いのちと希望
2009-04-18 「優しく降るはずの 春の雨」追加
2009-06-01 「160の 心を詩って」副題:160作目を思う詩 追加
2009-06-12 「遠雷」
2009-07-08 「いのちの 共鳴」追加
病
「吹きすさぶ風の中で」
流れる雲は たなびいて 空はグレーに 染めわたり
まあるく輝く 月さえも 空の色に 包まれて
大地に 生える草たちも 横になびいて 倒れそう
遠くに見える 光さえ ゆらゆら揺れて 消えさりそう
草原にいる 犬たちも 空を見上げて 吼えている
怯えて 震えて 悲しそう そこに佇む 人たちは
木の陰越しに 見上げてる
僕はといえば 見つめるだけ どうする事も
できゃしない わが身も 空に飛びそうな
踏ん張る足さえ 震えてる 悲しみの 中にいる僕は
声も出せずに 潜んでる 荒れ狂う風たちよ
何を求めて 荒れ狂う 心寂しき 故なのか
怒りに燃える 声なのか
どうにもならぬ この身のこと
焦りも消えて 空の上 求める思い
強けれど それさえ出来ぬ 虚しさよ
そびえるビルも 風の中 今にも崩れて いきそうに
生きる勇気も 消えうせて 今このときを 生きている
疲れ果てたる わが身さえ 置き場もなくて ここに立つ
風に揺られて倒れるか 体の弱さに倒れるか
倒れてわかる 弱身の 辛さもありしが
悔しさが 先に我が身にしみ通る
進むか 死ぬかの選択を 天は我に求むるか
いずこにありて それを問う この場に下りて それを問え
引く場もなきて この身をば わが身持ち行け どこへでも
天の裁きに 身を任す 悔やむことなき 身なれば
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「静寂の闇の中で」
いのちの安らぎは 夜の闇の中で
自然の恵みの中で 与えられる
人は人生の1/3は眠っている
実際に活動して 考え動けるのは
75歳まで生きて 50年
残りの25年は 眠っている
人生の価値は 起きている時間
だけではないのだ。
眠りの中で 全ての老廃物を
整理し 疲れをとる為に
体は活動を 続けている
脳が眠る時間も 睡眠時間の
ごくわずかだ
いのちを保つために
一生懸命に 働いている
健気な体に 感謝しないと
いけないのだ
生命は一つ一つの小さな細胞が
生きている その中にも
老朽化した細胞は死んで行く
また体は遺伝子を使って古くなった
細胞の変わりに新しい細胞を作る
こうして小さな細胞の生死の繰り返しに
よって臓器や器官等が支えられている
素晴らしい生命の営み
その恩恵に感謝しないといけないのでは
そんな風に思えてくる。
このいのちを何の為に 使うのか
その問いかけは そこにあるのだ
自らに厳しく 問いかけて
悔いなき 人生を
自分に恥じぬ 人生を
と願う
*****************
「悪夢」
焦燥感と不安感の表れだろう
悪魔のささやきを聞いた
自殺しようと僕を誘う
生きていても仕方ないじゃないかって
死のうって僕を誘う
寝苦しくてのた打ち回るほど苦しくて
辛かった
夢なのか現実なのかわからない
不安感と焦りがこんな夢を見させたのだろう
今でもちょっと気分が滅入っている
こんな夢見たのははじめて・・・
仕事への不安 生活への不安 体の不調
色々なものが精神を苦しめているんだと
思った
自分の中の悪魔と闘っている自分を見た
今もぐったり疲れている
自由に働ける体が欲しい
他に何もいらない
全ての事を何もなかった昔の
あのときに戻りたいって何度
思ったかしれない
辛さはもういい加減で終わって欲しいな
なんにも心配する事のない世界へいきたい
そんな気持ちが僕を自殺へと導いている
のかもしれない。
でも僕は苦悩している今の自分が愛おしくて
ならない
素直に自分をはじめていい奴だなって
思った。
もっと自分をたいせつにしてやらないと
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雨中で見るものは
雨が降りしきる
風が胸を突き破る
人が表の顔を持ち
猫が 部屋で寝転がる
犬が 膝の上で寝て
天井は 蛍光灯が点いていて
日常何も変らねど
虚しく 思うは我一人
寂しく思うは我一人
何をするでもなく
静養す
TVは 面白くなく
笑わす 番組多くなり
感動与える 番組は
7日に一度あればよし
ご飯は茶碗に 一杯で
うどんと そばとで悩んでる
下らぬ人生 生き抜けど
何時かは 空へ飛び立ちて
空から家を見てみたし
パラグも乗れぬ 身となりて
山へも歩きて 登ぬれば
叫びたし 我が思い
体に溜まりし
エネジーの 吐き出す
術を 早く持ち
やりたき 思い深まれり
空とぶ 元気を持ち
走る元気を持ち
歩める道を持ち
したき思い強くなる
やっとここまで
回復す
したい思い強けれど
治らぬ病 ありとせば
いのちも奪え くれてやる
前向きに 倒れて 俺は
死にたき故に
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優しく降るはずの 春の雨
作詞:たけぼんだぬき
悲しいほどに 僕の心に響く
寂しいまでの 静けさ
鳥の啼く声もない。
とめどなく 押し寄せる苦痛
頭の中に居座る 痛み
きっと残酷なまでの過酷さを
僕に教えてくれているのだろう
小さな脳は悲鳴を上げている
苦痛ゆえか 優しささえ失い
薬のせいで深く眠ってしまう
目が覚めれば気だるさが
全身に 広がってすぐに
起き出せない
春の雨も 私に寂しさを
くれるだけ。
じっとしていても切なくなる
動けば ふらついて動けない
ふらつきがなくなるまで
じっと待つ。
覚めやらぬ情景 見ている
全てのものが 透明感に
包まれて 無感情になっていく
壮烈な あの痛みはもう今はない
記憶されたものすらない。
いきなり 時計の針だけが
数時間先を指している
また落ち着けば動ける
そう願いながら じっと耐える
春の雨は 虚しく小さな音を
立てているだけ
なくした時間は もう帰らない
いのちある事の 証なのだろうか
この苦痛は 誰にも分からない
また無駄に 8時間を捨て去った
その悔しさだけが僕を包んでいる
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160の 心を詩って
作詞:たけぼんだぬき
副題:160作目を思う詩
4ヶ月間 心を精一杯
謡ってきたんだ
様々に 変化する
心の 色彩を
僕は 詩に託してね
だけど どれ一つとして
僕の 心を 欠ける事なく
現した 詩はない
それは 心のある一面のヒダ
それだけを 詠ってきただけ
まるで 真っ暗な 暗闇から
小さく空いた 穴を覗いて
壮大な 宇宙を
眺めているようなもの
一瞬 一瞬移り行く
心の 変化は
どんな言葉を尽くしても
語りきれないんだ
160もの 詩が
僕の全てなのかも知れないな
どれが本当なのか
全て 嘘だといえば 嘘
全て 真実だといえば 真実
心って そういうものなのだろう
沢山の言葉が 鎖のように
繋がって 私の心に
絡まっている
解いて見れば 一筋の糸
糸の端は 見れないんだ
それが 私の 言の葉
ポエム 詩
これから ずっと
私は 糸の端っこを
探し続ける
心に繋がる 糸の端を
摘まんで 引っ張りあげるんだ
そうすれば きっと
私の心と 詩が 真実になる
いつまで 続くのだろう
この長い 長い 糸の端を
捜し求める 旅は・・・
私には 分からない
心から 湧き出る 言の葉が
繋がっていのちから湧き出ている
こんな小さな いのちの
何処に 一体 こんなに
言葉が ちりばめられているのだろう
僕には わからない
次は 170
180
190
200
と言の葉は続いていく
限りなく永遠にさえ思えてくる
私の いのち
言の葉
そして 詩
湧き出る 言の葉よ
君は 何処から来て
何処まで いくのだ
私に 教えてくれないか
その答えをさ・・・
********
遠雷
作詞:たけぼんだぬき
緑輝く 大地
力強く 踏みしめる足
逞しき腕 天を仰ぐ目
鋭き 瞳光り
厳しき壮顔 まさに男
大地引き裂く 閃光
稲妻走り 天を舞う
草原 ひび割れ
暴雨 荒れ狂う
青年の 正義正に怒り
弱きものを 守らんとす
遠く 鳴り渡る 雷光り
彼の行方を 暗示す
命がけの 闘い正に
始まらんとす
邪悪の権力 邪悪の誘惑
邪悪の奪命 邪悪の暴力
如何なる苦難ありと
彼はただ それと立ち向かう
怒りの剣 空を舞い
舞踊の如き 彼の所作
今 この時 立ちて進まなん
彼の信じる 己が道
前へ前へと歩みいく
青年一人 立ち進めば
自ずと 道は 開かれん
時代の流れ
生命の軽視
始まれり
資本主義 社会主義
経済学 哲学 哀れ
無力なり
己が正しき信念を
推し進めたる 大臣すら
首はね飛ばされ
胴と 首との泣き別れ
哀れなり 無情なれ
信念なき 政治家
漫然と 日本の国を
論じたつ
情けなき 時代となりて
この先の 日本の支え
何に求めん
若き情熱の 青年よ
これで良いと 思うのか
こうなったのだから
仕方ない
それで 本当に良いのか
だから どうせよと
言う権利も力もない
ただ 疑問すら
持てない 君であって
欲しくないだけ・・・
無力な我の声などは
どこかに消えて
しまうでしょう
それはそれで
仕方なし
沈黙を守って
それで やり過ごし
それはそれで 生きる為
批判するもの 誰もなし
寂しき 時代になっただけ
遠き雷 聞こえれば
我が家に 篭って
息 ひそめ じっと我慢の
人生も これまた
一つの 生き方なり
若き青年たちの未来を
今の大人に求めるな
自ら 開かずば
扉は 開かず
貴方達の 未来に
幸多き 時代が来ることを
ただひたすら 願うのみ
時代は 既に 君たちの
ものとなりて 進みいけ
笑顔を 絶やさず
胸 張りて 進めば
きっと 素晴らしき
時代は くると信じよう
哲学既に 根本を失い
カネが全ての 世の中に
愛想も尽きて 下らぬ世
夢も希望も ない世代
哀れな世代を 追い抜いて
君の時代を 作ろうよ
儚き我の 夢なるか
虚しき陽炎 露と消えさるか
遠き 雷 鳴り響き
怯えて 部屋に 閉じこもる
切なき時代を 生きている
空に 希望の光りなし
海に 輝く太陽なし
大地に 幸の花もなし
枯れて朽ちたる 経済学
腐って落ちたる 哲学が
寂しく 大地を彩れり
ああ。寂しき時代なり
なんと切なき 時代なり・・・
********
いのちの 共鳴
作詞:たけぼんだぬき
人は 泣いて 一歩前に行く
人と 涙を 共有する時
心がつながる
嬉しくても
悲しくても
感動しても
流れる 涙は同じ
だけど それぞれで
涙の味は 違ってる
人が涙を 流す時
心に もっと沢山の
涙が 溢れているから
あなたの 思いを
私に伝える時
あなたと同じ心が
共鳴して 互いに
響きあうから
私を 思って
言葉に託して
伝えてくれる
人がその人を
大切に 心から
思うとき
自然と いのちに
響いてくる
その人が 言っている
言葉が 口先だけの
ごまかしだったり
綺麗な言葉で
語る時 一つも
いのちに 響かない
空を飛び交う 目障りな
存在でしかない
同じ口から 出て
同じ言葉であっても
自分を思って
言っている言葉と
飾りを付けた言葉と
二つは まるで
違ったものとして
感じてしまう
言葉に 心がある
のではないのか
言葉は 心を伝える
運び屋なのかも知れぬ
どんなに不器用な
言葉でも いのちを
揺さぶる 言葉がある
だから いつも
私は 自分のポエムが
どう読まれているか
あまり関心がない
私の心が 読んでくれる
皆様に伝わっているのか
その事が とっても気になる
所詮 言葉の意味が
大切なのではない
言葉が発する
私の心が 問題だから
その事を 大切に
これからも 詩を
書いていこう
野原に咲いた
一輪の 向日葵
それを見た時
何かが 私に
訴えた
言葉ではない
においというような
感覚だった
僕はその事に
すごい ショックを
受けた
言葉を持たぬ 向日葵でさえ
あれだけ 僕に物語るのだ
私は 詩というものに
疑問が沸いて来た
言葉っているのかと・・
勿論 私は
ヒマワリではないから
同じ真似はできないが
それでも 言葉というものを
つい真剣に考えてしまった
いのちが 言葉を 発すると
これまで 信じてきた
向日葵にも 声なき声があるのか
いのちが 共鳴すれば
思いは 伝わるのではないかと
僕が 波の音や 風の音に
それを聞くように
向日葵もまた
それを聞いているのだ
いのちの共鳴を・・・
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