生きる
2009-04-19 「青空 たもと」追加
2009-04-20 「大切なのは 今」追加
2009-04-21 「大切な いのち」副題:進展の無い病 安らかな 心を 副題:いのちにありがとう 追加
2009-04-22 「言葉を知る」副題:自戒の為のポエム 追加
2009-04-23 「蛍見の牡丹」副題:レッドクリフ2見し後蛍見公園探索す 追加
2009-04-24 「雨無情」追加
2009-05-01 「帳 下りる頃」追加
2009-05-09 「ながれ去る時に」副題:言葉無情 追加
2009-05-12 「空間に消え去る歌 」「触れ合う えにし」 追加
2009-05-14 「目に見えぬ 心傷」追加
2009-05-17 「旧借家跡に思う」追加
2009-05-20 「願い 深く」 追加
2009-05-23 「優しさに 包まれて」追加
2009-05-27 「夜の灯火」追加
2009-05-30 「休日の昼下がり」追加
2009-05-30 「流れ去る 音を」追加
2009-06-02 「音楽は 私のいのち」追加
2009-06-03 「冷たき 闇の風に」追加
2009-06-04 「時、過ぎ去りし」追加
2009-06-05 「気分が うつろいゆく日々」追加
2009-06-05 「心の 空に」追加
2009-06-09 「今感じる 思いは」追加
2009-06-10 「一人でいるんじゃないよ」追加
2009-06-15 「生きるということ」追加
2009-06-16 「生きているだけで幸せだね 」追加
2009-06-16 「夢を抱いて」追加
2009-06-18 「ゆっくりと 過ぎ去る時間を」追加
2009-06-22 「自分を 忘れないで・・・」追加
2009-06-22 「湖水のボート」追加
2009-06-25 「暑き夜に」「閉ざされる 幕に」追加
2009-06-26 「朝の日差しを」追加
2009-06-26 「人として」追加
2009-06-27 「どんな星にもいのちが光る」追加
2009-07-02 「都会の生活に疲れて」「飛び立つ つばさ」追加
2009-07-03 「心の大きさ」追加
2009-07-05 「砂浜を歩けば」追加
2009-07-13 「どちらへ 向かうのか」追加
2009-07-14 「友よ」追加
2009-07-15 「暑き朝」追加
生きる
「53歳 自らへの誓い」
仕事で行き詰っていた
もう二進も三進もいかない
そこまで追い込まれていた。
その日の夕方 会社の同僚から
電話があった 今日は友人宅で
宴会をしているという
毎日が面白くない時期だった
お酒と聞いて喜んで行く約束を
して7時ごろ家を出た。
車はやめろという親父
気持ちが不安定な時期
その言葉に頭にきた
うるせーーーー
怒鳴って 車で出かけた
父の言葉を聞くことすら出来ない
自分がいた。
運転席へ いつものポールのサウンド
と共に 車を走らせる
ランサー だったがエンジンの状態も
良くちょっと踏み込むと
すぐに80kmは出た
快調に山道を抜けて友人の街へ
最高の気分でぶっ飛ばした
町中をタイヤを軋ませて
走る爽快さは 最高だった
全てを忘れられた
そして友人宅へ
そこの親父が出てきた
笑顔で迎え入れてくれた
友人と親父殿 そして僕
夜中近くまで飲んだ
もう帰ろうとしたとき
友人の親父が今日は泊まっていけ
という
泊まれば良かったのだが
僕はそれから海岸線へ
車を走らせたかったのだ
友人もとめた
振り切って車をぶっ飛ばせた
海岸線の闇から聞こえる
風の音 波の弾ける音
たまらずにアクセルを踏み込んだ
次の瞬間だった
小さな子犬が一匹道路に
出てきた
それを除けようと急ハンドルを
切った
車は回転ながら海岸線の防波堤に向って
横滑りして行く
もう止める事は出来なかった
次の瞬間 グワーーーンという音が
耳を劈いた しばらく記憶がない
ぼわーーーとした状態で気がついた
側面のドアは見事につぶれていた
車も何回も回転したのだろう
周りは潰れまくっている
ただシートベルトをする癖が
僕を救った
慌ててシートベルトを外し
外へ出ようとしたが 扉が開かない
焦った左の後部の窓が割れていた
そこから外へ出る事が出来た
酔いも覚めて そこから歩いて
少しの所に 民家があったので
そこまで行こうとしたが歩けない
足をひどく打ったようだ
必死になってその家までいった
そこで救急車を呼んでもらった
幸いにも足を強く打ったのと
シートベルトで胸を打ちつけて
全治一週間の怪我で退院する事が
出来た
勿論飲酒運転なので後で罰金を
支払う事になったがそれだけで
済んだ。
事故処理の警察官 車のディーラー
は車を見て既に死んでいると思ったらしい。
レントゲン室にいると外で医者と話していた
遺体はどこですか? って聞いていた
俺はここだ 生きている って怒鳴ってやった
警察官はびっくりした顔をしていた
あの顔は滑稽だった
そんあ馬鹿な事ばっかりしていた俺が
こうしてこんな情けない病になっても生きている
大切な友はあっという間に亡くなって
世の中不思議な事だらけだ
だから俺は自分のいのちだと思っていないのだ
死んでいったあいつ等の分まで生きなきゃ
ならない。
生きられる人間は どんなに辛くても苦しくても
いき続けなきゃならない。
そう思うようになった
今ではこんなおじさんになったけれど
あの無茶な時代が嘘のように感じている
大切な一生を生きられるうちは精一杯に
それが俺の強い意思だ
いずれは お呼びがかかるだろう
その時までは 悔いなきように 精一杯に
いき続けよう
************
「海蒼き」
春の瀬戸 波なく
静寂 カモメ飛ぶ
行交う船の 上高く
舞って その身の
美しさ
蒼き海
青き空
舞うは ましろき
その姿
映えて 見事に
溶け込めり
遠くに 見ゆる
雄大な 瀬戸大橋も
かすみがち
大陸越えて 飛散せり
黄色き砂の 壮大さ
わが身の 何と小さきを
嘆くも 我も その中に
存在するを 確認す
嬉しくありて 思う事
小さすぎて 情けなし
感謝に暮れる 夕暮れの
空は次第に 茜色
わが身 色に染められて
心に映りし この景色
宝以上の この宝
いのちを讃えむ
その姿
感謝の思い さめやらず
生きる大切 痛感す
**********
「空は澄みわたり」
通院の帰り道
とっても素敵な 讃岐富士
ついバイクを降りて デジカメで
休耕田に生えた草の緑と
優しい顔のお山がとっても
素敵に微笑んでくれて
すごいいい写真が取れた
見事というほかない
きっとお山が機嫌よかったのかな
嬉しくなった。
ここ何日間か 雨とか黄砂の影響で
全然ダメだったから
今日はご機嫌だったんだね。
嬉しくてそれからの僕は
気分良かった。
今 僕は自分を見失いそうに
なるほど 追われている
怖いけど 充実してる
不思議
今挑戦中の本は三冊
どれも読む時間が少ない
早く読み進めたい
お気に入りは 美丘
恋愛小説 表現が面白く
必ず一ページに 一回は笑う
何故か 笑っていると元気になる
人ってそういうものなのだと思う
笑う事 いつも人を好きになり
恋すること
とっても大事な人の要素
これがない人がいたら
人生ってどんなに味気ない
ものになるんだろう
恋し 笑い 感動し 涙する
人の心の栄養源
美も 音楽も 芸術もそのために
あるものだって感じている
どうせ生きねばならぬいのち
暗い人生は損
生きてるだけで丸儲け
讃岐富士も 今日は大笑い
して喜んでいるだろう
草木も 花も
笑っているのだから
人生を苦しまず 楽しんでいける
目をもって・・・
*********
「自分をもとう」
大切な自分
それを持ってない
そんな人がいる
大切なはずの
自分を
持っていない
人に振り回される
弄ばれる
友人だと
思っていた人に
遊ばれる
放って置かれる
これって全部
人のせい?
自分をしっかり
持っていれば
何かあっても
必ず方法を
打ち出せる
強い自分を
持っている
その事が大切
騙した人
騙された人
どちらも哀れだ
人の不幸の上に
幸せは来ない
大切な自分
もっと見据えて
しっかりとした
考えを持とう
自分を
広げてくれるのは
自分しかないのだから
本を読もう
本は違う目線で
世の中を見れるから
自分をもっと広げて
素晴らしい人生を
*********
「瀬戸の情景」
四国(詩国)を 眺める 頂上に
立ちて 見渡す 讃岐路
小さな 土地の 先見れば
広がる 瀬戸の 海色に
小船 行交う 交通路
そこに 浮かぶる 小島あり
人住む 島の のどかさや
ここから 見えぬ もどかしさ
瀬戸の海辺に 工場の
立ちて 故郷 変りたり
いにしえ そこに 塩田の
働く 汗が 塩となり
人の こころに 風味そえ
とりし 面影 今はなし
さみしき 文化 栄えども
人は 昔と かわるらん
ああ この地に ありて
わが身 受く
山の 緑の 香り立ち
草原 今や 道となる
さびしき 思い ふかけれど
この代に 生まれし このいのち
楽しく 生きん 思いして
笑顔の 空に 月笑う
**********
青空 たもと
作詞:たけぼんだぬき
町を 抜けて
車を走らせる
香川と 徳島を
隔てる 四国山脈
山を目指し 登りいく
三十分過ぎ 山の頂上手前
ことなみの 渓谷を走る
左手に山間を流れる
川あり 丸亀に通じる
土器川の源流 小さき
川なり
その傍らに ひっそり佇む
米穀店あり
その名を 谷川米穀店という
この店の 名物おばあさん
うどんを作り 営業す
店より外に 出でて食べる
人の姿 多し
川に向いてどんぶりを
持ち すするうどんの
音響く
青空 山に 囲まれし
外で食べる うどんの白き糸
誘われ 我も 寄りて 食べる
店の外まで 並びて食べる
人の列 我その中の一人なり
天空 雲なく 晴れ渡り
うどんの音のみ 食欲そそる
讃岐のうどん かく食べ
我は 生きん
*********
大切なのは 今
作詞:たけぼんだぬき
人の一生って 何秒って
いう計算を している
サイトを 見つけた。
人の一生は、約80年。
80年を
日に直すと 29200日。
時間に直すと 700800時。
分に直すと 42048000分。
秒に直すと 2522880000秒。
25億2288万秒らしい。
でも寝ている時間
一日 8時間を除けば
1/3だから
1681920000秒
16億8192万秒
それで仕事や 勉強や 養育されている
時間をまた 除いていくと
どのくらいに なるのだろう。
小さな一秒 という単位だけど
宇宙から見れば 一瞬の閃きより
短い 人の一生
その短さよりも 自分が自分らしく
自分のいのちを 燃やして生きてんぞ
っていえる時間って 一生のうち何秒
あるんだろう
自分の思い通りに いかないのが人生
ほんの刹那の一瞬でも ああ生きていて
良かった。全ての人に 感謝してます
と言えるのは 何秒?
ただ生きて ただ食べて ただ寝て ただ時間を
すり減らして それで本当によかったの?
今のこの苦しい時代に 何を寝ぼけた事を
言っているんだ。
本当にそう思う?
それでいいの?
長いようで短い 人生
楽しまなきゃ
楽しいだけでいいの?
人の事なんか ほっといて自分さえ
良ければいいのさ
本当に そう思う?
生き様って言葉 僕は思うんだ
刹那の一瞬を 精一杯生きる
それが生き様 じゃないかって
どんなに 生きようとしても
たかが知れている 短い人生なら
今この時を 苦しみながらでも
悩みながらでも 血反吐吐きながらでも
動けなくても がんじがらめでも
病に打ち のめされている時でも
一秒は 一秒だものね。
だからさ 今を僕は 精一杯生きたい
いずれお別れの時は 生まれた瞬間から
背中に背負って 生まれてくるんだから
生きたって 思いたいじゃない
君なら どう思うかな?
そんな思いの僕が ここにいる
だから いのちは 大切なんだよ
いつまでも あるわけじゃないから
だからきっと 宇宙一大切な
いのちなんだよ
**********
大切な いのち
作詞:たけぼんだぬき
副題:進展の無い病
毎日の日々が 過ぎていく
全く 良くならない病
頭痛 とふらつき感
頭が どんと重くなり
痛みが続く
薬を飲んで しばらくすると
眠気がくる
気がつくと 時計が進んでいる
もう何日もそんな日々が続いている
すっきりする日が 日に日になくなる
考えている時間が なくなっていく
痛みに 耐えてなんとかしようと
するけれど どうにもならない
生きているっていう実感は
こんな事なのか?
疑問を自分に 投げかける
解決するのだろうか
気だるさと 頭痛とふらつき
一度に来る時は 苦痛だ
自分の体で ないように思う
沢山しなければならない
問題が山積みなのに
人ってわずかな時間をどう活かすのか
これも人の智慧って 思う
たっぷりあってもなくても
智慧で解決していかないと
いけないんだなって痛感している
少ない一日 智慧を巡らせて
毎日に取り組んでいこう
そしてこの病が一日も早く癒えるように
祈っていこう。
自分の人生の道を 歩んでいこう
終着点までまだまだ先
歩き続けるのが大切だから
何故って それが僕の人生だから
大切な 親から預かったいのち
大切に大切に そして大切に・・
**********
安らかな 心を
作詞:たけぼんだぬき
副題:いのちにありがとう
暗雲棚引く 小さな頭に
爽やかな一風 本田美奈子.
アヴェ・マリア 素直に
溶け込む その歌声
苦しみと 苦痛の中で
マリアのような 歌声
あなたは そんなに素敵な
生涯を この世に残して
そのために 生まれてきた
あなたの声は 今の私に
安らぎを 与えてくれる
アヴェ・マリア
ささやかな人生の
ささやかな このひと時を
私に 与えたもう あなたは
やはり マリアなの
小さな人の 思いを優しく
包み込んで この時だけ
私の頭から 頭痛という
二文字は 消えてなくなる
爽やかな 気持ちだけになる
あなたの歌声に 私は聞き入る
この大切な時間を 私は全てを
あなたの歌声に 身を任せられる
幸せな このひととき
あなたは 私の中で 光り輝く
安らぎを ありがとう
今日も私は 生きてきた
生きていて よかった
全てのものに ありがとう
*********
言葉を知る
作詞:たけぼんだぬき
副題:自戒の為のポエム
言葉は いのちから発する
いのちとは その人の全て
今のあなたが 表れる
人をどう思うか それは
自分をどう思うか である
人に ものを教えてもらう時
その人に 教えろよ とは
言わない
人に何かをして もらった時
ありがとう ご馳走様
言えない人は 哀れな人間だ
自分を 活かしてくれている
その人を 敬う心のない人間は
下の下の 下らない人間である
人は 自分一人で
生きているのではない
自らの いのちすら
多くの 人々によって
支えられているのだ
人にものを言う時
自分が全てを知り尽くした
顔をしてものを言うな
君が知っている範囲など
たかが知れているのだ
人は生きた分 経験した分
それしか 知らないのだ
だから 知らない事を
教えてもらったら 感謝する
その姿勢が 大切なのだ
これからを担う 人間が
謙虚さを忘れて どうやって
後輩に 伝えていくのだ
後輩に 謙虚に学べと
言えないではないか
私を含め 戒めねばならぬ
私も知らない事は書けない
知ったかぶりをしても
人はすぐ見抜く
そうしたものなのだ
自らを厳しく 戒め
新たに 出直せばいいのだ
何度でも 出直せばいい
あやまちを 忘れるな
失敗したら 何故失敗したかを
考える
この試行錯誤が その人を
大きく成長させる
また 今日から 新たに
人生という 長い道を
一緒に 歩んでいこう
肩を組んで 歩めば
苦しい人生も 楽しい
ものになっていく
君を心配する 人が
一人でもいれば それは
幸せなことではないか
君の 大切な人になるではないか
君のあやまちを観て 見ぬふりを
するような奴は 君の友じゃない
また君も そんな小賢しい人になるな
自分に誠実であるように
友にも 誠実を貫け
それこそ 尊敬されるべき人なのだ
恥ずかしくない 人生を
共々に 歩みいこう
どこまでも 誠実に
*********
蛍見の牡丹
作詞:たけぼんだぬき
副題:レッドクリフ2見し後蛍見公園探索す
まんのう たもと
小さき せせらぎ 流れ
種々咲き誇る 牡丹花
我 その間 ゆるりと歩む
欲望と 嫉妬と 殺戮の
映画見し後の この静けさよ
我ふと 安らぎ感じぬ
壮大中国 舞台にし 繰り広げたる
千八百年 遠き昔の 国取り物語
曹操 劉備 孫権の 何れの国も
既になく 遙か過去に展開す
人と人との争いは 血の海 作る争いす
権威という名の元に 無残な戦争行いし
慰めあるとせば
小喬 尚香 二人の女性の涙かな
小喬 死する 兵士の山を見て 平和を願い
尚香 潜入せる 敵陣 一兵士 思い
彼らが死 為に 涙を流す
二人 女性の流した 涙あれど
殺戮止まず 多くの人
あるは 猛火に焼かれ
あるは 槍 胸貫き
あるは 無数の矢 受けて
あるは 火の玉 飛び来たり
あるは 長江 流れに 流れしか
あるは 嫉妬に狂い
あるは 疑惑に 差なまれ
人々 無数に 死せんとか
悲しき 思い 我 涙落ち
哀れ兵士の 無念やいかんと
思わざる
牡丹の花道 歩み来て
讃岐の 山河 眺め見て
池の水面 穏やかに
我の心を慰めん
一人 行く道 人生の
悲しき定めの 山路越え
生ける この身の ありがたし
胸に 牡丹の咲く道を
あゆみし 今日のこの日こそ
我の 喜び 感涙を
咽び泣きつつ 歩みたる
悲しき性の 身なれど
願うは みなの 平穏を
祈るがごとき 牡丹花
可憐に咲きて 我うれし
山に 静寂 川清く
いのちの 大地 喜ばし
人生 瞬時の 宝日と
なりて 夜も更けたもう
安らか 願い 今日も終う
讃岐の夜は ゆるりと更けぬ
寂夜 今なり
心 安穏なり 静寂なり
*********
雨無情
作詞:たけぼんだぬき
早朝より 降る雨
大地を濡らし水溜まり
歩けど 靴濡れ 体寒し
気圧 変化し為か
頭痛 朝より続く
体調悪き時 天候不順なり
物事考える 意志もなく
ただ 横たわるのみ
昼過ぎ ようやく 僅か
治まれり
また無為に一日
過ぎ行かんとす
意識もって 抑えるように
すれども 抵抗無駄なり
TV見るも辛し
道に一匹の猫 雨濡れ毛並み
哀れに見ゆれ
どこから紛れ来るやも分からず
助ける事も出来ず
何と薄情な 自分なり
せめて 起き出して
拭いて やりたし
誰も 拾うものなし
野良猫 定め
可哀想
無力なり わが身
頭痛 止みせば どのようにでも
出来るものをと 嘆くのみ
小さき いのち 大きないのち
いずれも一つのいのちなれば
無情なる 雨やみたまえと
思えども 何の効力 なし
空灰色の 色湛え
恨めしく 眺めたる
無情の雨 無情の時
今日もまた 過ぎ去りぬ
医院より もらいし
小さな 錠剤に
頼みをかける
もどかしさ
情けなき 思い
胸に ひろまりて
涙 あふれん
我が まなこ
無情の雨は 降り続く
心に雨が 降り続く
*******
帳 下りる頃
作詞:たけぼんだぬき
日々の中 とばり降りる頃
いつも 切ない気分になる
その日の 終わり
眠りの前 刹那に
胸に迫り来る
寂しさを
一人 窓から見える
街灯の灯りを見つめ
嘆きのその中で
自分を そっと置いてみる
流れる 車のライトすら
寂しさを煽る
人生の この時を
一人 おめおめと
恥ずかしさもなく
生き延びている
よくもまあ そうして
生きられるものだと
自分で自分を責めてみる
どうでも いいような
顔をして ちらちら
光る あの星に
馬鹿野郎と 叫んでみる
生きている 実感を
味わい生きたい と
願うけれど
薬に頼らないと
生きられない己自身に
情けない気分に
浸ってしまう
いつまで こうして
生きるのだろう
時は ただ虚しく
過ぎていく
このとばりが 明日の朝
破られるまで 僕は
眠り続ける だけなのだろう
それが人生というものなのだ
それが虚しくても
切なくても
明日はまたこうして
来るのだから
僕は この帳の中に
消えてしまいたい
そんな思いに 苛まれる
今日もこうして
過ぎていくのだ
********
ながれ去る時に
作詞:たけぼんだぬき
副題:言葉無情
あおき大地に
花咲き乱れ
色とりどりに
装う時
一人
佇み 眺め見ん
楽しき 春の宴かな
君舞う 妖艶
華麗な舞いに
一人酔う
さり気なき
その仕草
我が心 留めて
離す事はなし
白き柔肌
目にしみて
月下 舞台に
光満ち 幻鏡映り
照らされん
時越えて
無限の内に
我 入らん
今宵の宴
盛んにして
楽の音
耳を楽しませ
君との時間
楽しまん
永久に 君との
語らい 続けと
祈るのみ
楽しき 今日の
宴 終り
寂しさ 心に
満ちあふれ
こぼれ落ちたる
涙 拭う暇無し
一夜の 夢覚めて
虚しき 思い
残りたり
非情なる 夢
忘れんと
起き上がる
他愛無き 夢
形なき 夢
実感なき夢
既に 陽は登りたり
庭先 小鳥囀りて
我見て 鳥も笑いたり
朝の コーヒー
飲み干せば
全て 湯気の彼方に
消え去りぬ
現実 無情のたたかいに
一人 言葉の剣持ち
いくさ場 向い 進みいく
傷つき 倒れ 疲れ果て
何処にありや 平安の
安らぐ 大地求めつつ
日々の暮らしに
今日も過ぐ
砂地に 書いた文字のよに
書いては消える 虚しさよ
何万字 書こうとも
胸を貫く 言葉なし
虚しき夢の 宴かな
流れ去る 時のみ
過ぎる 侘しさよ
*******
空間に消え去る歌
作詞:たけぼんだぬき
母に歌を贈ってから
考えていた
時間と
空間と
物質と
存在と
音と
願いと
人と
時間はあると言えばあるし
無いといえばない
空間は 広いと言えば広いし
狭いと言えば 狭い
物質は そこにあるのか
それともないのか
はっきりしている
存在は 無いといえばないし
あると言えば ある
音は 空間と言う媒体を通して
のみ存在するものなのだ
願いも 人の心の思いという
ものの中にだけ存在する
人は あると思っていると
突然失う事もある
どうして僕は
歌を選んだのだろうか
空間と 心のどちらも
はっきりしないものを
頼みにしないといけない
そんな頼りないものを
選んだのだろう
多分それは
大切な人を思う心から
発したものだからかも知れない
これという確信はないけれど
その人に 喜んでもらいたい
という漠然とした思いから
歌を歌い始めたのだ
僕の歌の原点は そこにあったのだ
ならば 喜んでもらえる歌を
命の限り 歌えばいい
下手くそでも 音程が外れていても
とにかく心を込めて歌えば
良いのではないのか
そんな思いが 今の私
昨日
忌野清志郎さんの完全版ライブが
NHKで流れていた。
今まで 僕はああいう類の音楽は
嫌いだった
なのに不思議と最後まで見てしまった
爽やかな感動が 僕にはあった
若い頃嫌いだったものでも
彼の姿勢が
僕にそうさせたのだろう
謙虚で 観衆に一生懸命で
裏切らない 素敵な彼の姿だった
亡くなってから好きになっても
遅いかもしれないけれど
彼に ありがとうと言いたかった
僕に また新たな道が見えてきている
流れ行く人生という川の中で
様々なものにぶつかりながら
僕は今日も 生きていくのだろう
僕と知り合って触れ合って
仲良くしてくれて
厳しく激励してくれる
一人の友のために
僕は歌い続けていこうと
そう思っている
いつもありがとう
互いの人生に
祝福だね
素敵な歌を
共々に歌いながら
人生という長い道を
進んでいこうね
*****
触れ合う えにし
作詞:たけぼんだぬき
人と人との結びつきは
面白い
とってもする事 いう事が
気になる 心に残る人
何をしていても 何を言っても
全く 気にならない人
どうしてこうも違うのか
自分でも理解できない
気になりだすと 言わずに
置けない心境がわいて出てくる
気にならない人は
どんな事を
言ってもさっぱり
気にかかる事がない
そんな人から
僕が薄情だ
と言われた事がある
薄情と言われても
気にならないものは
気にならないので
致し方ない
その時は 体裁よく理由付け
するのだが 実の所
よくわからないのが 本音
でふと思った。
もしかして これがえにしの糸
というものなのかも ってさ
気になる人って きっと自分との
つながりが深いんだろうなって
僕が近づいた訳じゃない
向こうも僕に近づこうと
しているわけじゃない
互いに気になる存在という
不可思議な 気持ち
今日郵便局で隣で郵便を
送るのに色々書いていた
おばさん
全く知らない女性
でもいる事が滅茶苦茶
気になるんだよね
向こうも めちゃ気にしていた
いつもなら いることすら
気にしないで処理できる僕
その人がいる事で
書類にものが書けないんだよね
変なの
そう思いながら とり合えず
書類送ったけれど
今でも気になるんだわ
その女性。
普通のおばさんなのに
なんでだろう
人生生きていると
不思議な事が起きるものだね
後で笑ってすませる事も
多いけれど
これって人生の 妙 かな
なんてね。
触れ合った縁を大切にしようかな
人生を豊かにする秘訣かもね
********
目に見えぬ 心傷
作詞:たけぼんだぬき
人は生きている間は
どんなに 辛くても
苦しくても それから
逃れる事は 出来ない
自分が 病になったのは
昨年
医者の話を
まじめに 信じて
手術をした
後遺症の危険性が
あるということも
手術前の話で
聞いていた
腫瘍を取れば
それで治ると
信じていた
後遺症は
次々と襲ってきた
始めが 尿崩症
体内の水分が
あるったけ
尿となってでていく
入院中は 管を
付けて対応する
腕からは 大量の
水分補給と 症状を
和らげる薬の投与
次第に点滴による
投与から
経口による水分補給へと
変わっていく
それでも 一ヶ月くらい
で症状は収まって来る
退院後3ヶ月目くらいから
立って仕事をしていると
ふらつくようになった
病院へ行って調べて
もらうと
腫瘍をとった部分から
生成されるホルモンの
いたずらだと分かる
体内で作れなくなった
ホルモンは薬で補う
それで完全に良くなる
わけではなかった
ふらつきと目まい
頭痛の三つが交代に
襲ってくる。
こんなに人生を狂わすとは
予想も出来ない事
確かに 脳の手術だから
一筋縄ではいかないと
覚悟はしていた
一番辛いのは 目に見えぬ
脳の事だから
周りの人には
分からない
心ない言葉も浴びせられた
怠けもののように
言われた
それでも 反発する
元気もなかった
言われるがまま
なされるがまま
ひどい時は ものを
言うのも辛かった
病院へ通う時
調子が良い時は
バイクでいく
悪い時はバス
それでもバスの中で
倒れそうになった
事も何度かある
ホルモンのバランスが
崩れて 意識障害を
起こす
毎日 変化する体調
自分の体であって
自分の体ではない
そんな心境
それでも 自分の体
自分が自分を大切に
してやらないとって
そう毎日
自分に言いきかせる
他の人から 見れば
何でもない
目に見えぬ 心の傷
悩んでいても 今日を
生きていかねばならない
情けなくなる事もある
大脳に障害がないから
自分がどんな状態なのか
全て自分が認識できる
ホルモンの崩れくらい
と自分は思ってしまう
他の部分は正常なのに
ふらつきと 頭痛と目まい
繰り返す毎日 どうにも
ならない悔しさ 情けなさ
それでも 必ず治してと
毎日 格闘している
だた一つだけ 病気になって
分かった事がある
病に苦しむ人の 心が
理解できるようになった
人の痛みを分かるように
なった
これだけは なった人で
ないと分からない事
人生の勉強と思うしか
自分を慰められない
それでも 僕は生きていく
人からなんと言われようと
俺の人生は 俺だけのもの
だから 醜態を晒してでも
生き抜いてやる
のたうちまわっても
かまわない
自分が よく生き抜いたと
言える日まで
*******
旧借家跡に思う
作詞:たけぼんだぬき
古びた民家あり
放置されし
時の流れ
空き家となりて
幾年過ぎし
庭の草木荒れ
柱 朽ち
玄関 引き戸の
硝子割れ
崩れし 樋の
あちこちに
苔むし 寂しく
佇みたり
過ぎ去る時の
哀れかな
過ぎる時間の
無情かな
父若かりし頃
住みし 借家の
なれの果て
中学時代の
一時期を
過ごせし 頃を
思い出す
庭に見ゆる
一本の鉛筆
見つけ
手に取れば
ぼろぼろに
崩れて そこに
散らばれり
悲しく あの日を
思い出す
亡き父耕し
育てた 野菜
我がいのち 繋ぎ
今 こうして
生き延びん
古きあばら家
跡形も 哀れに見えて
涙 落つ
元気な父の働く姿
瞼に 浮かんで
消え去りぬ
遠き昔の 思い出に
あの日の太陽 燦燦と
わが身に ふりて
初夏の 昼下がり
思えば あの日
時過ぎれども
昨日のように
よみがえる
父の教えし 教訓を
また新たに 思い出す
「人 生まれし時
心は 始め角多き姿で
この世に
いのち受く
人の流れに
もまれ もまれて
角の取れた 人となる」
味わい深き 言葉かな
我が心 まだ 角あり
未熟ゆえ 磨く道は
人の中
もまれ もまれて
光輝く 己心 出ず
長き人生 まだ半ば
父の汗 光に照らされ
美しく 今も記憶に
はっきりと
旧 借家跡
一人佇み 日が暮れる
*******
願い 深く
作詞:たけぼんだぬき
皐月半ば 過ぎて
時を 習う
思い深くして
空に 想う
病得てより
一年が過ぎ
病気以前に
戻らず 悔しき
思いのみ つのる
脳下垂体腫瘍
良性なれば
とれば終わりと
安易に考えた
小生の未熟さか
同病室の青年も
同様の病
彼の腫瘍は私の倍
にまで大きくなり
一部の視力を失う
会社も退社し
専門学校への
道に進む。
若き青年の将来すら
危うき時代なり
我の求むる道は
何処へ向うべき
人の役に立ちたい
一念のみ強けれど
それのみでは生きて
いけず
あらゆる課題に
結論を出すべき時期
来れり
生の道 死の道
動の道 静の道
明の道 暗の道
何れの道も
己が次第
生き残りしわが身
最後まで 生きたし
ぶさまな醜態を
晒そうとも
生きたし
行き続けたし
*******
優しさに 包まれて
作詞:たけぼんだぬき
私は 今日もこうして
生きてこられたよ
地球の寿命から
見れば ほんの一瞬
でも 一日の素晴らしさを
こんなに いっぱい
浴びるほど 受けた事は
なかった
毎日が 曇り空のようで
霞がかかったようだった
今日一日の わずかな時間
だけれど 花火の光のように
いっぱい輝いて 美しく
過ごせた 私の時間
優しく 見守ってくれる
多くの友情が
この花火を 僕に見せてくれたんだ
こんなに 優しさに包まれている事が
僕には 怖くなるほど
すごい事だったんだよ。
あなたにとっては
何でもない事だったのかも
知れないけれど
暗闇の中で蠢く自分の姿が
情けなくて 悲しくて
仕方なかったのに
僕は 嬉しさの余り
涙が 頬を伝わるのを
感じていた
優しさの 真ん中に
今 僕はいるんだね。
いいのかな
このままでも
それともあまりの
辛さに 見た 甘夢?
ホッペを捻って見たよ
夢じゃないんだね
素敵な一日を
全ての人に
ありがとうと
言わせて欲しい
優しさに 包まれて
僕は今を生きている
********
夜の灯火
作詞:たけぼんだぬき
人生の 昼と夜を
歩きながら 生きていく
共に歩く人はいない
道すがら 出会う人々の
優しさという 糧を支えに
ここまで生きてきた
疲れ果てて 倒れた事もあった
楽しくて 笑いながら 歩いた
道もあった
色んな人と そして風景と
出会いと 人情に触れて
少しは私も 人生の機微という
ものが少しだけ見えてきた
そんな気がする。
人を利用する事よりも
人と共に生きる大切さを
この歳になって少しだけ
分かった気がする
優しさも沢山触れてきた
自分が人にしてあげた
優しさなど一度もないのに
どういうわけか 人から
沢山の優しさと 助けを
もらって こうして
生きてこられた。
恩返しをしていけば、
僕の一生では返せない程だ
みんな優しすぎる
そう思う自分がいる
特に病を得てからは
本当の友人と
利害で繋がっていた
人とが はっきりと
わかれた
形式だけで付き合っていた
人々は あっという間に
目の前から消え去った
体調が悪い時に 訊ねてきた
友人に 気分が悪かったから
悪口を 言ってしまった
しばらく 彼は訊ねて来なかった
僕の本音は
もうこんな人間と付き合うな
という意味を含んで投げかけた
悪口だった
でも 彼は僕の体調を心配して
くれていた
一ヵ月後 調子はどうだと
メールで送ってきた
悪口を言った手前
もう彼は 僕から離れた
いや 離れて欲しかった
本音はそうだ
でも彼はそうしなかった
今では 彼になら
何でも話せる 本音の付き合いが
できる友人となった
人は 一人で生きていけない
ものなのだと 感じている
愛する人や 家族 友人
人生の夜の灯火なのだ
暗ければ暗いほど
その灯火が とっても
ありがたく見えるのだ
今日の闇夜も
心配してくれる 仲間たち
の多くの灯火に 道を歩んで
いけるんだ
こうして 生きられる自分は
本当に幸せ者だな
全てに ありがとう
*******
休日の昼下がり
作詞:たけぼんだぬき
皐月の曇り空を眺めながら
時がゆっくりと過ぎていく
そんな昼下がり
縁側に 一人 隣家の庭に
可憐に咲いた 一輪の花が
空に向って語りかけている
私も 仲間に入りたいのだが
入り込む余地はない
私も空を見あげてみる
そういえばこの所
下ばかりを見て
生きてきたようだ
空が好きで 空ばかり
写真におさめてきたが
ゆっくりと眺める時間等
私に あったのだろうか
空と語り合う事など
そんなに無かった気がする
ただ 目の前の通り過ぎる
時間だけが 私の生きてきた
実感だから
今にも壊れそうな
心の器が パンっと
音がして 弾け飛べば
それだけで もう
私の悩みも苦しみも
消えてなくなれば
いいんだけれど
これまで 気ままに
思ったとおりに生きてきた
報いなのか
どうにも ならぬ
この身の もどかしさ
今日もまた ゆっくりと
時間は過ぎ 何事もなかった
顔をして 終っていくのだろう
病 癒えるその日まで
このもどかしさが
私を離れる事はないのだろう
こんなじれったい毎日の
繰り返しが 私の今の
一日なのだ
いつになったら
人の役に立てる自分に
戻れるのだろう
生きている 証を
感じられるのだろう
毎日を それだけを
願って生きる 今の私
過ぎ去る時は 今日も
同じ顔をして
知らん振りして
通り過ぎていきやがる
私の人生とは 無関係の
ような 顔をして
******
流れ去る 音を
作詞:たけぼんだぬき
頭の中に 流れていく
音の つながりは
脳のひだから 湧いている
だけど 口ずさむ時
違ったものに
姿を変える
違うんだ
そうじゃないんだ
僕のここに
流れている音律は
そんなものじゃない
私は いつも苦悩する
録音して 聞いていると
全て 違っているんだ
一度だって イコールに
なったことがない
音が 旋律に変わり
旋律が メロディに
そして音符に
この流れすら
自分の意識する
世界から
離れていくんだ
こうなんだって
何度も感じるけれど
それを 流れ出る
せせらぎのように
受け止めて
小さな小川に流して
悪戦苦闘の 山々を
くぐり抜けて
歌は生まれてくる
でも それが一度
人の耳に入ると
私の意識とは
無関係に姿を 変えて
流れていく
僕は ギターが 好きだ
たった 六本の金属で出来た
糸が 震えて奏でる旋律は
どんな音色よりも
私の 原風景に マッチするから
素朴で 露わで それでいて
臆面もない
そんな 音楽が
私の原音なのだ
侘しさも 悲しみも
楽しみも 優雅さも
全てを つつんで
流れていくからだ
あの 山や 小川を
絶え間なく 流れ去る
流麗な 美しさは
ギターの 音色に
ぴったりとあう
壮絶なる 激しさも
僕は大好きだ
今日も 脳のヒダから
溢れ出る その音は
私を 楽しくさせる
きっとそれが
私自身であるからだろう
止め処なく流れ出る
その音に 私の苦痛は
和らげられ 安堵感さえ
与えてくれる
たった 1Hzの違いでも
嫌なのだ
音楽を 愛してしまった
私の 宿命なのだ
今日も流れて 消えていく
書き留める 暇もない
捉えられぬ この音が
私を 喜ばせてくれている
きっといつまでも
多分 私が死んだ後も
流れているのだろう
広大な 宇宙の狭間で
永遠に・・・
*********
音楽は 私のいのち
作詞:たけぼんだぬき
哀れみ 慈しみ
心を 満たす程の
涙が 胸を熱くする時
私は 慰める術を
音楽の音色に求める
私が私であると感じられる
時間は 音楽を聞いている
時間だから
ただ 息をして
ご飯を食べて 眠り
欲望を 満たすだけの
ものが与えられていたとしても
自由に 心を遊ばせる事の出来る
その時間は 部屋に流れる
音楽に 身を預けている時
だけだろう
音楽の調べは 私に
安らぎと 豊かさを
与えてくれる
悲しみのつつまれ
慟哭の中にいる私に
人生の喜びを 与えてくれる
楽しみも 喜びも
悲しみも 寂しさも
全てを 優しく
つつんでくれる
今日も 私は
こうして 生きられる
音楽は 私の栄養源
うたは 私のいのち
明日を生きていく糧
今を 暮らしていける
我が家
今日も私は 音楽を
楽しんでいる
今日の安らぎを得る為に
明日を 生き抜く為に
どんな辛い事でも
音楽さえあれば
私は 耐えていけるから
*******
冷たき 闇の風に
作詞:たけぼんだぬき
早朝の 日いずる前
頬を 掠める 冷たい風は
失恋の後の 侘しさのよに
私の心を 悲しくさせる
空に 輝く星たちも
もうすぐこの空から
消え去るのだ
東の空から 昇って来る
その光の塊りは
大きく空を覆いつくし
私の冷え切った いのちさえ
溶かしてしまうのだ
夜明け前の カオスが
私にあたえた 切なさなど
跡形もなく消し去って
全てのものに平等に
力強い 熱気と 眩いばかりの
巨大な 光を与えるのだ
太陽は 雲に隠れて
地上にまで光の恩恵を
与えなくても
その向こうに
厳然として
存在する
闇を払う そのエネルギーは
大地の全ての 生物、植物に
巨大な いのちを与えるのだ
生ある限り 私は
ここにあり続けるのだ
何と壮大な 宇宙のロマン
私の いのちの 源
今日も私は しっかりと
この大地を踏みしめて
生き抜いていくのだ
人の 暗闇を 晴らし
炎天下に 晒し 焼き尽くせ
太陽よ あなたのその 広大な
エネジーをもって 大地に
めぐみと 平和をもたらせ
そして願わくば
我の 心の闇を
消し去りたまえ
今日も 厳然と あなたは
東の空を赤く染めながら
のぼりきたる
*********
時 過ぎ去りし
作詞:たけぼんだぬき
目に映る
瞬間 瞬間
過ぎ去る時間は
あまりに
早すぎて
記憶にすら
残らぬもの
忘れ去り
消え去った記憶
なのに
きっかけがあると
私の脳裏に
一瞬でその場面が
まるで映画を
見ているように
蘇ってくる
人の脳とは
どうなっているのだろうか
もう 一度
それが起きると
自分自身が
タイムスリップ
したかのように
その時代の
自分に 戻ってしまう
そして
その時に 持っていた
感情の 全てが
いのちの 底から
湧き出て
自分では
抑える事すら
出来なくなる
それが
風景だったり
音楽だったり
人との対話の場面だったり
その時々で
様々だが
一度 そうなると
自己規制という
足枷は 解き放たれて
心は 既に そこにない
人の心は 面白いものだ
様々な顔を持つ いのち
様々な 感情をその底から
湧き出す
どこに こんな感情が
潜んでいるのだろう
そう思えるほど
いのちの ヒダは
面白い
過ぎ去った過去は過去
取り戻す事など出来ないのに
それとは別に 自分が
そうなってしまう
いのちがある
深い 沼の 奥深くに
堆積された 過去の残骸が
大きな 棒で
かき回したようになり
澄み切った 沼も
どろどろに 汚れていく
そして その汚れが
また静かに収まるまで
かき混ぜるより
もっと多くの時間が
かかるのだ
年齢を経ていくと
その汚れが少しずつ
深く重厚になり
少しくらいかき混ぜても
沼全体が汚れるほどの
堆積物が巻き上がらなく
なってくる
これが 人の年輪という
ものなのかも知れぬ
老人の姿は 不思議と
赤子のように
澄み切っているように
私には見える
人生の苦しみも
楽しみも
恐らく私の何倍も
経験している
だろうに・・・
あの穏やかさは
どこから
出てくるのだろうか
人とは 不思議なもの
人とは すごいもの
人とは
何と素晴らしいのだろう
そんな思いが
今の私
人生途半ば
はるか 彼方
今を 精一杯に
そして のんびりと
生きていこう
先は長いのだから
焦る事はないのだから
******
気分が うつろいゆく日々
作詞:たけぼんだぬき
二四時間 うつろい変わる
私の 体調
良かったり 悪かったり
こんな状態は 嫌だけれど
病と付き合っていくしか
術はないのだろう
元気だった頃 気がつかなった
色々な事が分かってくる
自分がこうなのだと
他人に説明しても
埒があくわけでもないし
ただ その時 その時の
自分を曝け出せる
詩だけが 私の心の表現
言葉を 尽くしても
求めるものは 与えられない
けれど それでも良い
今日の体調は
午前中は こうで
午後からは ああで
夕方からは そうで
夜は こんな感じで
って 全く下らない事
ただ 不思議に 音楽を
聞いていると気分が
落ち着いて 楽になってくる
今日聞いていたのは
本田 美奈子.
彼女の 歌声が
気分を楽にしてくれる
大分楽になって 聞いたのは
平原 綾香
これは ネットで聞いた
その中でいいなあと
感じた曲は
蘇州夜曲 だった
この曲は 李香蘭 が歌った
古い曲
だけど メロディがすごく綺麗
やはり 私は 歌が好きなのだ
歌が 私を 幸せな気分に
させてくれる
楽にしてくれるから
頭痛がひどくて どうにも
自分が 抑えられない時でも
音楽が流れていると
少しずつ 治まってくるんだ
爽やかな 風が私を包んで
くれているようだ
いつもの自分に戻る為
*********
心の 空に
作詞:たけぼんだぬき
四国の空は 雲を敷き詰め
どんよりと 一日 太陽
顔も見ず 遠き山々
しっとりと 霞の向こうに
佇みたり
青き 草木は 潤いし
人の 歩きは 早くなる
側に 立ちたる 学校の
校庭 児童の 声もなし
妙に 道路も 静かなり
走る 車も忙しげに
走り去るのも 寂しげな
思考する事 我もまた
とまりて 心 おぼろげに
かすみかかりて いと むなし
春の 夕べのひとときを
一人 食べる夕餉の侘しさ
味覚の 影響 あるのかと
味なき おかずの 鯖煮付け
味噌の 香りも 薄まりて
腹満たす為にのみ 食すなり
君ありせばと 覆う悲しさ
胸 つかえ 笑い語らい
食した あの日
夢 幻と 消え去らん
白飯 湯気の 向こうには
ただ 虚しき TVの絵
君の 笑顔を そこに
見たいと 思う時
ふと 頬伝う 涙かな
春の夕べは 無情にも
静かに 時は過ぎゆきて
湯気の如くに 消え去って
今日という 日は 過ぎ去らん
春の夕べの 幻想に
ふと見る 夢の非情さよ
我の 心に 灯る陽なし
泪のように はらはらと
葉の先 露も
霞に 消え去る
寂しき春の 夕べかな
無情の 雲が空覆う
心を 包む 暗雲の
雨が 我を 救う事
ありとは 思えず
絶望の 今の時を
すぎゆかん
讃岐の道に 慈雨降れば
我の上にも 慈雨降れと
願う気持ちも 消えうせて
望みも既に 尽き果てぬ
四国の 空に 雲覆う
我が心に 雲覆う
我がいのちに 雲覆う
じっと 動かず 時過ぎよ
我が上 通り過ぎていけ
四国の 空に 雲覆う
我が 人生 未だ完せず
我が 道 未だ達せず
我 未だ 為すべき事
終らず
*******
今感じる 思いは
作詞:たけぼんだぬき
ちょっと嫌な自分がいる
以前のように 心が弾ける
感覚がなくなっている
腹が立つ事があったら
昔はくらい付いてものを
言っていた
今でも社会や 世の中に
腹の立つ事もある
だけど かみつく心は
なくなった
どうすれば 自分の心が
相手に通じるのかという
事を考えて 考えて
言葉を選んで 話している
そんな自分がいる
ある事柄に固執しなく
なったのではない
むしろ若い頃より
こだわっている
言葉一つ 一つを
選んで喋っている
何も自然体でいいと
自分では思うのに
どこかで 相手を見て
ものいう自分がいる
それでも 根本的に
自分と かけ離れている
人もいるし 自分の過去を
見ているような人もいる
どこかに きっと
自分のいのちの 傾向性を
その人に 見ていて
他人事と思えなくなって
きているのだと思う
他人とはいえ 自分と何らかの
えにしがあるのではないのかな
と深く考えてしまうからだ
だってそうでなければ
目の前を通り過ぎてしまう
人であるから
縁があるからその人との
付き合いがあるんだと
思うんだ
会社で働いていた時
この人とは合わないから
嫌いだと思っていて
その後退社して別の
会社に移っても
人は違うはずなのに
また同じような嫌いな人が
自分の職場にいる
そんな事が何回か
続くと やっと
分かってきた
これは きっと
この嫌いな人を
自分で処理できる
力を付けなさいと
言ってくれているんじゃ
ないかと感じた
それに気づいてからは
同じような嫌いな人に
積極的にアクセスして
その人の考えや 行動を
理解しようと 努めて見た
その結果 その会社の中で
一番信頼できる人になった
その代わり 辛い時期も
長かった
今から思えば その人が
自分を一回り大きくしてくれた
そう確信を持っていえる
逃げてしまっていては
いつまでたっても
自分を変える事は出来ないし
嫌いな人はいつまででも
嫌いなままで終る
相手がどうであれ
自分が変われば良いだけの事
そんな事に気づいてから
相手を受け入れる自分の
容量を増す努力をするように
なった
仮にその人が嫌いであっても
良いと思う
自分が 呑み込めればいいのだと
感じている
それだけの自分になってやると
決めれば その勝負は終っている
それ以上足掻くこともないし
悩むこともない
人はみんな完璧を求めている
人が未熟ゆえに 人なのだから
もし完璧な人がいたら
その人は 「人」でなく
「ノ」になる。人という文字は
お互いが支えあっている姿を
現している
決して「ノ」にはなりたくない
そう思える自分が今いる
心を明らかに 素直に
真っ直ぐに 出せる
友人が 一人いれば
それでいい・・・
*******
一人でいるんじゃないよ
作詞:たけぼんだぬき
ねえ。君。
一人じゃないんだよ
いつも君の側に
いられないけれど
君を思っている
僕がいる
二人の距離は
こんなに離れているけれど
僕の心は君の側にいる
だから寂しいと
涙を流さないで
君が 泣くと
僕も悲しくなるんだ
鯨はね
地球の裏にいても
仲間の泣く声が
聞こえるんだって
僕は鯨じゃないから
そんな耳も持って
いないけれど
電話がある
ネットがある
メールがある
ブログがある
悲しくて
切なくて
虚しくて
どうしようもない時
連絡をしてくれれば
声が聞ける
喋りたくない事は
言わなくてもいいんだよ
君の声を聞けば
君の気持ちが分かるから
ねえ。君。
楽しい時も
一人じゃないんだよ
君の心が
喜びでいっぱいな時
僕に話してね
君が嬉しい時は
僕も嬉しくなるんだ
一緒に声を出して
思いっきり
笑おうよ。
そして
楽しもうよ。
それがさ
本当の友だち
なんだから
一人で
閉じこもっていないでさ
顔を知らない
あなたでも
声は文字で
伝えられる
人は そうして
繋がるんだ
いつでも
あなたが気になるとき
きっとそれは
恋しているのかも
知れないね
友情も 愛情も
愛も 恋も
いつくしみも
憎しみも 恨みも
嫉妬も 怨念ですら
どれも これも
人がもって生まれた
心の情から出たもの
それはどんな立派な
紳士、淑女であっても
持っているもの
一般の人間なら
必ず持っているいのち
僕はね
それが自分にあるから
君の事が分かるんだ
放っておいてくれって
言うなよ
だけどさ
本当にそれでいいの?
自分が誰にも
何も思って
もらえない事ほど
孤独な事はないよ
だって僕だって
そう思うもの
だからさ
いっぱい言いたい事を
話してよ
何も急ぐことはないからさ
自分の言葉で
心を素直にして
話して
解決できない問題も
あるかもしれない
だからって黙っていると
自分が苦しいでしょ
辛いことや 苦しいこと
嬉しいこと 感動したこと
なんでもいいから
共有しあおうよ。
それが人っていう
ものじゃないのかな
君の役に立たない事も
沢山あるかもしれない
でも一緒に考えれば
一人で考えるより
いいと思うから
ね。
*****
生きるということ
作詞:たけぼんだぬき
様々な 人々を見ている自分
自分もまたその中の一人
生きるって 大変だ
他人事のように
見ている自分
自分だって どう生きれば
最善なのか 暗中模索の日々
いのちって すごい
苦しくても 辛くても
どんな事をしても
体は生き続けようと
足掻いている
体内で 格闘をくり返している
大きな 当体としての自分は
気づいていないだけ
白血球も赤血球も 体内に
入り込んだものと闘っている
それがあるから この世の中に
生きていけるんだ
自分が 自分を見捨てたら
これほどひどい仕打ちはないよね
人のいのちだって 自分のいのちだって
何処から来たのかな って考えないように
与えられた 今の自分といういのちを
せめて 自分くらいは 大切に思って
やらないと いけないんじゃないかって
そんな風に感じてる
お父さんや お母さんが 大切に
思って育ててくれた 気持ちも
すごく ありがたい事だって
思ってる
人生を 50年以上生きると
生きるって事が こんなにすごい
事なんだって 痛感するんだ
そんなの みんなそうじゃんって
言うかもしれない
でも 誰一人として 同じ人生を
生きていないんだもん
一億人いたら 一億個の人生があるんだ
地球上では 60億人くらいいるのかな
そうすれば 60億個の人生があるんだ
これってすごくない?
顔や体型や仕草や物腰、声、仮に同じ
人がもう一人いたって 人生はみんな
違っているんだ
自分は 自分
僕が 思っている事と全く同じ事を
全く同じ環境で何かも同じでいたとしても
考えている事は違うんだもん
僕は 僕でしか ないし
君は 君でしか ないんだよね
そんな風に思っていたら
自分を大切にしないといけないって
考えるし
人をそれ以上に大切にしないと
いけないって 考えちゃうんだ
一人ひとりの人生が
それぞれで 素晴らしいじゃない
人生ってさ こんなにバラエティに
富んでいて 素敵なんだ
苦しい時もいっぱいある
悲しい時もいっぱいある
でも楽しい事だってあるんだ
嬉しい時だって 感動する事だって
あるのが 人生だもの
それが全部 人生なんだ
だから すごいんだねきっと
*********
生きているだけで幸せだね
作詞:たけぼんだぬき
人ってね 毎日が大変
生活の事や 家族の事
いっぱい 考えてね
働いてね それでも
一日が 足らないくらい
大変
だけどね それがとっても
幸せなこと 大切にね
思ってくれる 人がいて
大切に思ってる 人がいて
それを守っていく為に
自分のいのちを 使ってね
すり減らしてね 頑張ってる
人って とっても素敵
人ってね 病気になると
ちょっとした事がね
すごい事なんだ 奇跡なんだって
思えるようになるよ
自分が出来る事が少なくなって
とっても大変
だけどね 残された自分の可能性を
考えて生きていこうとするとね
まだこんなに出来るじゃないってね
思えるようになる
自分に何が出来るのか って
考えて それに向かっていくとね
素敵な明日が待っている
若くして 大病になって
絶対に治らない病でも
今日を 一生懸命に
病気と闘っている人たちがいる
それを考えているとね
こんな病なんかって思える
だから 辛くないんだ
もっと大変な中で 生きている人
僕は まだまだ 幸せものだなあって
感じるんだ
明日を生きられる可能性がある限り
生き続けなきゃいけないんだ
僕はね 幸せな人よりも もっともっと
大変な環境で頑張っている人にこそ
幸せがいっぱいこないといけないって
思ってる
何故って もしそうでなければ
不公平じゃない
一生の中で 幸せの数と不幸の数と
どの人にも平等に与えられているはず
だから今を諦めないで生きていくんだ
必死になって生き抜いていくんだ
人はね 不幸の数だけ 豊かになる
人生という舞台に立っているとき
どれだけ 多くの経験を踏んだか
それが その人の奥行きを深くする
そう信じているんだ
何事も人生での出来事はお勉強
自分を深くするお勉強
病のふちで嘆いていても
諦めてしまっても それは
解決しない事 それならば
いっそ今その瞬間に出来る事を
全力でやり抜いて 生きた方がいい
そんな風に考えるようになったんだ
いつどんな環境になるかもしれない
人生という荒波
自分を見失わないで生きていこうよ
そうすればね きっとさ
素敵な明日が 輝く明日がくるんだ
無為に生きても一生
闘って生きていっても一生
二度はない人生だもの
自分らしく生きていこうよ
その時を 一生懸命にさ
今日も綺麗な太陽が
真っ赤に燃えて
東から登ってくるよ
ほら見てごらんよ
雲に隠れていても
雨に濡れていても
そのはるか彼方には
いつもどんな時にも
真っ赤に燃える太陽がある
素敵だね
嬉しいね
幸せだね
生きているってすごいね
いのちって 素晴らしいね
*******
夢を抱いて
作詞:たけぼんだぬき
夢って大切だよね
いっぱい夢や 望みを
もつ事で人は頑張れる
明日への意欲も湧いてくる
大切な 人への思いも
また 大切な活動力
誰もいない 人は可哀相
精一杯 人を大切に思うこと
その人が喜んでくれる
顔を見ること
これも大切な 活動力
その為に 必死になるから
人って基本的に優しい?
それとも自分勝手?
どうなんだろうね
自分だけ幸せになれば良い?
信頼できる人 大切に思う人
そんな人たちと喜べたら良いなあ
って思う?
愛する人のためだったら
自分を投げ出せる?
でも本当に行動するには
大きな勇気と 決断力がいるよね
言葉では 何とでも言えるもんね
言葉と 行動をイコールにできる人は
すごいなあって思う
でも そんな人は今まで
会った事がない
最後の行き詰まりは
みんな自分が可愛いからさ
それは決して悪いことではない
自分を大切にする事だから
だって僕が病気になった時
僕は 自分の事だけしか
思えなったから
それでも 人を思わないと
いけないって 思っても
出来なかったから・・
今でも 自分の生きる意味は
人の為に役に立ちたいって
思っている
現実は 人に迷惑や世話になって
生きている
このギャップは永遠に続くのかも
知れない
思っていることと やっている事への
大きなギャップに 自己嫌悪に
陥るけれど 最近はちょっと違ってきた
何とかしようと 自分なりに
小さくても 努力する事が
大切なんだってね
自分では出来ない事が多いけれど
今の自分なら 何が出来るのか
って考えて 動いてみる事
どうもこれが 人生という
道らしいって・・・
今のこの歳になって 分かる事じゃ
ないのかもしれない
自分の生き方を見つけられた
人は素敵だよ
それにたどり着くまで
今日を頑張ろうって思える
そして この世界からさよならした
後で こんな人がいたなあって
思ってもらえればそれで生きてきた
意味があるのかも知れない
自分の人生 最後のその時まで
自分らしくね・・・
*******
ゆっくりと 過ぎ去る時間を
作詞:たけぼんだぬき
ふと 後ろを振り返ってみる
自分が生きてきた 道の後ろには
可憐な花が咲いていると
信じて 今まで生きてきた
残された道の傍らに あるものは
青く 根をはった しっかりとした
草だけだった
花を見つけようと思ったけれど
反転する時間もない ただひたすら
前に 前にと歩み続けなければ
ならないのだ
過去を振り返る余裕もなく
歩んできたこの道・・・
殺風景な風景だけが
私の過去を彩っている
もっと 色とりどりの
花が咲いているのかと
思っていた
前方につながる 未来への道
その風景と 変わりはなかった
せめて 未来の道の傍らには
雑草を押しのけて 小さな
可憐な花が咲いていて欲しい
手術をした昨年の7月・・
もうすぐ一年がくる
たかが 脳にできたデキモノ
軽く考えていた 一年前の自分
今は まだその後遺症に悩んでいる
だけど
自分で呼吸できない 全身麻酔
上唇を切って鼻腔を 器具が
貫き 脳の中心にある 脳下垂体
までのびた器具が 腫瘍を摘出して
くれたお陰で 外観には
何の傷跡もなく 手術できた
人のいのちを守るために
数時間に及ぶ手術をして下さった
おかげで 今こうして 生きている
ありがたいと 思ったし
すごい事だと 感じている
何もない 過去の風景
手術の記憶すら 僕にはない
自分の無意識の中で
その部分は 消えてないのだ
記憶のない その時間が
今の自分を 生かしてくれている
何とすごい事だろうか
私の人生を 変えた手術
浮かびえる 今の瞬間を
大切に 記憶のある今を
大切に 今日も眠りの中に
安らぎと 癒しを求めて
ゆっくりと眠ろう
明日という日を 信じて・・・
*******
自分を 忘れないで・・・
作詞:たけぼんだぬき
大切な事 生きている今を
慌しく過ぎ去る時間の中
一番大切にしなければ
いけないものを
人は忘れてしまうの
愛する人を守るために
大切な家族を守るために
人は 自分を犠牲にしてでも
いのちをすり減らして
頑張っているのよ
だから 人って素晴らしい
でもその事だけを 大切に
思う余り 全てを大切にする
大きな愛を忘れているような
気がするから
企業もそう 組織もそう
時代が 大切な何かを
忘れてしまって
営利や 存続や 保身が
蔓延して それを 肯定する
流れが 当たり前になっているの
自分が何の為に生きている
のかという大きな大切な
テーマを忘れてしまったのかしら
お金が 全ての世の中で
これが 全てなのだと
信じ込まされて
生きているだけじゃないかってね
物悲しくて 切なくて
仕方がない 今の自分
それでも 人は いっぱい
涙を流しながら 笑みをたたえて
生きていかなければ ならないの
そうしないと 生きていけないから
そうしないと 家族を守れないから
そうしないと 大切な人を守れないから
多くの人々が 嘆きの中に いても
あまりに 長い時間が それを
許してくれなくて
だからこうして その日を生きているの
いのちって 何
生きるって 何
大切なものって 何
守るものって 何なの
一日の追われる時間が
過ぎ去っていった わずかな
自分の時間
そんな思いが いっぱいに
膨れ上がって 胸が痛いの
きっとそれは 後悔なのかな
それとも 生きてきた あかし
それすら 分からなくなって
私は・・・・
******
湖水の ボート
作詞:たけぼんだぬき
湖水に浮かべた ボート
湖面は 鏡の如く静かで
浮かべているのは 僕たちの
ボートだけ
どこまでも透きとおった
青い空が綺麗で
二人でいつまでも
眺めていた
水面の波も 僕らを
少し 揺らせて
まるで ゆりかごに
乗っているようだった
ゆったりと のんびりと
ゆらゆらと 揺れる
ゆりかご
ボートをこいで もっと
湖の真ん中へ
ゆっくりとこいでいくと
そこに 太陽の光りが
湖面に映って 湖から
光りが 飛び出して
くるように 僕には
思えて 湖が
僕たち二人を祝福してくれて
いるようだった
いつまでも この時間が
続けばいいと 僕は
君の笑顔を見つめながら
思った
そう永遠に・・・
君とだったら 何処にでも
いける そうさあの世だってさ
そんな事を 考えていた
その時 君が 一言言ったね
いいよ って
僕は戸惑った 君を失うなんて
とんでもないよ
もし僕が死ぬ事があったとしても
君には 100年でも200年でも
生きて生きて欲しいって
その時思ってた
でも 君は・・・
僕の心を見透かしていたんだ
一緒に死のうって考えているって
なんていう事を 僕は考えたのか
ひどい男だね 僕と言う人間は
一番嫌いな 自分自身を見透かされて
恥ずかしくなった
そんな事を一瞬でも考えた自分が
情けなくて 君を見つめる事が
出来なくて 遠くの山を見ていた
君の笑顔が 僕を 救ってくれた
君の強さが僕に 死への旅立ちを
止めてくれた
君の思い出が 今の僕を支えて
くれているんだ
こんな姿になってしまったけれど
それでも 僕を 愛してくれるかい
醜い姿の自分をさ
嫌なら 僕から離れてもいいんだ
僕は もう泣かない
悲しまない
君が 新しい溌剌としたいのちを
受けて 新しい人生を楽しく
生きてくれれば こんな嬉しい事は
なんだからさ
愛のいのちは永遠だって
君が言ってくれた最後の言葉が
今でも 僕の胸にあるから・・
辛く苦しかった君の人生
生まれ変わったら その分
いっぱい幸せになるんだよ
僕はその事を祈っているからね
僕が生き続けている限り
祈り続けるからね
*******
暑き夜に
作詞:たけぼんだぬき
今日は夕方から体調が
悪くなって またダウン
時々 こうした状態になる
それも 昼くらいから
だるくなってくる
夕方には 起きているのが
辛くなる 薬を飲むと
眠気が 一度に襲ってくる
通常は 二時間ほど眠れば
ある程度まで 回復する
暑き夜に 起こされる
眠るときは どんなに暑くても
エアコンは切るから
目が覚めると 汗をいっぱい
掻いている
だるさは 半分くらいに
減って 少し力が出てくる
定期的に 襲ってくる
この苦痛感 どうも
体調不良には 勝てそうもない
寝ている間は 闇の世界
夢は 殆ど見ない
暗闇から 這い上がる
感じで目が覚める
起きた瞬間の 気分の悪さ
息苦しさ 苦痛の連続感
いずれは 私も・・・
等と悪いことも 頭をよぎる
人の人生って こんなものなのか
等と 情けなくなる
これも病の後遺症なのか
それとも 本当にその方向へ
向かうのか
私には 知るべき手段を
持ち合わせていない
ただ 元気になって 駆け回りたい
緑の草原を 思いっきり
汗だくになって 走ってみたい
きっと気持ちいいだろうなあ
小さな 僕の夢 叶う時は
必ず来ると 信じて
今を 生きていこう
時々 眠るのが 怖い
また闇の世界が 僕を覆うから
晴れ渡った 大空の元に
一人佇んでいたい
いつまでも
いのちのありがたさを
感じながら
そういつまでも・・・
********
閉ざされる 幕に
作詞:たけぼんだぬき
今日も 一日の幕が閉ざされる
明日へ向かって しずかに
本当に明日という日は
私に訪れるのか
誰も知ることも
出来ない
それでも 今日という
一日は 瞼が閉じると共に
幕が終わる
暗い一日 明るい一日
楽しい 一日 悲しみの一日
感動の一日 絶望の一日
様々な幕が 何度も 何度も
繰り返されて 今日という日は
終わる
友人や 知人や 様々な人間たちが
私の舞台に 現れては また
消えて 現れては消えていく
最後は いつも ひとりぽっち
舞台の端に 僕は ぽつんと
取り残されて ただ黙って
涙も 声も 光も 力も
なくなって そこにある
遠ざかる 意識の中に
何事もなかったかのように
静寂の 人生という舞台
これもまた 私の人生
主人公のいなくなった
その舞台から 僕は
黙って去っていく
孤独という 人生の
舞台の照明が 消されて
今日も静かに 眠りにつく
明日という名の舞台に
また一人佇むのか
それとも 登場人物があるのか
台本のない 舞台
誰もそれを知ることはない
眠りの世界へ ただ入っていく
ゆっくり眠りたい
生きる事が 苦痛に感じられる
事ほど 辛いことはない
明るい 明日という舞台が
待っていると信じて 眠ろう
ボロボロに打ちひしがれた
この体を 横たえるために
静かに・・・
********
朝の日差しを
作詞:たけぼんだぬき
鳥の囀りに朝を感じ
日差しの中に 生を感じる
朝の目覚めは いつもと
同じ ゆっくりと・・・
空は 青く澄み渡り
鳥はお腹を空かせ
飛びわたる
今日の 一日 どんな
事が待っているのだろうか
時が 僕を 一緒に
今日という日へ
連れて行ってくれるのか
それとも いつものように
置き去られるのか
それでも 朝は確実に
やってくる
今日という日が
鳥のさえずりと共に
始まる
毎日 思う 昨日という日
もう どこにも ない
時間という空間がもし
あるとすれば 忙しない
ものなのだろう
タイムマシンでもあれば
色々な時間を 覗いてみたい
そして 戻れものなら
元気な自分に言いたい
今出来ることを 一生懸命に
しておけと
その時そのときで
一生懸命に 生きてきたと
思ってた
だけど 今から振り返れば
ただ 生きるためだけに
一生懸命だった
それでいい と自分に
言い聞かすのだが
何か 納得できない
自分がある
こんな面倒な 病にすら
ならなければ 考えなかった
病んで分かる 健康のありがたさ
動けることの ありがたさ
今日という 日は もう二度と
こないのだから・・
一生懸命に 生きて 楽しむこと
素敵な 出会いを 期待して
今日の出発 朝のひととき
また僕は コーヒーを飲んでいる
音楽を 聴きながら・・・
*****
人として
作詞:たけぼんだぬき
人として生きる
当たり前のようだけれど
これも 考えると深いと思う
当たり前に生きるという事が
人生にあって 一番難しい
自分を 分析し 自分を見直し
自分を 過たない道へ導く
簡単そうだけれど
実際に現実と
ぶつかるとなかなか
それが出来なくなる
どんな環境に置かれても
冷静に判断できる事
ものすごいエネルギーが要る
そんな事はないよ
って思って自分を過信すると
また道を誤ってしまう
どんなに 優れた人でも
一度この道を過つと
大きな痛手を追うこともある
それがまた 人生の面白さ
チャンスというものに
後ろには髪がないという
だから掴み損ねると
二度と掴むことは出来なくなる
しかしこのチャンス 真実なのか
虚なのか 仮面を被っているから
分からない
掴んでみて 初めてそれが分かる
真実を掴み損ね 虚を慌てて掴むと
人生を大いに狂わしてしまう
人生とは 不可解な存在でもある
いつも 事実であるとは限らない
しかし 虚であるとも言えない
True or False
Selection of truth
過たず 選べた人は 成功する
それでも 人生にチャンスは
そう何度も来るものではない
だから 賢明に 目を凝らして
前から来る チャンスを見つめる
力が要る
私などは 失敗の連続だった
後悔先に立たずの人生
それでも諦めてはいけない
生きている限り 最後の
最後まで 頑張るのだ
きっと 君の元にも
幸せのチャンスが訪れる
そう信じて 生きていこう
*****
どんな星にもいのちが光る
作詞:たけぼんだぬき
遠くにありすぎて 点の光に
しか見えない多くの星々
だけど すごいエネルギーで
自分を 燃やしている
その姿が 綺麗なのは
迷いがないからさ
自分の持てる全てを
出し切って
光っているからさ
人も同じ
今の瞬間を
全力で出し切って
燃やせば 光り輝く
一等星になれる
どんな人も 共通に
いのちという 燃やす
エネルギーを 秘めている
燃やすものが
ないのではない
燃やす必要が
見つからないだけ
人は 夢を持つ
夢とは 叶える為にある
どんなに追詰められても
諦めないで 進む事
夢という 赤燐
目標に向かって進むという
摺り合わせる行為
この二つが あいまって
燐寸のように
赤く 燃え上がる
燃え上がった 炎は
五体を貫いて 周りを
照らす
あの星々のように
周りに 恩恵をもたらす
なんと素敵な事でしょう
なんと力強い事でしょう
一度燃えた いのちの炎は
次から次へと 命のリレーを
して伝わっていく
こんな時代だからこそ
大切にしなければ いけない
いのち・・・
優しさも 大らかさも
豊かささえ 含んで
いのちの輪へと 広がっていく
そんな事 自分がしなくても
誰かが してくれるさ
何で 僕が・・
何で 私が・・
そんな風に 思っている
人の人生にまで 僕は
口は出せないよ
その通りだね
だから自分で
燃やすしかないんだ
自分のいのちだからさ
後悔しないようにさ
人生という舞台を
自分で演じきるんだ
そして いのちの波動を
周りに 広げていくんだ
素敵な事じゃないか
ねえ きみ・・・
そういう私もね・・
********
都会の生活に疲れて
作詞:たけぼんだぬき
副題:五十路の 人生未だこれからと
華やかなりし 我が青春
時は 移り 時代に負けて
夢も 財産も 失って
放浪の旅に 出んとする時
友人が 私を 救った
年齢既に 40手前
さてこれからだと
自分の道を 歩みだす
頂点すぎて 頑張れど
力既に 使い果たし
気がついてみたら
謝金まみれ それでも
これもまた 人生と
気合一つで 頑張ってきた
五十路の 道は
まだこれから・・・
時代の波に 乗れぬのも
またこれ 我の人生なり
これまで培い 育ててきた
辛酸舐める 人生の
苦労も きっと これからの
人生終盤 飾るため
季節で 見れば 真夏真っ盛り
ここで 潰れる 悔しさを
思えば 何とでも 生きていける
人様 既に 落ち着いて
生活豊かに 生きる人
人は 人 我は 我
いつも 心に 歌うのは
吉田拓郎 歌一つ
今は 未だ 人生を語らず
私の心の支えの歌
人生を語るのは 終着点でいい
命あらん限り 突き進む
誰も 賞賛されない人生でも
それはそれで いい
様々な逆境を乗り越える為に
人生はあるのだ
成功こそ 幸せ
そう思う人は それでいい
一歩先の人生が 見えぬのに
何が幸せなのか
自らを 裏切らず
自らに 忠実に
自らに 誠実に
終着点の勝利を
信じて・・・・・
*********
飛び立つ つばさ
作詞:たけぼんだぬき
大空に 広げた
大きなつばさ
いつか私にも
できるのだろうか
自分の人生を
見つめてきたけれど
つばさどころか
つ の字すら見出せないの
それでも 地面を
這いつくばって
一生懸命に・・・
小さな 目から
流れ出た 涙は
大地に瞬間に
吸われて 消えてしまう
それでも前へ 這っていく
それ以外に 私の道は
残されていないから
小さくてもいい
背中につばさが あれば
がむしゃらに 羽ばたいて
羽根が 折れるくらい
羽ばたいて
這いつくばった 自分を
起こしたい
空を飛ぶ事より それが先
空を自由に飛べるのなら
それこそ 私の喜びだけれど
きっと 神様は そんな事は
許さない
だって 私は 這って歩くように
生まれてきたんですもの
悲しいけれど 切ないけれど
それが 私の 与えられた全て
遠くに飛んでいけたら
どんなに 幸せでしょう
愛する あなたの元へ
飛んでいくの
種を ヘリコプターのように
して風に乗せて飛ばしている
花には出来て 私には出来ないの
どうして どうしてなの
種のように飛んでいけたら
あなたの住んでいる家に降りて
綺麗な花を咲かせて
あなたを喜ばせてあげられるのに
いつもそんな出来ない事ばかり
思うのよ。
詰まらない私 変わる事など
出来ないのに・・・
せめて 蝶のように
姿を変えて 可愛い羽でも
背中にはえてくれればいいのに
無理な事ばっかり言っている私
こんな夢を見て 死んでいくのね
もういいの 私の心は 既に
あなたの元へ 行っている
それだけでいいの
もうそれだけで・・・
********
心の大きさ
作詞:たけぼんだぬき
いつも爽やかで 寛大な
心を持っていたい
私が 望む心の大きさ
無理だって・・・
自分には到底そんな心を
持つ事は出来ないさ
そうかなあ
自分次第だと思うけど
とうしたって 自分の心の
殻は破れないものさ
うんそうだよね
でもね それでも少しでも
大きくなりたいよ
どんなに頑張ったって
所詮は 殻の中
殻より大きくはなれないのさ
殻を破って 大きな外へ
出てみたいな・・・
馬鹿じゃないのか
殻を破ったら 死んじゃうかも
しれないんだよ
そんな事を考えるより
今の目の前の問題を
片付けるほうが先だろ
それすら出来ない君に
大きな心なんてとんでもないよ
いつまでも子供で困るなあ
大人になりなよ
大人にさ
そうかなあ。大人になるって
自分を知る事なんだね
そうさ
わかっているじゃないか
自分の物差しだけで
世の中を見ていれば
いいのかなあ
僕にはそれこそ
狭い了見に思えるけど・・・
どんな小さな人間でも
せめて心くらい
大きくなる事を夢見て
頑張って生きたい
生きるって
そういうことじゃないの
ただ生きるだけじゃ詰まらない
君は それでいいの?
満足なの?
充実しているの?
明日に 希望を持てる?
大変な時期だから
それをいつも 問いながら
生きていきたいな
自分をさ
見失わないようにね
どう思う ねえ
君・・・
********
海 大地 心豊かに
作詞:たけぼんだぬき
人は 生まれる時
母なる 体内より
血の海に包まれて
生まれてくる
女性は すごいと
思った事が何度もある
我が身に 子を宿し
体内の血液を 子供に
つなぎ 栄養と酸素を
提供する
それだけではない
産む時の苦しみは
体の皮という皮を
裏返しに去れるほどの
苦痛があるのだと
母に教わった
私といういのちを
産い出す為に
体中の血という血を
使って 子供を産む
男の私には 想像すら
出来ぬ事・・・
母から もらったいのちを
人生という 舞台に
精一杯 燃やす
そして 燃やし尽くした
その時 人は 灰となって
大地に還っていく
母なる海 眠りの大地
人というものの 不思議さを
感じざるを得ない
有難きは 母
詩と言うものでは
言い表す事など
出来はしない
血肉を分けたという
言葉通り 子供は
母そのものなのだ
子を抱きしめて
離さない程の
愛情は 母なるが故・・
母以外から 産まれた
という人は今まで
逢った事がない
必ず 産みの母がいる
子が痛みに苦しんでいれば
母も また 同じように
苦しむ
それほど 母は慈愛に
満ちあふれた 広大な
海なのだ
それを支える大地には
父がその役目を果たす
子を守り 一番大切な
母、妻を守る
男は やはり
大地なのだ
時代が どんな時代に
なっても その営みは
変わるはずもない
母あるが故に
自分があり
父が守ってくれたから
自分がある
親という存在こそ
人の宝物なのだ
親という文字を
分解すると
木の上に立って見る
人となる
わが子を思い 心配し
どうしているのか
といつも心を痛めている
有難い大切な もの
それが 親ではないのだろうか
大地のめぐみと 海の慈愛とが
私を支えてくれたから
今日まで生き延びてきた
いつまでも 感謝の心を
忘れずに 生きていきたい
*********
砂浜を歩けば
作詞:たけぼんだぬき
白い波 渚に打ち寄せ
泡となって 消えていく
碧い海から起こった波は
空気をはらんで 白くなり
砂浜に泡と消える
絵に描いたように
曲線のラインは
とっても素敵に
見えている
空に 浮かんだ 雲でさえ
綺麗に絵の中に
おさまって 僕の悲しみを
癒してくれる
僕が歩く砂浜に ひとまわり
小さな足跡が 続いている
子供にしては 大きすぎる
女性の歩いた 跡なのか
右に左に揺れながら
先へと 続いている
砂浜は 人の軌跡を
残こしていく
何を思い 何を考え
歩いたのだろう
まだ はっきりと
見えているから
そんなに 前では
なかろうに・・・
白い細かい 砂の浜
手に取ると さーっと
指の間から 落ちていく
砂時計の砂のように
時間を止めることが
出来ないように
砂の落ちるのは
止められない
病の身体に 砂浜の
優しい感覚は
心 休める空間
時は 留められない
けれど 手の中の
砂は消えていく
まるで 僕自身が
消えていくように
砂時計の 砂が
全て落ち去った時
私の心も 消え去るか
風に吹かれ
飛んでいく砂
どこに行ってしまったのか
探す事すら 出来ないのに
見ている僕の 目の前から
無数の砂が消えていく
悲しみ胸に 広まって
涙が 砂に消えていく
病が癒えれば 僕だって
焦る思いも 砂と共に
何処かへ 消えてなくなるのか
悲しみ満ちて 歩く浜
空に浮かんだ 白い雲
海へ向かって 消えていく
朝の日差しが きつくなる
汗が頬を伝う時
心の虚しさ 悲しみも
消える所か 深まって
歩む足も 止まりがち
他に誰もいない 浜
潮風 波音 五感を通り
全て 虚しく消えていく
いのちのみ 永らえて
生きる 欲望 消えうせて
一人 浜を 歩いてく
ああ 時の虚しさよ
時間よ止まれと
胸の中 声を限りに
叫んでる
君亡き 後の侘しさよ
跡に残りし 我が身を恨む
一人 砂浜 歩みいく
一人 孤独を 歩みいく
終わりなき心の
放浪の旅・・・
癒えぬと分かっていながらも
歩かなければ つぶれそう
病の傷も 癒えぬのに
心の傷は 消える事なし
波打ち際の 白波が
私を優しく 泡だって
せめても 心を癒してくれる
風の音だけ
僕に語りかけ・・・
また 頬を伝う涙
風に飛ばされ 消えていく
僕の心の 悲しみと共に・・・
*****
どちらへ 向かうのか
作詞:たけぼんだぬき
副題:持戒 と 苦悩
自分の人生を 振り返る
したい事を してこれた
それだけは 自分の幸せかも
しれない
そんな中で何度か挫折した事もあった
ただ投げ出すのだけは嫌で
最後のさいごまで
ネバッて ネバって 粘り抜いて
もうこれ以上前に進めない
そう思えても
自分から逃げ出したくなくて
がむしゃらに やってきた
能力の限界 思考能力が停止するくらい
考えて 悩んで 生きてきたけれど
完敗する事もあった
自分を取り囲む人々にも
守ってくれた先輩 いじめた先輩
慕ってくれた後輩 馬鹿にして相手に
してくれなかった 後輩・・・
その度ごとに一所懸命の精神でやってきた
人生には 山もあれば 谷もある
もう少し我慢してやってみよう
きっといい時がくるはずと
やってきた
それでも 気がついてみたら
それを 放棄しないといけない羽目に
追いやられていた
それでも 次の働く場所は これまでの
経験と 技術を犯せる仕事へと模索し
生きる場所を探して 頑張った
気がついてみたら
もう50年生きている
昨年 病が原因で
働いていた職場をくびになって
退院したら すぐに働こうと
あらゆる手で探し
面接も何度も受けた
決まりかけて 駄目になり そのうちに
後遺症が発症して 労働が出来なくなって
自分で収入を得る術を失い 市に面倒を
みてもらう 立場に 追いやられた
今年の7月1日 病気の為に手術して一年目
こんなに長引くとは 思ってもいなかった
場所が脳であった事も 引き摺る要因らしい
いつまでも こんな状態では いたくないし
このままでは 死ぬに死に切れない
せっかくのいのちだから 最後の最期まで
生き切って 俺は生きたと思って死にたい
そんな思いが 毎日頭を占領している
毎日のように起きる ふらつき感と頭痛
自分の意思に無関係に 駄目だしをする病
どんだけ・・・・
と叫びたくなる
私はそれでも 誰かの為に役立つ仕事がしたい
人の役に立つとは 便利に使われる事ではなく
人の傍らで その人が困っている時に手伝える
それくらいの感覚なのだが それでもいいのだ
結局 私という人間がこの世にあったという
あかしを 自分で掴みたいのだ
誰にも知られない それでもいい
変な奴がいたなでもいい
生きていた というあかしを
動けなくなる 自分が悔しいし
横になった ままで
一日が過ぎていくのも
たまらなく嫌なのだ
私は きっと自分を取り戻したいのだ
いずれは 訪れる最期の日
何とか それまでに 最後の仕事を・・
僕の正直な願いなのだ
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友よ
作詞:たけぼんだぬき
お前と 俺の部屋で
朝まで下らん話を肴に
安いウイスキーを飲んで
ひがな一日を過ごして
少ない金を
寄せ集めて
キャベツ買って
米買って
よく 俺んちで寝泊り
していたよな
俺もお前がいるから嫌だって
思ったこともなかったし
最後にはお前 自分のアパート
引き払って俺んちに
住み着いてよ
大家さんにおん出されそうに
なったよな
まあよくもあの狭いアパートで
住み着いたもんだよ。
タバコも俺のを勝手に吸って
たまに パチンコで勝ったから
ってまとめて持ってくるから
許してたけどな。
おかげで俺のタバコの趣味が
お前に合わせて変わっちまった
結局俺が 住んでたアパート
出る事にして 俺は彼女と
二部屋あるアパートへ
引っ越して・・・
あれってよ 俺んちのアパート
乗っ取られたんじゃないのてよ
思ってたぜ
まあ 俺と彼女はその方が
良かったんだけどな
あれから少しの間 お前の
顔見なくなって
どうしてんのかな
って心配してたんだぜ
一年彼女と暮らして
まるで 赤ちょうちんの
世界だったぜ
歌詞の通り キャベツばかりを
かじってた ってさ
うさぎじゃないよな 俺たち
って言ってよ
彼女と大笑いしたもんだ
その内お前の変なうわさ聞いてよ
心配していたんだ
お前は上にバカが付くくらい
優しい奴だったから
彼女にいい様にされたんじゃないかって
心配してお前のアパート行ったら
もう引っ越したよって大家に言われて
お前は行方知れず
大学でも学部のあたりを探して
見つからなくて・・
諦めかけていた時 お前の悲報を
新聞で見たんだ
ショックで少しの間 立ち直れなくて
お前みたいないい奴が何でだ・・・
彼女とも別れたようだな
何があったんだろうな
お前には・・・
おれと別れたあとで
情けない最期を見せてくれるなよな
相棒よ
俺はあれから色々な目に合って来たけど
図太く生きてきたぞ
まだこれからも生き抜くぞ
お前のためにもな
また一番大切だった彼女の為にもな
生き恥でも何でも晒してでも
生き抜いてやる
見てろよ 相棒よ・・・
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暑き朝
作詞:たけぼんだぬき
暑き朝 めざめ水打つ 庭の虹 涼しき時は ほんのひと時
朝顔の 顔見つつ飲む コーヒーは 時を忘れて 安らぎ浸る
炎天の 稲伸び風に 揺れる身の 空飛ぶ鳥の 日陰探して
飯野山 暑さに揺れて 陽炎の 水引く田んぼ 影を映して
夏景色 水引く田にも 闘うは タガメとおたま 面白きさま
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暑い朝 目覚めて
額に残る 汗の跡
シャワーを 浴びて
体を冷やす 弾ける水の
心地よさ ボディシャンプー
泡立てて 体の汚れ
流す時 体のべとつき
とれていく
ほっと一息 飲むコーヒー
ながす 音楽 辻井氏ピアノ
ピアノの シャワー浴びながら
心の汚れ 消えていく
人として 生きるとは
安らぎ 安穏 求める事
長くて 百年生きるなら
心の 平安願うのは
誰しも 同じ思うこと
小さき いのちも 争そって
我が身の 置き場 確保する
生きる性 生きる術
生きる為 生きるとは
ひと時 田んぼに目を遣れば
額ほどの 場所取りを
争い それが 生の為
いかなる時代も 同じ事
繰り返して 今至る
大きな空に 平穏の
虹が かかる時来るか
それとも 互いに殺戮の
残酷戦い 繰り返すか
願わくば 平和の鐘が
鳴り響く 時よこいと
願うのみ
人の心に 花が咲き
笑顔の あふれる
この世の中に
なっておくれと
思う朝
生きる争い 負けたなら
それも叶わぬ 現実の
厳しき人生 それが路
夏の 日差しのきつさより
人生の 厳しさか
儚い 夏の夢物語
それでも 人は生きていく
生きている内 目覚めて
動く
いずれは 嫌というほど
眠らねば ならぬ
動ける 最期が 死への旅
静と動 生と死 明と暗
平和と戦争 喜びと怒り
憎しみと平安 優しさと冷血
愛と瞋恚
何れも 人の 表と裏
紙一枚も入らぬ 己の姿
それが 愛すべき
人の真実か
それでも私は 今日を
喜び 生きていける
感謝に ひたる
友の 心に 謝しながら
これが私の 生き様なれば
昇る 太陽にも
感謝しつつ 前に向いて
逃げることなく 生きていく
それでいい・・・
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