通り過ぎていく


きらきら輝く 黒髪よ


我が腕を掴みしその手の


あたたかさ


君が生 今もわが身に生きたもう


我が心臓 君のいのちと共に打つ


わが身死すとも


永久にいきなむ


*********


「初夏の志賀高原」




もうあれから何年過ぎたのだろう


ギターアンサンブルの合宿で行った


志賀高原 丸池温泉 君と時間を見つけては


付近を探索していたね。


素敵な森 その先にひっそりと佇む池


その日差しは緩やかに僕たちを包み


君との会話はまるで 童話のように


僕の心に残っている


合宿はきつかった。


朝から晩まで練習付け


秋の大学対抗 アンサンブルコンクール


に向けての合宿だった。


お金のかかるクラブでもあったなあ。


合宿は8月初旬から末まで


練習付けの毎日


僕はセカンドギターだったから


ハーモニーをやかましく言われたっけ


君はいつも中心でファーストギター


そしてソロ


僕のギターは練習用に買った


安いギターだった。


君のはすごいいいギターだったね。


もう鳴らした瞬間に心に飛び込んでくる


そんなギターだったっけ。


僕もあのギター欲しくて


仕方なったけど 58万じゃ買えもしない


いっぱい君の周りには先輩や同僚も


集まって楽しそうだった。


そう初めて二人で話したのも


そこでだったね。


こっそり練習抜けて森へいって


君の手をひっぱって池まで行ったんだった


あの時強引過ぎたって思って


後で謝ったら 別に大丈夫だよ


私もあなたと話したかったから


そういってくれた。


その言葉で僕は救われた。


それから一年後僕の部屋で始めて結ばれた


君を幸せに出来なかった事だけが心残り


その10年後君はこの世からいなくなった


あの日に僕が手を引かないなかったら


なんて考えていた時期ももう遠い過去の


事になったね。


アルハンブラの思い出が君の一番好きな曲


懐かしく今CDから流れてきているよ。


君のほうが上手かったと感じながら


久々に恋のときめきを思い出した


志賀高原の森の香りが部屋に漂っている


そんな風に感じながら


***********


「小さな心の物語」




下弦の月の 出る夜は


赤く見える弓ありて


暗き空に 光 撥つ


空気も重く 地を掃いて


我が心に 染入らむ


傷を癒すと 空語り


我の思いも 和みなん


下弦の月が 我照らす


月の笑みのみ 我救う


暗き 夜には この月に


わが身連れて 君が元


我 連れゆけと 月にとう


心の傷さえ 癒されぬ


虚空の 空に 昇り行く


君が姿を 追いかけん


下弦の月の 出る夜は


小さき 夢さえ


我 癒す


ああ この夜に


君の面影 月に見ん


涙 流れて 風撫でる


君のま白き 手のように


優しく我を 慰めん


下弦の月が 出る夜は


優しく心 慰めん


君が み胸に 顔うずめ


空へ響けと 泣叫び


安らか 思いに 浸りたし


下弦の月の 出る夜は


赤き弓持つ 君が身を


そこに我 見て 嘆くらん


下弦の月の 出る夜は


細まる月に 悲しまん


小さな 心の 物語


そっと 我に 聞かせたまえ


君の歌声 共に乗せ


歌のシャワーが 


わが身に 注がん


嬉しき思いの 夢を見て


いつぞや 心も落ち着かん


下弦の月に 礼を言う


空に にっこり 微笑みて


我を見守る 下弦の月あり


*********



「銭湯帰りのスナック」





風呂上りの夜道 歩いて30秒


すぐ近くのスナック みやこ


小さな ドアの 扉を開く


カランコロンとドアの鐘が鳴る


小さな店内に 響き渡る


薄暗い店内に スタンドの灯りが


ステンドグラスのように赤と緑に


灯っている 店内の片隅


いつも座っているそのテーブルに


君は待っている いつもその場所に


やあ うん それだけで全てが


わかる 二人


どちらから 言い出したのかな


こんな時間に スナックでなんて


君は風呂上りで ネックのセーター


の下のうなじが赤かったね


いつでも 側にいて いつでもそこで


二時間 何を話すでもなくお互いに


ロックのウィスキーを乾杯して


飲んだよな 一杯だけ飲んで


出る時間にしては 長すぎるかな


僕にはいつも 短い2時間だった


外に出ると 街頭の明かりが


僕らの邪魔をする


二人はそのまま 小さな公園へ


いつも無言のまま


何故話をしなかったのかな


公園のベンチで 


どちらからともなく


キッスをしたね


二人は一緒に君の家の


前まで行って


お別れの キッスをして


何も言わずに分かれた


これが毎日の 僕らの日課


楽しかったね あの頃・・・


*********


「大きな空へ」




青い大きな空へ


きっと私も飛んでいける


あの雲のように どこへでも


空はどこまでも青くて


果てしなく 広いから


今の私は 大地につながれ


身動きすら できないけど


必ずいつかは あの空へ


小さな種になってふわふわ


飛んでいくの 風にまかせて


あなたの元へ たどり着けたら


あなたの庭へ降りて


あなたを見つめて


黄色い花を咲かせましょう


あなたが喜ぶ笑顔が見たいから


あなたの優しい手に包まれて


私はきっとあなたの庭に


綺麗なお花を咲かせるわ


だからいつも私を見てて


今は大地に繋がれてどこへも


いけない私だけど きっと


きっとあなたの元へ飛んでゆくから


*********



「琥珀色のブランデー」




君とあの夜


薄暗い裸電球の元


二人でワイングラスに


注ぎ交わした


ブランデー


今は空になった瓶だけが


転がっている


電球に照らされた 君の顔


少し頬に紅が刺して


とっても素敵だった。


グラスに口を添える時


僕の胸は 時めいた


始めて交わしたキッスも


甘いブランデーの香り


僕を包み込んだ


全ての世界は


柔らかな唇と


その優しさで


いっぱいになった。


あの日の


ブランデー


レーズンバター


いまでも忘れられない


思い出の味


君の優しさが


やわらかい


唇の香りにして


僕の記憶の中で


それを永遠なものに


したんだ。


小さなスナックの灯りは


今にも消えそうにちらちら


揺れて僕らの愛を見守っていた


あのブランデーはもう空に


なってしまったよ。


僕の心と共に


外で走り去る


電車の音のように


もう二度と


あの日は戻らない


君の愛を確かめた夜


僕の愛を捧げた夜


共に一つになった夜


裸電球の灯りのように


ゆらゆら揺れて


もう灯る事は


無いのかもしれない


それでも


僕の愛と


君の愛は


君が居なくなっても


僕の中には


はっきりと


残っているから


ずーーーと永遠に・・・


************


キャンパスに咲く笑顔

作詞:たけぼんだぬき


副題:小説「YOSHI」第二章に寄せて



寂しさも


悲しさも


辛さも


もどかしさも


全てを包んで


学び舎に風が吹く




君の笑顔が


キャンパスに


輝く時


僕の悩みは


嘘のように


消え去る




自由な 学生たち


学び舎にある


集いの場


三号館脇


キャンパス




こんなに自由に


こんなに楽しい


こんなに青春の


こんなに素敵な


キャンパスが


僕らの


語らいの場




何もかも


嘘のように


楽しいのに


何故 君と


愛を語らう事を


許されないの?




どうして自由じゃ


いけないの?




人生に一度しか


この時間はないんだよ




生涯に一度しかないんだよ




君をこのキャンパスで


愛しちゃいけないの


誰がそれをとめるの


何故 止めるの


二度とない時間なのに




君を愛した


俺のせい?




愛を受け入れてくれた


君のせい?




互いの青春は


あの時のキャンパスに


置かれたまま


ずっと止まってるんだ




もう君の笑顔を


見る事は出来ない




そして僕は 老いた




若きあの時代の


僕じゃないんだ




君の笑顔は


僕の胸の中で


そのままなのに




悲しいんだ


切ないんだ


二度と見れない


君の姿




二度と 見れない


あの時の芝生




二度と香れない


青きキャンパスの香り




そして肌に触れない


キャンパスの風




二度と戻れない


あの時の俺


*******


相模湖遊覧船(愛の詩)

作詞:たけぼんだぬき



そういえば 君と二人で


忘れられない 相模湖


足こぎボート 乗ったよね


楽しかったね


ちょっと怖かったけど


君と二人なら 笑いあい


ペダルを踏んでこいで


湖の 真ん中まで行ったっけ


誰もいない 湖の真ん中


僕たちの笑い声だけが


湖に反射していたね


とっても綺麗な水面


風もなくて 鏡のようだった


楽しかったよね


遠くの山から 時折


鳥の鳴き声が 甲高く


聞こえていた


空には うす雲が


横になびいて


湖面に映っていたっけ


僕がちょっと揺すると


君はきゃあって叫んで


僕に抱きついてくる


その動きに合わせて


船は大きく傾いて


もう少しで 転覆する


所だったっけ


あれには僕も


ひやっとしたけれど


すぐに船は元に戻って


君との 甘い 本当に


甘い キッス


あれって君が


飴を舐めていたからなの?


レモン味の キッスだった


何で こんな事を


思い出すのかな


今 不思議な感覚


白鳥の 形をした


小さな 遊覧船


湖の真ん中で


楽しそうに 揺れていた


そういえば あの日に


買った ペンダント


君はもう付ける事が


出来ないけど 今でも


あるのかな


相模湖の形をした


金色の ペンダント


あの時 君の赤い


セーターの胸に


付けてあげたでしょ


あの時の 笑顔が


とっても素敵だった


湖の風も君と僕の間を


邪魔するようにすり抜けて


僕らの邪魔をしたっけ


楽しかったね


あの 一日


君が持ってきた


おにぎりと漬物が


美味しくて


欲張って三つも


食べたっけ


おにぎりに


君の愛情が詰っていた


楽しい 思い出を


ありがとう


もう二度と会えぬ君へ


感謝の気持ちを込めて


もう一度言うよ


ありがとう


**********


中央フリーウェイが流れる中で

作詞:たけぼんだぬき




車は 一路平塚へ


道路の渋滞も


車の中は 会話が弾む


楽しい三連休 


君と友人夫婦 そして僕


車は スカイラインセダン


エンジン音も快適


社内は お菓子とジュース


友人の奥さんと君は


きゃあきゃあ言って騒いでいる


友人が 相模湖まで


遊びに行くのに 誘ってくれた


ドライブってこんなに楽しいもの


なんだって初めて知ったのはその時


平塚まで出て 後は ひたすら


国道412号線を突っ走る


相変わらず君たちは 会話が弾むね


ずっと話している


面白くなって 友人と苦笑い


友人の指示でテープを一本


カーオーディオに入れる


流れてきたのはユーミン


THE 14th MOON だったね


ドライブには これが最高さ


友人の一言


うんそうだね と僕


君たちの声と ユーミンの声が


入り混じって まるで銭湯に居る気分


曲は 中央フリーウェイがかかった


車内が急に静かになる


ユーミンの声だけが車内を埋めている


車窓から見える景色は もう既に


森の中 緑の木々が後ろへ流れていく


ユーミンの歌声が 僕を旅に誘うんだ


タイヤのリズミカルな音と


曲がぴったりと収まる


素敵な時間


友人は体を曲に合わせて揺すっている


白い水平線の先 細くなる点に向って


進んでいく


空の雲も 追いつけないようだね


少しずつ後ろへ流れてゆき


景色がどんどん飛んでいく


友人は鼻歌を歌いだす


後ろの二人も曲に合わせて


歌いだす


一瞬の静けさは消えて


また楽しい会話が戻っていく


そこに僕がいる


何か嬉しくなってくる


目的の相模湖はもうすぐ


いっぱい楽しもう


今日は 嬉しい一日だ


君は笑顔で溢れている


楽しむ時間は 沢山


精一杯 今を楽しもう


君となら いつまででも


続いて欲しいと 願いながら


車は 快適に走っている


楽しい4人を乗せて


************



ギターケース

作詞:たけぼんだぬき





古いギターに ワックスを


かける僕 時々こうして


楽器を 磨いてあげる


楽器って 不思議


優しく 光れ 輝けって


思いを込めると


素敵な音が 響くんだ


どうしてなのか


僕には 分からない


このギターは 僕が


19歳の時に買ったもの


先輩に薦められてね


渋谷駅側の小平ギター


練習用のギター


薦められたギターは


三本


三万八千円の練習用


五万九千円の


小さなコンサート用


最後に薦められたのが


38万円だった。


38万のギターは


音色が違ってた。


ハードケースも素敵


淡い紫色のストライプ


がケース側面に走っていて


ボディ中央に金色で


KODAIRAの文字が


掘り込まれている


素敵。


だけど僕には 買えない代物


今でも あのクラシックギター


欲しいけれど


楽器に費やす お金もない。


日頃の算段に 明け暮れる


毎日 あの時に


買っておけば 良かった


結局買ったギターは


練習用の安いのになった。


それでも きちんと手入れを


欠かさずに 続けて


もう三十年を超えた


そのギターケースの


隅っこに小さな光るものを


見つけた。


なんだろうと ふさふさした


保護する内張りの 起毛素材を少し


浮かすと 出てきた


小さな付け爪


僕が使った記憶が無いもの


ひょっとして 君のかな


そんな事を思いながら


それを指で挟み見つけていた


ギターケースに 残った この


付け爪 君を思い出すのに


十分だった


30年もこの中に


眠り続けていたのだね。


僕はまたそっと ケースの


あった場所に戻した。


永久にそこにあって欲しいから


その時 きらりと光った


君が 微笑んでくれたんだ


綺麗に手入れしたギターを


しまう


何故って 涙が出て


止まらなく なったからさ


**********


さざ波に揺られて

作詞:たけぼんだぬき





潮騒の音が 聞こえる


浜辺に 佇む


あなたの姿が


私の心を


満たしてくれる


砂と戯れる


あなたの笑顔に


癒される 自分がいる


時は またこうして


流れ去っていくけれど


いつまでも あなたの


側にいたいと 願う


波とたわむれる あなたの


笑顔が 輝いて見えている


空は どこまでも 澄み渡り


風は 長い髪を なびかせて


そんな あなたの 姿を


ビーチに 寝転がり 見ている


そんな そんな


自分がいる




風の音が 戯れて


浜辺を 通り過ぎていく


あなたの 姿だけが


私の心に なぐさめを


与えてくれる


海の彼方に 浮かぶヨット


波間に 見え隠れしている


風に膨らむ ラテンセイル


波に揺られ 進んでゆく


時はまた 戯れて


過ぎ去って いくけれど


あなたと こうしている


こんな時間が 僕は好き




あなたの傍らに


寄り添うだけで


僕は 幸せだから


波間に 消え去ってく


ヨットの姿に 見つけたよ


風に乗り 二人の愛も進んでく


限りない あの空のよに




どこまでも どこまでも


二人だけの 世界へ


二人だけの 時間へ


寄り添い 語らい


それが 大切な事


それが 今の二人に


宝物なのさ


***********


泣かないで

作詞:たけぼんだぬき




寂しさに 流す涙


悔しさに 流す涙


嬉しくて 流す涙


虚しくて 流す涙


どれも同じ涙だけど


しょっぱかったり


何の味も無かったり


人って 涙を知ったから


優しくなれるんだね


人って 人の事を


自分の事のように


思える気持ちを持っている


だからあなたが 泣くと


私も涙が出てくる


嬉しい時は 僕も嬉しい


悲しい時は 僕も悲しい


つらい時は 僕も辛い


虚しい時は 僕も虚しい


あなたがいるから 


僕はこの時も


頑張っていけるんだ


あなたがいるから


辛くても 乗り切っていけるんだ


あなたがいるから


悲しくても 涙をこらえて


生きていけるんだ。


あなたの一言が


私に生きる力をくれるんだ


泣かないで


僕がいる


泣かないで


あなたを思ってくれる


大切な人がいる


泣かないで


一緒に喜んでくれる人がいる


泣かないで


あなたは 一人じゃない


夜のしじまに 光っている


あの星でさえ、周りに


いっぱい友達がいる


大きなお月様でさえ


あんなに 輝いてる


自分ひとりじゃない


だから 泣かないで


輝く 笑顔を見せて


僕の為に


大切な人のために


太陽のように


自分を輝かせて


きっと


そう


きっと


あなたの笑顔が


人に笑顔を


もたらす事が


出来るのだから


泣かないで


********


心の糸

作詞:たけぼんだぬき




あなたの さり気ない一言


紙を やぶるよに


私の心を 引き裂いた


私は もう涙すら


流れないわ




どうして あなたは


私を分かろうと


してくれなかったの




一番 寂しがりやの


あなたの事だから


わざと 強がり


言ったつもり?



でも言ってはいけない


言葉


あなたは すまして


なげかけたのよ



これで もう終わりね


あなたを 愛した


私が 馬鹿だったわ


とっくに あなたを


許していたのに



破れた 心を


繋ぐ糸はないの?


ねえ



あなたは 一本だけ


その糸を 持っているのよ


それは あなたの心


その糸を 私に使ってよ


小さくなって しまった


私の心を 紡いでよ


早くしないと


風に舞って


飛んでいって


しまうのよ



あの時のように


私を抱きしめて



あなたの 糸で


私が消えて


しまわないうちに


結んでおいて



ほんとに もう終わりなの


あなたを 見損なったわ


そんな人だったの?



ねえ。


何とか 応えてよ


引き裂かれた 心を


もとに戻して かえしてよ


あなたに 会う前の


私に かえしてよ


********


雨の朝

作詞:たけぼんだぬき




道路を濡らす 春の雨


悲しいわ 寂しいの


雨が弾けて 飛び散るわ


車の走る 音でさえ


どうしてこんなに 悲しいの


優しさを 包み込み


暗い 空から舞い降りる


一粒の しずくさえ


こんなに切ないのに


もしも あなたが いなければ


私は 涙に 濡れていた


優しい あなたの 笑顔が


何度 私を 救ってくれた


事でしょう


今朝も あなたの笑顔に


会えて 私は とっても


幸せ


飛び立つ 鳥のよに


翼を 叩かれながら


悲しいわ 切ないの


パレットに 搾り出す


絵の具のチューブ


色を混ぜてみるけれど


出せない 私の心


あの空のように


暗い 色になるの


あなたの笑顔を


見ているだけで


明るい 色に染まってく


不思議ね 何故でしょう


いくら混ぜても出ない色


あなたに 会えて幸せ


濡れた 服を タオルで


拭いながら あなたの


思いが 暗い私の心も


拭いさるのね


いつもいつも


ありがとう


春の雨は 優しい心を


包んで 来てくれた


*********


何もできないわ

作詞:たけぼんだぬき




今日は 何故 


いつもと違うの


時計の針が


早く進むの


あなたをもっと


見ていたいのに


今日は 大好きな


一日 あなたと


コンサート 見に行くのよ


お食事も 一緒に


するのに


焦っているの


しなきゃいけない事


あれもこれもって


思うの


一生懸命 しているの


なのに 薄情


時計の針は それ以上に


早く 進むのよ


ああ もう時間がないの


どうして


こんなに


時間は無情なの


ドレス選びも もう大変


ブローチはどれがいいかな


あなたから もらった


ネックレスにしょうかな


この髪型でいいのかな


忘れ物はないかしら


あなたの声が玄関から


聞こえている


いつもあなたと


会うときは


こんな感じ


大切なあなたの


瞳を見つけて


いるだけで


本当は いい私


ありのままの 私を


愛してくれる あなたが


好き


*******


ゆっくり おやすみ

作詞:たけぼんだぬき





もうこんな時間だよ


今日も君は 優しい心で


僕の側に いてくれたね



今日の夕食


とっても美味しい


カレーライスだったよ



一緒に入った お風呂


背中を 流してくれる


君の優しい 手が


僕には嬉しくて


ありがたくて



疲れているのに


君は 笑顔を絶やさない


我が儘な 僕を


嫌いにならないのかい



僕の仕事といえば


風呂上りのビール


君に注ぐ事くらいかな



贅沢ばっかりしている


そんな僕


あいそが尽きて


しまうんじゃないのかな



分かっているんだ


君も仕事で疲れている


その上に 僕のような


気ままな人間がいる事



嫌になるんじゃ ないのかなって


だから


もしもの話だけど


僕のもとから


離れるんなら


何も言わないで


いなくなって欲しい



僕が泣いている姿を


君に見せたくないからさ


さよならは 言いたくないから


いけないのは 僕なのさ


分かっているんだ



君からの愛を


受け取るばっかりの 僕


君をもっともっと大切に


してあげたいのに



素直に出来ない 自分がいる


心から そんな君に言いたいんだ


愛しているよ ありがとうって



今日も一日 ありがとう


いい夢を見て


ゆっくり おやすみ


疲れた体を 休めてほしいから


お・や・す・み


*******


I love you. − 愛している−


作詞:たけぼんだぬき




愛しているよと 


あなたに 告げた


あの日の 夕暮れ


ゆらゆら 見える


烏帽子岩


沖で遊ぶ


サーファーたち


遠く 消えそうな


記憶の中


あなたの 戸惑う瞳


今でも 忘れない



沈みゆく 太陽に


赤く 頬染めて


恥らう あなたの


面影




流れる サザンの曲も


聞こえぬ 二人だった




ヨットの群れが 遠くを走り去る


あなたと僕は ただ見つめあう


声に ならずに


必死で 叫んだ


愛しているよと




そんな可愛い 愛も


二人には あったんだ


それを 叫べる


勇気だけ


潮の香りが


僕にくれたもの



消え去る 記憶の中で


それだけが 何時までも


いつまでも


記憶より 鮮明に


残っている


潮の香りを 漂わせ


いつまでも


そして 今でも・・・


********


I will sing together.

作詞:たけぼんだぬき



サマービーチ


風が吹きぬける


真夏の太陽 ギラギラ


てりつけて 砂浜に転がる


コーラの 空き缶


滑るよに 転がる


海は 僕らを


招いている


海岸に 打ち寄せる


白い波 いたずらに


足元を 走り抜けていく


とこまでも続く 海岸線


僕ら以外 誰もいない


波音と風の舞う音が


僕らを突き抜けていくんだ




手を繋ぎ 走る


後には 二人の足跡


波が それを 消していく


悲しさも 寂しさも


消してくれ



日に焼けた 肌は


いつもの君よりも


もっと もっと もっと


セクシーさ



砂浜に座り 二人で


口ずさむ 曲は


もちろん 愛しのエリー


波と風の 演奏に


僕らも 合わせ歌うのさ


君と 僕との 愛のハーモニー



I will sing together.


Let's play Harmony of love of you and me.


奏でよう


********


夕日の坂道で

作詞:たけぼんだぬき



夕日のあたる あの坂道で


君と歩いた あの日の夕暮れ


語らう言葉は 他愛もない事


ギターケースを提げた 二人の


背中に 真っ赤に輝く 太陽が


道の傍らに 小さな白い子犬が


僕らの方を抱いて欲しそうに


潤んだ目で見つめていたね。



君は僕に ギターケースを


あずけると 子犬の方に


歩いていく


くんくん と可愛い声で


君に尻尾を振って その場で


飛び跳ねている


君の笑顔が まるで 宝石箱を


あけた様に眩しく 見えていた


優しく抱き上げた 子犬は


嬉しそうに尻尾をくるんくるんと


廻しながら 君の顔を舐めていた



可愛いね と言った君は僕に


向って 子犬を渡そうとする


両手のふさがった僕には子犬を


受け取る事が出来なくて


そこにギターケースを


並べておいた


ちっちゃな いのちは


僕の手の中で いっぱいの


温かさをくれたんだ


あの日の夕日は


刹那の 二人だけの幸せを


見守ってくれていたっけ


あの子犬は あの時


僕立ち二人に 温もりを


教えてくれたんだ


いのちという名の


大切な温もりを・・・


******


悲しまないで

作詞:たけぼんだぬき




始めが 終わりのスタートだから


どんな素晴らしい 物語りも


読み始めていけば 終わりが来る


歌も歌い始めれば エンディングがある


物事は いつもそんな


悲しみと 憂いを抱いて


始まるものだ




恋も 出会いがあって


別れがある。



なんて悲しい 物語



愛する 人との別れほど


悲しいものはない



深く愛すれば 愛するほど


別れの瞬間の 侘しさ 切なさは


大きな 心の痛手となるんだ



だけど それがまた一つ


自分を大きくする原因にもなる


あなたを愛した自分を


誇りに思えれば


それはきっと 本当の愛



愛は 与えられるものではなく


与えるものでもない


互いが 求め合う中にしか


本当の愛はないのだから



人生に いなくてはならない


そんな人だから 僕はあなたを


愛してきたんだ



あなたに 愛を求めた事は


一度だってなかった



ただあなたの 姿を


見ていられれば それでよかった



そこに ある


ほら そこに



いつも あなたの笑顔が 瞳が


いのちが 言葉が


そこにあれば 良かったんだ



もう過ぎ去っていった


流麗な 汽車のように


あなたは どこかへ


行ってしまった



もう その姿も 笑顔も


その透き通る瞳も


見る事は出来ないけれど


あなたを愛した事だけは


私の心の 大切な


宝物だ



別れるのなら 出会わなければ


良かったと いう人がいる



私は そうは 思わない


別れを 感じているから


別れがある



離れていると思うから


離れてしまう



いつも私の側にいて


私を見守ってくれている


そう 私は信じよう



夜の闇の中に その姿を


見失って 泣いている


幼子になりたくないから



これからも そして今も


あなたは そこにいる


いいえ ここにいる



だから僕は


こうして 生きていける


今を信じて 生きていける



そこの君も 悲しまないで


笑顔を見せて


涙が 枯れるまで


泣き尽くしたら


笑顔を見せて



あなたの 大切な人の為に


そして あなたの為に


笑顔で 今を生きていこうよ


******


ピンク色の カクテルは・・

作詞:たけぼんだぬき




浜の 港に切ない


霧笛が鳴り渡る


そんな夜




小さなスナックの


隅のボックスに半分だけ


腰をひっかけて マスターの


軽やかに 動くその手から


淡いピンクの 液体が


グラスに 注がれるのを


私は 見つめている。




その液体は グラスの中で


虹色に輝き そっと添えられた


彼の手は 横に座る君の前に


差し出される




君の細く白い手が グラスを


取る時 赤いマニキュアの爪は


まるで生き物のように


グラスの周りで踊っている


ステンドガラスのような


鮮やかな 照明が店内を照らす




その光のかけらが


君の横顔にあたり


弾けるのを


私はブランデーグラスを


傾けながら 見つめていた



あの日の 夕暮れに


横浜公園の 木の下で


熱く交わした キッス




その唇から 愛してるわ


とこぼれた一言が


今の私には 君が飲んでいる


カクテルの甘さよりも


もっと甘い味として


残っているんだ




君の瞳の奥に 今の私がいる


私は 君の胸に顔を埋めて


君の心の もっと奥へ入りたい


そこで 私は 君に囁く


もう離さない 愛しているよと




今夜の ブランデーは


よくまわるようだ


何故って 体の芯が


熱くて たまらないからさ




もう一度そのカクテルを


口に含んで 私の唇にそっと


添えて 流し込んでくれ


そうして 私の胸に燃えている


熱い 炎を 冷してくれ




今日の君は とっても綺麗だ


いつまでも こうしていたい


時間など なければいいのに


いつまでも 永遠に・・・


******


ダンスホール

作詞:たけぼんだぬき




今日の あなたは


ピンクのドレスに


ダイヤをちりばめた


ネックレス


いつもの 洗い晒しの


ジーンズと 可愛い猫の


刺繍の入った Tシャツ


しか見ていなかった


僕には 別人のように


思えてくる


何度も顔を見つめて


君である事を確かめた



君との 待ち合わせ


僕は約束の時間より


5分早くついたけれど


もう君は 来ていたね


横浜駅 西口にある


喫茶店


いつもクラシック音楽が


流れていた


君がいるのを見つけるのに


苦労したよ


だって そんな素敵な令嬢


だとは思わないからさ


君が笑顔で声を


かけてくれなかったら


きっと僕は ずっと店の外で


待っていたかも知れない


君との楽しい食事


今日は フルコースが


いいなあ と言いながら


何故か サラダだけを


食べていた君


野菜のフルコースかいって


からかうと


ばかねと言って 照れ笑い


していたね。


いつもの魚介類がいっぱい


入ったスパゲティを食べたね



それから君をダンスに誘った


ダンスホールなんかいかないよ


山下公園の広場でさ


二人っきりで踊るんだ


チークダンスをさ



君はボサノヴァがいいって


言っていたっけ


僕は離れるのが嫌だったから


チークを踊りたかった


結局 元町のダンスホールへ


いったよね。


カクテルを飲んで チークダンス


何故かその日は 君の足を


何度か踏んだっけ


下手くそな僕をリードしてくれる


君が 素敵だった


ドレスの似合う君だった


あの日の夜は そのまま更けて


いつまでも踊っていたね


ネオンの瞬きが大きな窓から


揺れて見えていた


******


暗黒の 夢の中で

作詞:たけぼんだぬき




嵐吹きすさぶ 大地の向こうから


黒い傘をさして 歩いてくる


わざわざ 私を訪ねてきたのか


君の姿は すぐに分かるよ


いつも胸をはって 小走りに


走っている どうして


そんなに急ぐんだい


怪我をしないか 心配だよ



君の愛情も 愛も


僕には


わかっている



君がまるで 通い妻みたいだと


僕が言ったら いきなり僕を


殴ったっけ


嘘なんだけど そういう言い方しか


出来なった 僕


悪かったって何度も頭を下げたね



なかなか機嫌がなおらなくて


僕も悲しくなっちまった



よっぽど 嫌な言葉だったんだ


ごめんよ。



あれ以来 他の女性にも


目もくれないで 一人で


生きてきたよ


君だけを 思ってね



もうそろそろ 許してくれるかな


嵐の夜の 大失敗は


もう二度としないからさ



雷が 二三度 鳴り響いて


窓ガラスの向こうで


闇夜に 閃光が 走った時


君は濡れたままの 服を


脱いで 着替える時だった


下着のままで 僕の胸に


飛び込んできた



ちょっと照れくさかったけれど


ちょっぴり 嬉しくて


君を守らなければと


思った



でも結局 君を守れなかったのかな


こうして 一人身でいることが


君の望んでいたことでは なかったのに



僕は どうしても 他の人を


愛する事が出来なかった



今宵の闇は 色んな思いを


僕に与えてくれる


ちょっぴり 照れくさい


思い出までさ


もう今日は 眠るよ


朝があけるまで


フトンにくるまってさ


いい夢が 見れるといいなあ


じゃあ おやすみ


愛するあなたへ


おやすみのキッスを・・・


********


ときに 漂って

作詞:たけぼんだぬき




寂しいとき 悲しいとき


僕は 山を 見るの


山肌に 植える 木々たちの


緑は 私に 安らぎを


そっと 応えてくれるから




楽しいとき 嬉しいとき


僕は 空を 見あげるの


青い 空に 浮かんだ雲


青さは 私に 穏やかさを


そっと 与えてくれるから




感動したとき 驚いたとき


僕は 海を 見つめるの


さざ波は 私に 満足を


そっと 促してくれるから




狂おしく 恋しくて


あなたの面影 思い出せば


山や 空や 海を 見ても


私の 心は 泪で 濡れた貝殻のよに


いつまでも いつまでも


癒される事はないのさ



はしゃいで 駆け回った


あの草原に 悲しみの 雨が降る


笑顔に あふれた 君の顔が


せめてもの 私の 救い




飛び立つ 鳥が 命の限り


翼を広げ 大空を駆け巡るように


私の心にも 見えない翼がある


きっと 自由に 飛びたてる


白い 翼がある



あなたの元へ 飛んでいけたなら


幸せな 時を 二人で


きっと きっと


過ごせるだろう



白い 翼を広げよう


心にある 自由な羽根を


精一杯 広げてさ


あなたと空を 飛び廻ろ


それが 私の願い


いつまでも いつまでも


あなたを 愛してるから



********


もっと優しくなれたなら

作詞:たけぼんだぬき



朝靄の かすむ景色を


私は 一人 歩いている


草に溜まった ダイヤのような


雫が 私の靴を湿らせる




どうしてもっとあなたに


優しく言えなかったのか


歩く道すがら悩んでいた




きっと愛しすぎたせいなのだと


自分に言い聞かせるのだが




悲しそうなあなたの横顔が


私をいじわるな男にしてしまった


あの瞬間に抱きしめてあげれば良かった




そうすれば 今朝の朝靄のように


私の心も 霞まないで


すんだのかも知れない




人を愛する事と 恋しく思う


感情の起伏の中に あなたを


苛めたくなる いのちが


あったのだろう


こんなに寂しい思いを


しているのは自分のせい


あなたを愛しすぎたがゆえの


私の罪




霞んだ山の緑だけが


私を優しく包んでくれる




雲に覆われた薄黒い空だけが


私をそっとしておいてくれる




もっと優しくしてあげられたら


あなたが流す泪も少なくて済んだ




あなたを 愛してるなんて


言葉で言ったけれど


本当は どうだったのか


愛する前に あなたをもっと


もっと理解するべきだった




あなたをきちんと


受け入れるべきだった



ごめんよ



寂しく歩く この道が


私を包んで消し去って


くれないかな




あなたの心の奥深くに


入り込んでそっと囁きたい


あなたの心の闇を払うために


あなたのもっと側にいてあげたい




いつまでも私はこうして


歩き続けるんだ


君への罪が終るまで


そう いつまでも・・・


********


雨の中

作詞:たけぼんだぬき




窓から眺める風景に


小学生が歩道を歩いている


黄色い長靴と黄色い傘


いつもなら 数人で


帰っていくのに


ちょっと気になった


雨に追われるように


少し早足で歩いていく


道路に跳ねる雨粒が


弾けて 飛び散る


彼は 何故一人なのか


気になって見つめていた


三叉路の一方からお母さん


らしき人が大きな傘を差して


走ってきた


彼はお母さんの所へ走っていく


昔の自分を見ている気分になった



お母さんの所へ 飛び込むように


駆け込むと 優しいお母さんの


笑顔が印象的だ


そういえば オフクロに抱きついた


記憶があるけれど 親父に


抱いてもらった記憶がない


昔の親父って そういう事は


しなかったのかもしれない


優しいんだけれど どことなく


怖さがあったなあ


素直にものを言えたのは


小学生の頃まで 中学時代は


自分の事を知られる事すら


嫌だった


男ってそんなものかも


しれない


オフクロを僕が守るんだなんて


偉そうに思っていたのは


中学時代かな


守れるわけないのにね。


時代は移り変わったけれど


きっと彼もそんな思いに


なる時がくるんだろうな


ガンバレよ 君


雨の夕方は色んな事を


思うものだなあ


見えなくなるまで


僕は 見ていた


雨は 道路を流れて


排水溝に消えていく


次から次へ降ってくる


雨粒が小さな流れを


作って排水溝に消えていく


不思議な感覚を


楽しんでいた


********


風の中の タンゴ

作詞:たけぼんだぬき




港の丘に 潮風抜ける


あなたと踊った あの曲は


二人の大切な 宝物




ラジオカセット 用意して


人気のない丘で 聞いていた


タンゴのリズム ラ・クンパルシータ




突然 君は 立ち上がり


草むらの中を 踊りだす


僕にはそれが幻想的で


ただ 見つめていた




君が白き手をのべて


僕の手を とりて


誘う時 僕の心は


君だけに 占領された




しもべの様に 君に促され


足元たどたどしく 合わせて


踊れば 心に春がきたように




赤いワンピースの君が姿


可憐に咲いた 花のよう


くるくる舞って 潮風が


香りも添えて 讃えてる




誰もいない 丘の上


飛び交う鳥さえ 見えぬ日に


ふりそそぐ 太陽の


日差しも優しく 二人に注ぐ




君から入った 連絡に


練習曲をラジカセに


入れて 持って来てくれと


言われるままにしただけのこと




まさかこんな所で


踊るとは 予想もつかぬ


展開に ただ君のリード


に従って 踊れば心


楽しくて 草に足取られ


踊るというより 振り回され




それでも 僕は 楽しくて


曲が終って まだ二人


踊り続け 最後に交わした


熱い口付け 体の中まで


燃え尽きる




二人の影は いつまでも


一つになって 揺れていた


あの日の 思い出いつまでも


忘れられない 宝物




あの日のままに


愛の踊りを 永遠に


楽しみ続けて 居たかった


********


春の日の夕暮れ

作詞:たけぼんだぬき





商店街を 吹き抜ける風に


心地よさを 感じながら


漂う 人々の活気


あふれる声を


間近に聞きながら


買い物をする君の


風に 漂う 黒髪が


長く 空を泳ぐ


鼻をくすぐる 香水の


香りが 心地よく


町の中に広がって


爽やかな 春の色に


新鮮さを 感じてる



商店街の店先に


惣菜の 陳列


食欲をそそる 香り


遠ざかる 列車の音


踏み切りの 警報音


道路を 歩く人々の靴音


騒然とした中に ふと


君だけの声が 私の耳を


つかまえて 話さない



時の過ぎるのを忘れ


買い物に 勤しむ君と僕


コロッケと ハンバーグ


そして 野菜サラダ


ナポリタンスパゲッティ


袋に入れて 帰宅を急ぐ


人々の 合間を抜けて


裏道に入る


公園のベンチ 子供たちの遊ぶ声


シーソーの軋む音


ブランコの 風と戯れるかげ



小さなアパート 小さな引き戸の


玄関 階段登り 203号室


僕らの 小さな愛の巣箱


冷蔵庫を 覗き込む君


袋から 冷蔵庫へ移す君


ステレオを かける僕


いつもの 曲


ポールマッカートニー


部屋に響く 彼のベース音


ラプソディ


台所に立つ 君の後姿


君の黒髪が ゆれる


僕を 愛にいざなう



食器棚から お皿と茶碗


お箸と手際よくテーブルに


並べる君 買って来た食材が


綺麗に盛られて並んでる



炊き立てのご飯から漂う


香ばしい香りと湯気


ポールの曲が変わる


窓の外


帰りを急ぐかのように


走り抜ける 列車


踏み切りの鐘


茶碗に注がれる


温かなご飯


二人で食べる


夕飯は格別旨い



線路の向こう 公園に


子供の声が響いてる


お母さんの呼ぶ声がする



一斉に 子供たちは帰っていく


ご飯を頬張りながら


僕は公園を眺めている



寂しそうな 公園が


夕日に照らされていた


君と食べる夕飯 幸せな


そして


平凡なひととき



夕日は落ちて 暗闇が広がる


家々に灯った明かりが映画のように


部屋の窓から見えている




爽やかな 春の 夕暮れ


君との 幸せなひととき


自由な 時間


空に星が 瞬きだすまで


あと少し・・・


*******


別れの夜に

作詞:たけぼんだぬき




別れの夜に 一人あるく


満天の星空 満月の月



涙で曇る 月影が


淡く揺れていた



田植え前の 水面に


揺れる山々 蛙の声が



騒がしく 啼いていた


まるで 僕を 笑うよに



あなたの 面影 どこかに


消え去れば 僕は楽にある



いつも 僕の脳裏に


焼きついて 消え去る事はない




愛し続けてきた 全ての時は


いったい 何の為だったのか



世の中は 出会いがあれば


別れがあると 分かってる




何故に こんなに苦しいの


緑の大地に 落ちる涙



僕がいけないのさ


君を 疑ったりしたからさ




君の心に 氷の刃


突き立てたのは


この僕だから


もっと あなたを


しっかりと 見つめて


信じていれば こんな


悲しい事態に ならなくて


良かったのに



全ては 僕のせいなんだ


今になって 分かったけれど


既に遅すぎたと 分かっているから


もう二度と 君を苦しめたりは


しないよ 月に誓うから



暗い空に 消え去って


田んぼの畦道 歩く時



蛍が 飛び交う水面が


ほのかに 消えそうだ



ゆらゆらと 空に向かって


飛びかう 蛍のあかり



私の心は 蛍のよに


淡く消えて なくなりそうに


ふらふらと 揺れるから




握り締めた 手は汗で


濡れているのは 



あなたを 失った苦しみに


堪えているせい




力の限り 握り締め


悲しみに くれながら


歩くのさ



人を愛する 価値もない


この僕なのさ 君に捨てさられても


仕方のない 僕なのさ


もう・・・・ 遭えない・・・



時よそっと 過ぎ去って


何も なかったと 言ってくれ


もう二度と 傷つけたりは


しないから・・・ しないから・・・


********


あなたの 横に

作詞:たけぼんだぬき




あなたの座るベンチの横に


僕が いつもいるから


公園で 遊ぶ 子供たちの


歓声も 風に 舞って


公園の 隅に ぽつんと


置かれた 黄色いベンチで


木立の 葉に 日差し逃れて


僕らは 愛を語らいながら


空に 浮かんだ 顔のような


雲を見て 笑ってた


そんな二人だったね。



いつまでも 時が流れて


空が赤く 夕日に染まっても


まだ 語りつくせない


あなたとの会話があった



子供たちの帰る声に


ふと二人 顔を見合わせ


腕時計を 見る君の


仕草も 僕には たまらなくて



空はすっかり 星が瞬いている


暗いベンチの横にある


道路の街灯のあかり


二人を 寂しそうに


照らしていた



変わらぬ 君への思いが


今 また蘇ってくるよ


君の瞳にうつるのは 僕だけ


あの時の 君にあったのは


僕だけなのかな


ふうとそんな不安がよぎる


君を 疑うなんて とんでもない


話さ だけどさ



君がいつまでも


美しすぎて 僕には君を


繋ぎとめて置くことなんか


出来はしないって思ってた



愛を確かめたくて


こうして君と話すのさ


ごめんよ こんな男は


嫌いと 君の口が動くのが


こわかったから



僕の四畳半のアパートに


誘いたいのに 何故か


怖くて 出来ない僕がいる



馬鹿ねと 一言言ってくれれば


全てが 解決するような


気がするのに



今日の君は その事に


触れもしない


いつまでも こうして


話すことに 疲れてきている僕さ



どうしたの ねえ。君


今日の君は 少し変だよ


いつものざっくばらんな


君はどこへ いったの?



僕は勇気を奮い起こして


部屋へ帰ろうかって言った時


君は もう帰るって言ったね



顔では すましていたけれど


心の中は動揺がいっぱいさ



もう会えない そんな気がした


君との最後の 別れの夜


あれから 君は 僕を避けたね


悲しくて 虚しくて


切ない気持ちが 消え去らないで


僕は 歌を忘れたように


愛も 忘れたのさ



過ぎ去る 時が ゆっくりと


心の痛みを忘れさせてくれる


そう信じた僕だけど



浮気も 何度もしたよ


だけど 消える事のない


あの日の 公園


今でも ずっと残っているんだ



だけど君と 会う事は出来ない


もう君は この星の何処にもいない



君の病を 知らなかったから


どうして 僕にそれを言って


くれなかったの



不治の病なら なおさらさ


僕だけには 言って欲しかった


そうすれば 君の最後を


僕は 見届ける事が出来る



一緒に苦しむことだって


出来たはずなのに・・



君を選んだのは 僕なのさ


君がどんな過酷な運命に


あろうとも


共にその嵐の中で


肩を寄せあい いたかった


君を抱いて いたかった


君と一緒に 泣きたかった


いつまでも 君の側を


離れないと 誓っていたから




***********


嫉妬

作詞:たけぼんだぬき




君の仕草が 気にかかる


僕だけを見て欲しい


他の人と 話をするな


他の女性に目移りしたように


演技して 君の関心を


自分に向けようとする自分



本当は君だけしか思っていないのに


腹の中から湧き出てくる


自分の醜い エゴ 嫉妬心



独占したい それが男の


持って生まれた 宿命


君の中に 男性の順位が


あるのだとしたら 必ず


僕が一番でないと 許せない



胸の中にある 締め付けるような


君への 思いは 他の誰よりも


一番だと信じてる



じらすように 振舞う君へ


苛立ちというより


苦しさがいっぱいになる


多分これが 恋



愛は違うよね


愛は 与えるもの



僕にはまだ君を


愛する資格すら ないのか


君がし合わせになってくれる事が


僕の喜び


幸せにするのは 僕だけ・・・



恋する思いが 変化して


気が付いてみたら 


一番大切な人になっていた


恋の 成長には時間が要るんだ


愛の姿に 変身するまで


醜い嫉妬の 糸を吐いて


蚕のように 包まって


身悶えて 時間がたって


いくなかで 成虫へ


綺麗な 蝶のように


愛が巣立っていくんだね



身悶えれば 身悶えるほど


大きく 綺麗な 愛が実るのかな


時間の 成すがまま


今この時を 身悶えている


嫉妬という 醜い心に・・・


*********


傷つけた 遊び心

作詞:たけぼんだぬき



どうしてだろ 君の一言が


僕を 君の方に向けさせた


Kが好きなんでしょ


付き合えばどう 私に遠慮は


要らないわ



違うよ僕は 君だけさ


そういいながら見つめていた


実際心は 半分くらい


Kに傾いた


kの優しさには 動揺する程


力があった



だけど 好きになるかどうか


別問題 付き合いやすい女性


ただそれだけだった



女性の感は怖いよね


僕の仕草で分かるらしい


心に 少しでも


別の女性がいると


分かるのかな


見抜いていたね



僕は普通に これまでと


変わらないと 思っているのに


第一 君以上の女性は


いる筈がないって。



道路に目をやる僕に


それを見抜くのかな。


君だけ見つめてきた


僕には 心に幾分かの


やましさがあったんだね



彼女と遊び半分で


キッスもしたけれど


それだけさ


それ以上の感情はないって


正直に君に打ち明けたら



僕の頬を思いっきりぶったね


彼女がかわいそうだって言って



僕が悪かったんだ



浮気心の虫を 彼女が


触ったから いけないんだ


そう思っていたけれど



今から考えると大きな勘違い


愛し合っている君と僕には


無用の行為だったんだ



まだ人を愛するには


若すぎたのかな


世の中の女性を 多く見て


勉強していれば


また違ったのかも知れぬ



あの時はそれっきり


Kとも別れた


結局もてあそんだ


だけになってしまった


ひどい男だね 僕も・・



あの日の君のビンタは


身に沁みたよ


多分 君の心に出来た


傷の方が痛かっただろうね


涙に潤んだ 君の瞳を


見つめながら 君との


あつい くちづけ


君へ 許しを乞う為の


優しく 甘い キッス


泣きながら僕に抱しめられていた


君を 愛おしく感じていた


あの日・・・


******



春風のように

作詞:たけぼんだぬき



いつも 君は爽やかさを


くれたよね 素敵な香りを


漂わせながら



暑い夏の日差しを避けて


赤い 大きな日傘を差して


僕の家にやってくる



淡いピンクのサマードレスに


身を包み 素敵な笑顔を


いっぱい顔に浮かべて



我が家に春の風が


吹き抜けていく・・・



君を迎え入れて


部屋の隅にある 小さな


本棚・・・



並んでいるのは 電気関係の


本と 哲学書 そして


吉川英治の時代物


詰らない本ばかり・・・



入ってくるなり 君は 宮本武蔵


の本を引っ張り出して 部屋にある


唯一の西側の窓に座り 傍らに


ある机の上にその本を置く



しばらくの間 僕と会話を楽しんで


少し暇になってくると 宮本武蔵を


読み出す



読み始めちゃったら 最後まで


気になって・・・



一体 僕の部屋は何なんだ?



そんな疑問が わいて来るのを


抑えながら 君にコーヒーと


買って来た 駄菓子を



本が置かれていた


机の上に置く



小一時間 二人の間に


沈黙の時間が流れる



僕にとっては苦痛な時間・・


声をかけると 怒る君


分かっているから 我慢の


時間が続いていく



君が座る 窓の所から見える


青い空を 見ている


ギターを 取り出して


あやとり糸を 歌う


井上 陽水の少し悲しい曲



君が栞を挟むまでの時間


二人だけのささやかな


静かなひととき



君は読み終えると


僕にキッスをしてくる


飛びつくように 抱きついてくる


宮本武蔵を読んだ後に


よくこんな行動が出来るものだ



いつも不思議に思って


君を見つめている



僕の口の中に 君の柔らかい


舌が まるで生き物のように


動き回る



全身が痺れる・・・


君の長い黒髪が


僕の目の前で 揺れ動く



巌流島の戦いかい?



キッスの後で 君をからかう


微笑んで 僕の胸に顔を埋める



そんな日々が 幾日か過ぎていく


キッスの後は 東横線で 横浜へ


元町あたりを手を繋ぎ 歩いて


ウインドウショッピング



大きなガラスの向こうに


マネキンの着る イブニングドレス



スカートの裾は 花びらのように


広がって また今宵もダンスホールかい


見入っている君に声をかける



あなたと踊りたい・・・


つぶやくように 君が言う



浜の風が二人の間を通りぬけ


夢のようなひと時 ショッピング



ピアノの生演奏が流れる喫茶に


二人飛び込んで 流れる音楽を


聞きながら スィート ケーキを


紅茶で食べるのがデートのお決まり



僕は ブラックコーヒーにブランデー


をたらしたのがいいんだけれど・・



君の喜ぶ顔が見たくて この店に



喫茶のステンドグラスを通して


差し込む光りが 君を照らしている



暑い夏が ゆっくりと時を刻みながら


すぎていく・・・



*********


動けない 夜

作詞:たけぼんだぬき



暗闇から 真っ黒な手が


延びてくる 


自分を捕まえようと


している


怖い 周りが全て暗闇


何も見えない


手が延びてくる 方向だけ


小さな 白い明かりが見えている


その手が 僕の方に 延びてきて


捕まえ様としている


必死になって 反対方向へ


逃げようとする 何だ


何でスローモーションになるんだ


急いで逃げなきゃ 掴まる・・


必死になって走ろうと頑張る



でもどうしても早く動けない


自分の意識とは無関係に


ゆっくりと体が動いている


どうなっちゃたんだ


生汗が 噴き出る


体中から 汗が出てくる



暑い 必死になっても


必死に逃げても 追いかけてくる



どうにもならない



どうしようもない


悪戦苦闘して 逃げようとする


終に僕の右足首に黒い手が


掴まれた だけど掴まれたまま


足が前に 後ろに 動いている


益々前に進まなくなった



次は左足首に手が延びて


掴まった。


やばい・・・・



ふと目を覚ます 夢か・・・


そう思って住み慣れた


我が家の天井を見つめる


夢でよかった でも僕は


何から逃げていたのだろう


考えながら 汗をかいた


額を手で拭った



そして枕もとの


目覚まし時計を見る


夜中の三時半 まだ早いな


そう思いながら 用を足したくなった


起きようとするが 起きれない


何だ? 掛け布団を少しのけてみる


彼女の体が 僕に張り付いている


一緒に一夜を共にしていた


彼女の魅力にとりつかれて


こんな夢を見たのか



そぉっと 彼女から離れた


ある所まで動かしたら


それ以上 下半身が動かない


足でも絡んでいるかと


思ったが足は自由に動く


膝も動かすと動く


でも・・・


腰が動かない


10cmくらい離れるとそこで


止まってしまう布団から


むっくりと起き上がる


彼女が少し体を動かした


かわいそうだから


起こさないように


そおっと 動く



それでも動かない


何で?



仕方なく 掛け布団を


そぉっと のけてみる


彼女の右手が 僕の急所を


掴んでいる・・・・



これで夢の事も 生汗も


分かった


これだと思った


そっと彼女の手を 解こうと


する なになに・・・


何でそんなにしっかりと握っているの


ちょいちょい・・・


放してよぉ・・・


まじで 気持ち良さそうに


眠っているのに 何で手だけ・・・




仕方なく 彼女を起こすことにした


揺すって耳元で名前を呼ぶ



薄目を開けた君


なあに こんな時間に・・・


すまないけれど 手を離して


くれないか


トイレに行きたいんだ


そういうと君は


掴んでないわよ 行って来なさいよ


もう子供じゃないんだから



いやそうじゃなくて


君の右手が その僕の・・・



え・・・


そういうと右手を


ぱっと離してくれた



あーーよかったあ。


ありがとう



そういうと 僕はトイレに・・・


帰ってきた時君は布団にくるまって


顔を隠していた



そこまで愛してくれて ありがとう


ちょっと小便が出にくかったけれど


これも愛の証し・・・



その夜は背中を合わせて


朝まで眠ったね。


お互い背中合わせのまま


鳥が囀る明け方まで


じっとしていたっけ・・


*********



朝の味噌汁

作詞:たけぼんだぬき



暑い盛りは 朝の味噌汁


もらった大根と 玉ねぎと


ねぎを入れて あわせ味噌で


朝食 テーブルの上には卵が


一個 茶碗に割りいれて


卵かけご飯 それと味噌汁



毎朝とはいかないけれど


味噌汁の匂いが好きな僕は


味噌汁は欠かせないよ



君は 朝はパンとコーヒー


別々に作らないといけないのに


パンは焼くだけでいいから


笑って 作ってくれたっけ


手間なのに ごめんよ



嫌がらずにしてくれる


君に心で 手を合わせて


感謝しているよ



いつも朝は 僕は不機嫌


言葉も多く交わさない


一歩外へ出たら 近所の人


とかに 愛想を振りまいて


いるのに 君には それが


できないんだ



朝食が済んで ゴミを出すのは


必ず 僕 どちらが言い出した


分けではなく 君と知り合う前から


そうしてきたから 癖のようなもの


時々 君が 言ってくれるけど


手には 既にゴミを持っている


自分がいる



癖ってすごいよねえ


ほぼ一緒に出かけるのに


お出かけのキス 変なのって


思うけれど そうしないと


出かける気がしないから


馬鹿みたい


そう思って君に言ったら



何故? お出かけの時は


キッスでしょうだって


僕と同じ考え方 付き合って


一年近くなると そんなもの


毎日の日課 癖 どっち?


たぶん君に聞くと 両方って


言うだろうな 何故か 全部


分かってしまう 二人


浮気なんかしようものなら


君の右手が僕の頬に飛んでくる


そこまで見えてしまう 自分



手を取り合って お出かけ


食べて出たのに また二人で


喫茶店 毎日の時間調整



楽しい朝の日課 癖?


どっち・・・


********


熱く燃える いのち

作詞:たけぼんだぬき


副題:二人の愛の記憶





二人だけの 時間


君との愛の確認は


どこまでも 熱かった


初めての 夜


君の体は 真っ赤に


燃えた太陽のように


白い 肌をピンク色に


染めて 僕が触ると


弾けるように 敏感に


触った手が やけどを


したかのように 熱くて



体を 重ねあい お互いを


引き離されないように


つなぎとめて置きたい


かのように


強く強く抱きしめあって



君の体全てを 僕の舌で


なめ尽くしたい程


愛おしくて 体の隅々まで


愛し続けていた



暗闇に君の背中に見つけた


小さなほくろを 僕は


見つけて 君の耳元で


そっとささやいた



その頃には 君の顔は


別の顔になっていて


まだだよって 君の耳に


ささやいた



白い手が僕の首に巻きついて


動けなくなるほど 強く


抱きついてきた



あの瞬間だけは


とっても綺麗な 体の曲線が


彫刻のように 僕には見えて


熱い君の体に 乗りかかった



僕の脳に 電気が走って


一時的な 記憶喪失状態


になったように


しばらく そのままでいたっけ



君との愛が いつまでも


続いてほしいと願っていた



あの頃の君は 美しかった


いや 今でも 僕の中の


君は輝くような美しさで


ずっといるんだ



そう いつまでもさ


******


飛び立とう 空へ

作詞:たけぼんだぬき


愛を見つめて 生きてきた


愛と共に 生きてきた


空に流れる 鞠のような雲


くるくる 廻って 転がって


青い空に 糸をひく



僕に残された 人生は


君との 愛に生きてきた


きっと それで 後悔は


僕はしないと 信じてる



愛も空を 転がって


綺麗な 糸を ひくのかな


それとも 虹になって


輝くの?



どちらも 僕には素敵だな


報われない 愛なんてないよね


だって 愛はもらうものじゃなくて


与えるものだからさ



笑顔の君と いつでも


逢える 太陽のように


輝く 笑顔 いつも絶やさず


光ってるのに



空に転がる 鞠のよに


丸い雲が すぎていく


楽しいな 嬉しいな



夏の空は どこまでも


明るい青で 彩られ


きらきら 光る雲でさえ

僕に 愛を 教えてる



天から 落ちる 愛の雨


ゆっくり 包む 和やかさ


晴れた 空に 鞠が舞う


青い 空に 雲がいく



残った 空に 虹かかれ


七色空を 染めておくれ



私の 心に 大きな虹を


かけておくれと


祈ってる


君の愛が 光ってる



嬉しさ あまって


涙となって 緑の大地


落ちるとき 光は無限に


広がって



大きな夢を叶えるでしょう



大きな 虹をかけるでしょう



その虹渡って あなたの元へ


空に飛び出し あなたの元へ



僕の背中に 翼はないけれど


僕の心に 虹がある


飛び立とう 空へ


あの 澄みわたった


大空へ・・・


*******


花を愛でる 心

作詞:たけぼんだぬき




君のように優しく なれない


君のように 強くなれない


君のように 清らかになれない



君を見ていると 僕の心が


安らぐんだ



夏に咲く たんぽぽのように


太陽みたいな 君が 僕は好き



君の実家の庭に咲いた たんぽぽを


優しい目で見つめながら


そっと手にとって見ている


そんな君の姿が 素敵だった



うだるような 暑さの中に


清らかな 春風が ふいたような


心地に 酔いしれていた



庭の木に とまっている


ミンミン蝉が すごい音で


啼いていた


耳の中に 入ったかのように


さえ感じていた



小さな花壇の側に 浴衣姿で


しゃがみ込み 花を愛でる


君の姿 忘れられない



青い空に 真っ赤な


大きな太陽が 僕を苛む



同じ 光なのに


君に 降り注ぐ 太陽は


優しく 包み込むように


僕には見えた



同じ はずなのにね


君は あの日のことを


覚えているかい



水色の浴衣 ピンクの帯


手に うちわを持って


夏を 楽しんでいたね



僕には 花を愛でる余裕もなかった


ただ君とさ デートしたくて


ここまできたんだ


一声かけたいのに


君を見るとかけられない



今日はさ 元町でも


ショッピングに行かない?


ただそれだけの 言葉を


言えば 終わるのに



君も笑顔で 「うん」と


言ってくれるはず



分かっているのに


どうしてだろう


庭にいる 君を見ていると


そんなことすら


邪魔になる気がして


君は 不思議な 女性



僕を とりこに


して手放さない


君に 言うと


きっと笑って


そんな事しないわよ


っていうに 決まってる



だけどさ


だけどさ


本当に 僕は


君の愛のとりこに


なってしまったようだ



素敵な 君を 愛せたことは


僕が どれほど 幸せもので


あった事だろう



ものさしでは 計れない


程の 愛の 深さを


感じてる



いつまでも 愛してるよ


********


木漏れ日の中に

作詞:たけぼんだぬき





夏の暑さを逃れ


木漏れ日 あふれる


木立に 君と


涼しい 風が


木々を抜ける



涼を 求めて


そこに 佇めば


鳥の囀る声が


心地よく 二人を


祝っているようだ



あなたと


木立を抜ければ


小さな 公園


小さな 池に


流れる 冷たい水は


山の合間を


抜けてきた


君は 裸足になって


池に 足を浸す


冷たい 水が


君の足元で


きらっと 光った



僕に出来る事と言えば


こんな場所に


連れて来る事くらいさ


映画でも 見ないか


それとも 食事かい


僕が 行く所と言えば


安い 定食屋くらいしか


知らないから



小粋な 店でも


誘えれば いいのに


照れくさくて 出来ないし


それでも 君は


いっぱい 笑顔を


ためて 喜んでくれる



優しい 木立の


風のように


君の笑顔が


爽やかで


僕の 心を


通り過ぎてく



いつまでも


こんな素敵な


時間が ゆっくりと


過ぎてくれれば




いいのに・・・



*****


砂浜に 寝転がって

作詞:たけぼんだぬき



都会の雑踏に もみくちゃに


されながら 通う 朝の通勤


人の汗が 気持ち悪くて


たまらないけれど


相手も またそう思っているのだろう


無言で手をつり革と 肩から担ぐ


かばんと もう一方の手は


新聞を 小さく折畳んで


芸能記事を 読みながら


一時間の通勤・・・


少しでも変な動きを すれば


痴漢に 間違われるから


緊張の連続 毎日が それの


繰り返し 都会は車は不便


電車とバスが便利だけれど


朝の通勤だけは 気分がめいる



そんな日々が続いていた時


君とのデートの約束を


仕事の都合で すっぽかして


電話口で 君は かんかんに・・・


携帯電話が ない時代


ポケットベルも 僕しか持ってないし


デートの日は 持ち歩かないし



連絡のつけようもなくってさ


君に 平謝り・・・


夏の連休 君を海に連れて行く


約束させられて・・・


ホテルを予約


2泊3日の 秘密の旅行


家族には 嘘をついて出てきた


って君は言っていたっけ。


色々考えて 御前崎海水浴場に決定


二人で 行く 楽しい列車の旅


ホテルは 奮発したよ


途中で お弁当を食べてさ



楽しい旅行 駅から バスで


一時間 揺られて着いた ビーチ


まずホテルに 連絡 荷物をあずけて



すぐに着替えて ビーチへ


湘南とは また違った波 海と空


楽しい 旅 二人っきりでって


思ったけれど すごい人



これじゃあ通勤電車みたいだな


俺が一言・・


楽しそうに 君が笑った


波に さらわれる様に 海へ・・・


君は 僕の手を離さないから


怖かった こんな所で 心中は嫌だと


正直思った


それでも 波と 戯れているうちに


楽しくなって 少し泳いでさ



砂浜に上がって バスタオルと


ホテルで 借りたビーチパラソル


広げて 並んで横になって


ビールと つまみで 乾杯!!



少し眠ったのかな 人のざわめきで


目を覚まして 君の背中に


サンオイルをたっぷりと・・・


赤くなった腕に 軽くキッス



その日は夕方まで 浜辺で


ゆっくり・・・



楽しかったかい って聞いたら


赤い顔を 僕に見せて


笑顔で 応えてくれたね



海は いつまでも 波が


浜辺を白く染めて


波音が 聞こえていた



*******


あわい セレナーデ

作詞:たけぼんだぬき




駅の 改札を出て


右に 曲がる


下り坂を 進んで行く


背中に 大きな夕日が


赤い色を 放ちながら


僕たちを 見つめてる



坂の途中 喫茶店に


君と 僕 二人は


木の扉 開くと


中から 静かな曲が


流れ出てくる



僕らを 促すように


小さな テーブルに


腰かけて 君は


大きな 窓のある奥へ



僕は 君の対面に


いつもの 椅子と


いつものテーブル


テーブルの角に


傷がある


君と出会った時に


僕が付けたもの



店のマスターは


知っているのか


知らぬのか


その席を 僕の席に


してくれる



予約の 紙を貼り付けた


小さな三角の棒を


取りに来る


いつもの 夕日の当たる


場所で いつものピッザァを


食べるんだ



二人で 一つ


いつものように


オレンジジュースと


ピッザァを 食べながら


会話の時間を 楽しむんだ



食べ終わると 君の出番


ピアノの前に 座ってね



二人だけの愛の歌


それを知っているのは


君と 僕と 店主だけ



他の客も 聞き惚れる


素敵な 君の演奏に


ピアノの上に お金が


置かれ 店の者と


勘違い


その後君が席に戻ると


次は 僕の番


店に飾られている


クラシックギターを


取って 井上陽水の曲を


弾き語る



そんな小さな アルバイト


僕は 君に 聞かせたくて


心を 込めて 歌うのさ


喫茶の 店の アルバイト



君のピアノの方が


僕より 多くの収入が


あったことを 覚えてる


奏でる 二人だけの歌


愛の証の セレナーデ


小さな店に 灯りが


ともる 二人腕を組んで



家路に急ぐのさ


そんな 儚い 物語


そんなあわい 愛の歌


********


心にかける 橋を

作詞:たけぼんだぬき



涙の雨に 濡れた心


思いっきり泣いて


泣き疲れた 後は


雨の後の 真っ青な


空に 綺麗な虹の橋が


かかるように



いつもあなたの側にいて


一緒に泣いてくれる


人の為に 心に虹の橋を


かけましょう



愛情で 満たされた


暖かい コーヒーに


心を 浸して


甘酸っぱい


キッスのように


心を 癒せば


きっと


素敵な いのちの橋が


かかるはず



一人で 悲しんでいると


傍らにいる 僕でさえ


悲しみに 包まれて


一緒に 泣いてしまうから



涙の 後に 笑顔を見せて


あなたと 一緒に


微笑んでいたいから


つらい時こそ 笑おうよ



心に いっぱい悲しみを


ためてしまわない様に


あなたの 心に


幸せの 種を


植えましょう



涙の雨に 濡れた


心の大地に


幸せの花が


豊かに咲き誇るように



小さな種から


生まれた花は


笑顔のもとに


なるでしょう



空に 星が瞬いて


あなたの事を


心配してる


空の星と一緒に


君の笑顔が 輝けば


僕の心も 癒されるから



笑顔を見せて


僕に 微笑んで


涙で 濡れた


頬を 拭いてあげるから



いつまでも 僕の


素敵な 君で


いて欲しいから


********



プラットホームに一人

作詞:たけぼんだぬき



君との思い出を いっぱい


胸に たたんで 僕は今



涙にかすむ プラットホームに


一人 佇んで 家に帰る道すら


今の僕には 考えられない



真っ白に なってしまった


頭の中に 君の 元気だった頃の


笑顔と はしゃいでいた君の姿が


走馬灯のように 流れては消えていく



入ってきた 電車の窓を


君が 冗談よって


笑って出てこないか



必死に探す 自分がいる



どうして 僕より


先に 旅立ったのか


死ぬ時は 一緒にと


誓ったじゃないか




君の病室へ 駆けつけた時


真っ白な布が顔にかけられて


何を冗談やっているんだ


ってつい 怒ったように


言ってしまった



君の傍らで 流す涙さえ


余りに ドラマみたいで


嘘だ って叫んでた



まだ僕は 信じていないんだ


次に入ってくる 列車の前に


飛び込めば 君のもとへ


いけるのかも知れない



でも・・・・



君との約束が 僕の足を止めたんだ


死なないで 生きて 生き抜いて


そう叫んでいた


悲しみに包まれた 君の顔に


僕は 足がすくんで動けなくなった



終電の列車が行き過ぎるまで


僕は ただそこに 佇んでいた



悲しみに 泣くことなんて


忘れていた 君との


毎日が 楽しくて


なのに今は 嘘のように


帰らざる日々が


僕に迫ってくるんだ


流れていく


ドラマのように



悲しみだけが 僕を取り囲んで


身動きすら 出来ない



誰か 僕を殴ってくれ


そう心の中で 叫んでた



どうしようない 思い・・・


切なさに 潰されて


僕は・・・


*********


渚に佇み

作詞:たけぼんだぬき




心に出来た 小さな傷でさえ


あなたを恋した しるし


胸を 締め付ける 痛みにさえ


あなたへの 愛がつまる



あなたを 愛した僕


歌を 歌って


あなたに 愛を告げる


心に 詰まった


全ての愛を


あなただけに


捧げる



小さな 指輪に


思いをのせて


渚に 佇む君に



恥ずかしさで


胸がつぶれそうに


なりながら



勇気を出して


あなたに渡す




そんな 淡い恋


これからも 君を愛してる



海のような 大きな愛に


育てて あなたに 贈る



海の 碧さが


二人にとって 大切なもので


あるのなら それ以上に


すみわたる 青い空のように


二人の 愛は続く




星たちの瞬く 夜空に


ひときわ大きく 光る月



あなたを ほんのり


映している


光り輝く太陽の


光よりも


優しさと 哀愁を


帯びて 輝いて見える



もっと 側に いつまでも


どこまでも 側にいたいから



君と永久に 愛を語りたい・・


*********


夕日見つめて

作詞:たけぼんだぬき




あの日の夕暮れ


今日のように


真っ赤な太陽が


西の空を 染めていた



あなたと 暮らした


あの小さな部屋の窓


西日の当たる部屋に


あなたと二人 お金も


底をついてしまって


一個のラーメンをゆでて


食べたわね。



あなたは 今どうして


いるのかしら 他の女性と


楽しく 暮らしているの



それとも相変わらず 貧乏で


小さなアパートにいるの?



私は 今 とっても幸せよ


小さな孫も出来たの


一番今が 幸せな時


学生時代を時々思い出す



生活も大変だったけれど


それでも 将来の夢だけは


胸の中に いっぱい詰まってた


毎日が きらきら輝いて


充実して楽しかったわ



きっとあの頃の時代が


私にとって一番良かったのかな


あなたは我がままし放題だったわね


何度も 私になきついて・・・



でも不思議にあなたを 可愛いって


思っていたの。 何故かしら



あなたが 私に始めて告白した日も


こんな夕日が空を染めていたわ



いつまでも あなたの腕の中で


ずっとこうしていたいって


思っていたのよ



あなたの浮気が原因で


別れてしまったけれど


あなたを 忘れるのに


沢山の時間が かかったわ



不思議な人ね あなたって


今の私は 孫の世話をするのが


生き甲斐


可愛い顔を見ているだけで


とっても幸せ・・・



小さな幸せがあれば 私はいいの


財産や 地位なんか 要らないの



今幸せな気分で 真っ赤な夕日を


見つめながら 幸せな時間を


持てた事に 感謝しているのよ



あなたも幸せになっていてくれると


もっと私は 嬉しいのだけれど


どこでどうしているのかすら


分からなくなって・・・



こんな事は だんな様には


内緒・・・



若い頃の 秘密の思い出


******


港の デート

作詞:たけぼんだぬき





レストランの 大きなガラス


伝わって落ちる 雨粒が


ライトに光って 素敵に見えた




海の側に立つ 横浜マリンタワー


小さな窓から漏れる 光が


きらきら雨に煙る




山下公園を食事の後


あなたと デート


赤い あいあい傘に


寄り添うように くっ付いて


優しく あなたが


差し出してくれた


ハンカチで 服を拭くのよ



そっと触れた 指先と指先


あなたの優しさと 同じ温もり


雨の中に佇んで 暗い海を


眺めてた




道路に跳ねる 雨粒が


私の足に跳ね返る



あなたは 私を抱きしめて


そっと優しく キッスしてくれた



心の中が ほんのりと


ピンクに 染まっていった



どうしてあなたは こんなに


優しいの?



もっと私を心配させて


不安になるほど 心配させて



あなたの優しさが とっても


怖いの



もう私なんか いなくても


あなたは 一人で生きていける


そんな気持ちが わいてくる


突き放してくれた方が


あなたを求める心が 強くなる



女心が 分からないあなた


港の 明りが ゆらゆら揺れて


私の心のように 揺らめくの



いつもの あなたの 温もりが


今日は とっても 不安になる



私の心の 闇の世界


あなたは きっと


気がつかないでしょ



捨てることより 捨てられる


心の痛みを あなたは 分かる?



離れてしまいそうな 


不安な 私の心


あなた わかる・・・


*********



雨の 浜街道

作詞:たけぼんだぬき





降り注ぐ 雨に打たれて


靴を脱いで 走ってく


街の 街灯 逃れるよに


涙 あふれながら


濡れた服に 飛び散る


雨が 私を 悲しく


包んでくれる



雨の 浜街道


あなたと別れて


ここまで来たの


あなたから


逃げるように


あなたに涙


見られたくない



気がつけば


公園のベンチ


一人 座ってた



きっと 今頃


あなたは 私を


探している事でしょう



雨に打たれれば


全てが 消えると


思っていたのに



あふれる 涙は


いくらでも


私の心を


悲しくさせる



手に握り締めた


鍵だけが


あなたとの


思いを 繋いでる



川の側に 立った時


遠くへ 投げようと


したけれど どうしても


出来なくって・・・


まだ私 未練


あるのかしら



捨てられた 私なのにね


追憶という 言葉など


消え去れば いいのに



もう思い出さなくていい


世界へ 行ってしまいたい



*******



あなたと二人なら

作詞:たけぼんだぬき




遠くて長い 人生の道


あなたが 側にいるから


私は この道を迷わずに


歩いていける



目の前に 立ちはだかる


山でさえ 怖がらないで


登っていける


だって


悲しみも 苦しさも


あなたが いなければ


乗り越えることなんて


出来なかったから



いつも あなたが


私の手を引いて


リードしてくれた



だから私は


ここまで来たの



空に 向かって


二人で 叫ぶの


いつまでも


これからも


愛し続けるって



遠くて長い


この道だから


二人じゃないと


たどり着かない



あなたと 二人


厳しい 坂を


登って行くのよ



だから だから


寂しくないし


辛くもないのよ



木漏れ日 浴びて


木立の中を 歩いていくの


優しいあなたの手に 導かれて


森は 優しく見守っているだけ



目の前に 広がる川でさえ


こんなに綺麗に さらさらと


流れているわ



あなたの 大きな手の中の


きらきら 輝く 透き通る水を


私は 唇寄せて ゆっくりと


飲み干すの


私と一緒に 進んでくれる


優しいあなたの姿があれば


もう何も 要らないわ



何も怖がらずに 生きていける


いつまでも・・・


どこまでも・・・



*******


あなたに 愛を届けて

作詞:たけぼんだぬき




毎日が慌しく過ぎていく


あなたの事だけが 気がかり


幸せで いてくれれば


それでいいのだけれど



雨の降り続く大地にも


花が咲くように


暗雲漂う空にも


白き 鳥が風を切って


飛ぶように


あなたの元にも


幸せが届きますように



顔を見る事もない


二人だけれど


一度は 私と縁で結ばれた


あなたを どこにいても


また縁の糸が繋がっている



心の中に 愛と言う言葉が


消えてなくならない限り


あなたを忘れることはないの



また 私の元に帰って来て


なんて野暮は言わない


あなたには あなたの


私には わたしの


人生が あるのだから



ただこれだけは忘れないで


あなたの中に私が消え去っても


私の心の中には あなたが


まだいるって


いうことを・・・




ただ その事だけを


伝えたくて 青い空に


向かって お願いしたのよ




毎日じゃなくてもいいから


時々は 思い出してね


あなたの笑顔を


また見てみたい


優しかった


手に触れてみたい


贅沢なのかな



私は


きっと


まだ


愛しているのね


あなたの事を・・・



*********


七色に紡がれた いのち

作詞:たけぼんだぬき



あなたと 私だけで


だれもいない この星に


ふたつの いのち 混じり合い


七色の 糸を 紡ぐの



遠い星の 光を混ぜて


輝く 糸に仕上げましょう


あなたと 私のいのちが


きっと 大きければ


それも出来るわ



こんな小さな 身体にも


きっと 広がる


愛という 宇宙



無限に 広がって


星も 太陽も 月も


いっぱい いっぱい


詰め込んで


素敵な 糸を


紡ぐの


糸車 くるくる 廻り


宇宙のように 渦巻いて


七色に 輝く


綺麗な 布を


作るのよ



愛という名の 着物に


袖を通して 着飾れば


あなたとの 愛が


真実になるから



遠いあの星たち


着物にちらばって


きらきら 輝いて


七色の 光を


無限に 永久に


放つのよ



あなたとの


時間・・・


光満ち溢れ


深い 深い


祈りの中に


きっと きっと


輝きわたるから



******



Love Me Tender

作詞:たけぼんだぬき




あなたと暮らした


あの部屋に あたる


日差しが眩しくて


夕日赤く空を染め


君と語らい 時は過ぐ



あの日の 夕飯


君が作った カレーライス


頬張りながら 楽しい


食事を 楽しんだね



まだ 赤き 夕日の中に


一羽の鳥が 空を舞う


大きく羽を揺らしながら


優雅に舞っている姿に



食事の手を止め


眺める君の


横顔 赤く 輝いてた


もう二人の時間


誰も邪魔する事もない



空飛ぶ鳥に 嫉妬して


僕が君の頬に キスをする



ちょっと驚いた君の目が


とっても大きく見開いて


スプーンを皿の上に


ぽとりと落としたんだ



一瞬の出来事 君からの


お返しのキスは カレーが


口に着いたままだったから


僕の頬はカレーの キスマーク



それを君は 見ると


大きな声で笑い出したんだ



食事が終って 外はもう


暗く 帳が落ち始め


君が食器を洗っている間に


愛の歌を ギターで弾き語る



Love me tender,

Love me sweet,

Never let me go.

You have made my life complete,

And I love you so.


・・・



歌は君に聞こえるように


大きな声で 心を込めて


歌うのさ


洗い物をしながら君も


僕に合わせて歌いだす


ギターの音色は 優しくて


君の声は 澄んでいる


僕は声を小さくして


君の歌声に合わせるように


聞き耳たてて 聞いている


素敵な 君の歌声が


僕に優しく囁きかける



愛の歌は どこまでも


楽しい夜を 飾ってた



lalalala lalala


lalalala lalala


・・・


僕は歌詞を歌わずに


ハモルだけ・・・


どこまでも 君の声が


煌いて 小さなアパート


響いていた・・・


lalalala lalala


lalalala lalala


・・・


********



絡めあう 愛

作詞:たけぼんだぬき



いきなり君が 


覆いかぶさって


僕は戸惑いに似た


感性を感じている



君の唇から 甘い


レモンの香り


優しく唇が僕の唇に


舐めるように 近づいて


僕たちは 唇を重ねあう



君の口の中に 僕の舌が


入り込む 甘い味が舌を


伝わってくるんだ



君は 舌を使って


僕に飴玉を そっと


押し付けてくる


僕はそれを取ろうと


君の口の中で舌を


暴れさせる だけど


君の巧みな 


舌さばきにあって


飴玉を取らしてくれない



僕は夢中になる


僕の手は 君のブラウスに


手がかかり 脱がそうとしている


まるで首から上と下が別個の


生き物のようにまったく


異なる動きを同時にしているのだ



どんどん 君の上半身は裸になっていく


でも 飴玉が とれないんだ


絡み合う舌が 君の口の中で


闘っているかのようだ



僕は息苦しさを感じている


だけど どうしても


君の口の中の 飴玉が欲しくて


欲しくて 必死になる



次第に二人の体は 赤く燃えた


炭のように 熱くなって


触れ合う胸と胸 腕と腕


絡めた 足と足が


汗と熱で くっ付いて


離れなくなって


やがて 一つと


なっていく


君の飴玉は 


すごい勢いを持って


小さくなっていく



何とか欲しいのに 


どうしても


取らせてくれない



いい所まで 引き寄せても


また君が持っていく



終に 君の口の中の


飴玉は 溶けて


なくなってしまった


と同時に 


君と一つに結ばれる


下半身に熱湯を浴びたような


熱いものが絡みつく



僕は 脳の後ろが びりびりと


痺れていく


君は 無表情に変わっていく



手と手を絡めて 一つになった


二人の体



愛のエンドを迎えるのだ


びりびりと痺れたままの


自分が君の上に覆い被さったまま




そして 口の中に


小さな 小さな


飴玉が 僕の口の中に


残っている


きっとこれが


絡み合う愛


なのかも知れない・・・


********




声は君に届いたか

作詞:たけぼんだぬき



僕の声が聞こえるかい


僕の思いを 載せて


君に送った 愛の歌



君まで届いているかしら


途中で消えてしまったかと


不安になって 仕方ない



言葉で 届ける 思いだけ


届かぬ事があるのなら



君の側まで 行かないと


届かぬ歌も あるのかも



君の目を見て 歌えばいい


君の顔見て 歌えばいい



空に浮かんだ あの雲に


歌を託して送ろうか


それとも山に向かって


歌おうか


山の木魂よ 伝えておくれ


彼女の元へ 伝えておくれ


胸に詰まった いっぱいの


思いのたけを 伝えておくれ



君に送った あの手紙


届かないのか 返事がない



空に浮かんだ ちぎれ雲


声をはりあげ 歌ってみたが


それでも 何の返事もない



悲しくなって 胸詰まる


誰か 僕の心 そのままを


彼女の元へ 届けておくれ



声を限りに叫んでも


空はいつもの 顔をして


僕の目の前 すぎていく



君の家まで 駆け出して


君に逢いにいくしかない


君の心に届くよう


君の心に 溶け込ませ


君への愛を


歌いましょう



君への愛が届くまで


きっと必ず 君の元


辿り着くから 待っていて



どんな障害あろうとも


君への思いは 深くなる



君の笑顔に 思いは募る


必ず辿り着くから


待っててね


電話も 君に繋がらない


不安の一夜を過ごした朝に


君の元へ 駆け出した



必ず届ける 僕の愛


君の 家までもう少し


あせる思いに 足もつれ


転んだ けれど 大丈夫


もう少しだから 待っててね


君の家まで 後少し・・・



*******


夏の光に 消えた愛

作詞:たけぼんだぬき



夏の光の中に


消えていった 君よ




波打ち際に 戯れた


ひと夏の 思い出が


白い 波と共に


消えていった




もうあれから


一年が 過ぎたのだね


君との 熱い夏も


とおい記憶の中に


消え去ってしまうのか




あの日の 君は


世界中の女性が


逆立ちしても


勝てないほど


素敵だった



赤い水着の


ボディライン


目に焼きついて


離れない



遠くを 行き過ぎる


船の 姿と


重なって


君の 焼けた


肌の色が 鮮やかで


小麦色に 光ってた




もうあれからの


僕は 抜け殻に


なっちまって


見る影もないほどだ




君との 熱い一夜の夢


夕日を眺めながら


愛を 語り合った




夕食は 満天に 広がる


星の元で テーブルに


広げた 手作りの 料理




レッドワインを 冷やしてさ


グラスに 星が 映って


二人だけの 乾杯




愛に包まれた ワインは


ちょっぴり 甘すっぱくて


食が 進んだね




波の 砕ける 音だけが


二人を からかっていた




渚の 食卓 杯も進み


僕は 少しほろ酔い気分




君の手をとって


自分の胸に引き寄せた


甘すっぱい ワイン味のキッス



二人 目を閉じて


甘い感触に 浸ってた



空の星たちも 恥らうように


まばたいて 優しく 光ってた



セクシー なんて 意味ないほどに


君の愛は 僕の心を 引き寄せた



その夜の 二人は いつまでも


濡れた 魚が 絡み合うように


お互いを 求めてた



真夜中 裸の二人は


そのままの姿で 砂浜を


手をつなぎ 走ったよね



砂浜に寝転んで


砂だらけになりながら


また熱いキスをした



いつまでも このままで


ずっと そう信じてた



夏の一夜の 愛の時間


もう記憶の中に おさまって


時々 僕を 泣かせるんだ



どこまでも 続くと


信じてたのに・・・



***********


魅力にとりつかれた男

作詞:たけぼんだぬき



君の ボディライン


君の長く 美しいうなじ


その優しき 腰まわり


魅力に 僕は痺れてる



うなじに 手を伸ばし


そっと あてがえば


心に電気が 走ったように


僕の心は 釘付けさ



丸く 優しい腰に


手を置いて


引き寄せれば



全てが 僕の


心を 掴んで


離す事はない



どういて 君は


そんなに 魅力的なの


踊りを 踊らせれば


他のみんなが 振り返る



君が歌えば 全ての人が


魅了される



僕が嫉妬するほどに


魅力的過ぎるんだ



君は 楽器の名手


ピアノ フルート


トランペット


ギター 全てを


こなして 完璧だった



僕は ギターをこなすのに


必死なのに・・・



才能あふれる君だから


どんな事も 朝飯前なのかな



そんな君を 愛した事


僕の誇りなのさ



あまりに 魅力がありすぎたのかな


神様が 君を欲しくなったのかな


あんな若さで 病気で逝っちまって



取り残された ダサい男は


こうして 阿呆面下げて


のうのうと生きている



涙に暮れながら 過ごした


時期も あったけれど


あまりの 悲しさに


涙さえ 出なくて



心を奪われた 木偶人形


そんな時期が 数年続いたよ



おわらいぐさだ


無能であるが故に 生き延びて


才あふれる君が 短命とはね


世の中 不公平だって


思った



何で俺じゃなくて 君なんだ


そう何度も 心の中で


叫んでた



僕は 今でも 君を愛してる


きっと 死ぬまで いや


死んでも 愛し続ける



もし今度 生まれ変わったら


一つで良いから 欠陥を


持って生まれなよ



完全だから 神が欲しがる



そうしてもう一度


僕と付き合っておくれ


今度は 死ぬ時は一緒と


決めるから


ね。 いいだろう




愛しの 君へ


心から 愛を込めて


*********


星の間を

作詞:たけぼんだぬき



今の僕には つばさはない


だけど 心にツバサを付けて


あの星空の間を自由に


羽ばたけたら とっても


ステキ



天の川 空に広がる


星たちの 流れ



私たち 地球がある


太陽系 それを


大きく渦巻く


銀河系 それこそ


天の川の正体



広大な宇宙に 無数の恒星たち


巨大な 渦を巻いて


そこにある



だからね 僕も 巨大なツバサで


星たちの間を 飛び交うんだ


そして きらきら 輝く綺麗な星を


心の 愛の鎖で 繋いでさ


君の胸に 飾るんだ


きっとさ


君の胸で


輝くネックレスは


とっても綺麗だろうなあ



時と 空間と 時間を のり越えて


きっと綺麗に輝くはず



だってさ


鎖は 僕の 愛だからさ・・・



なんて キザな台詞 君の前では


話せない


思いは いっぱい あるけれど


照れくさくって 言えないのさ



七夕の夜だけは 二人きりに


なったなら 満天 星を見ながらさ


ちょっと気取って言ってみる?


うわーー 考えただけで


恥ずかしい



心に 詰まった 愛の箱


開いて 君に見せたいな


君が 驚く 顔見たいから



いっぱいの 愛が 詰まってるよ


君の 笑顔を見たいから


君と 愛を 語らいたいから


勇気を 出して 言ってみよ



七夕の 夜にね・・・


*****


風に誘われて

作詞:たけぼんだぬき



頬を優しく撫でて


香りを乗せて


通り過ぎていく



あなたと私


風に誘われて


ここまで来たの


緑の木々に


囲まれた 小さな森に


こうして歩けば


あなたの優しい


手の温もりが 私を


導いてくれるから



木々の間から 聞こえる


小鳥の 囀り



夏の暑さも ここには無縁


爽やかな 風が


森を抜けて


私たちをそっと癒してくれる



森の中にある 大きな木


枝をいっぱいに 広げて


葉を繁らせて まるで


優しい お父さんのよう


こうして 森を見守ってきたの



小さな動物たちが 雨に濡れて


困らないように 枝を伸ばしたのね



足元に小さな草花 いっぱい咲いて


枝の影も 考えて あなたは時々


風に揺れて 優しい太陽の光を


与えてる


まるで 慈しむかのように



私とあなたの通る道にも


木々の合間を縫って


太陽の光が見える・・


不思議に 優しくなるものなのね



木々の葉が 強さを


取り去るのかな



心地よい 木立を抜けて


大きな湖に出ると


時が止まったかのように


静かな水面が 私たちの前に


広がるの



なんて静かなんでしょう


大きな太陽が 湖水の中に


輝いて 私たちを歓迎して


くれている



ここであなたと 始めてキッスを


したのね


どこまでも優しくて 頼もしかった


あなたの 熱いキッスを受けて


心まで 溶けていったわ



あの日の夜 近くのバンガローで


二人 絡み合う魚のように


なって 愛を確かめた・・・



時々見せるあなたの 子供のような


瞳が 私は大好き



夢を見るような 可愛い目に


私が映っていた



一つになったあの日は


風が強くて 入り口の


扉がカタカタ鳴って


ちょっと怖かったけれど


あなたの腕の中にいる時は


とっても幸せだったの



朝の光が 小さな窓から


差し込んで 光の筋が


あなたの顔に当たって


眩しく 輝いていた


私たち 風に誘われて


ここまで来たのね



風が 二人の 仲人なのね


素敵な風が 湖面を走り


森を 抜けていくわ


私たちの 愛を乗せて


どこまでも・・・


************


ラブ・アイランド

作詞:たけぼんだぬき


副題:クロアチアのLOVERS ISLANDを見て




島影 見える浜


君と二人 来たよ


砂は 白く さらさらと


足に 絡むよ



夏の日差し 浴びて


砂は 熱く 感じて


裸足になって 渚走る


潮風 頬を撫でて



手を取り合って 走れば


風に乗って 飛び出しそうだ



君と 二人だけの世界


夏の景色 変わらず


いつまでも 愛の中に


楽しんでいたい



島まで すぐそこだけど


海が 邪魔をする



二人のだけの アイランド


愛の夢の島へ


誰にも何も邪魔されない


二人だけの アイランド



椰子の木が実り


二人で飲む 椰子の実ジュース


ストロー差して顔を合わせ


冷たいジュース飲み 喉を潤す



二人だけの ラヴ・アイランド


幸せに満ちて・・・



二人だけの バンガロー


日差しを避けて


時が 止まる 愛の時間


夢 ゆっくりと 過ぎていく



二人だけの アイランド


飛び交う カモメたちよ


二人の愛を 喜んで


くれるなら 君たちへ


釣った 魚をあげよう



愛の島 ラヴ・アイランド


南の海に 浮かんでる



遠くを通る 白い船


僕らの島に


近寄る事も出来ない



紺碧の海に 浮かぶ島


二人だけの 愛の島



誰にも 邪魔されない


二人だけの



ラヴ・アイランド・・・


*********


あの日の夕日は 君

作詞:たけぼんだぬき



ブランコが 揺れている


誰もいなくなった 公園の


ベンチに 一人 何も考えず


座っている


風一つない 蒸し暑い夕暮れ時



何もする元気もわいてこない


ただ虚しい風が 心の中に


吹き荒れている



どうしたの?


以前だったら 君が聞いてくれた


心の底まで 君は 分かってた



あまり 悲しそうな顔をしている


僕を 優しい母親のように


柔らかな胸に抱き寄せて


そっと頭を撫でてくれた


まるでわが子のように・・



でも今は・・・


そんな優しい


母親はもういない


君ももういない


誰も 慰めてはくれない



あの頃の僕は 子供だった


君を愛する資格など


君のお父さんが言ったように


なかったのかも知れない



ただアルバイトして 稼いで


君と僕の 食べる分と


一ヶ月の家賃 生活費


それを工面するだけの


生活・・・


どこかに連れて行ってやる事も


もっと素敵な


ドレスや 指輪や


ネックレスや ブローチや


髪飾りなんか 買ってやりたいと


思っていても アルバイトのない


日が時々あって 結局君に


無理をさせていた



夜勤をして 昼勤をして


24時間働いても


一日 14,000円


次の日は 休まなければ


ならない


そんな日は 昼過ぎまで飲んで


帰って来て そのまま 布団へ


死ぬように眠って


目が覚めたら 夜中



飲み代に 四千円使ってしまって


結局君に渡せるのは一万円



それで月 僕の収入は十五万


一ヶ月働けてだった


少ない月は 十万


十万切る月もあったね



二人で暮らすには足らないよね


家賃だけでも 生活費の1/4


これじゃあ 無理だったよね



君は 夕方になると


いつもの レストランへ


ピアノの演奏 アルバイト


客が少なかったよって


二千円を握りしめて


帰ってきた



辛い仕事ばかりさせて


客相手の仕事なんて


君に似合わないのに


一生懸命頑張ってくれた



あの頃 僕が思っていた事


君は やっぱり僕と


出会わなければ


本当に幸せだった


んじゃないのかって事


いつも心で手を


合わせて 謝っていた



言葉に出すと 君は怒るから


それを見るのも 辛かった



あの頃の二人は あれで


良かったのかな



今でもそんな思いが


胸を いっぱいに


していくんだ


お飯事に 疲れた二人だったね



でも僕は 思っている


お互いに辛かった日々だったけど


君が一番素敵だった時期だったね



君は あの公園の 夕日のように


きらきらしていた・・・


************


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