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童話

てっくん、たのしいほいくえん(ようちえん)

作者: 山本大介

 てっくんは、あさめがさめると、おとうさんとおかあさんに、

「おはよう」

 って、あいさつしたよ。おとうさんも、おかあさんも、

「おはよう」

 のあいさつ。あいさつって、きもちいいね。むねがぽかぽかになって、きょうもがんばるっておもうんだ。


 てあらい、はみがき、おかおをあらって、ほら、すっきり。

 あさごはん。

 てーぶるに、ごはん、おみそしる、たまごやきにそーせーじ。

 おててをあわせて、

 「いただきます」

 おいしかった。げんきがでるねー。


 おとうさんに、

「いってきます」

「いってらっしゃい」

 あいさつしたら、てっくん、おかあさんてをつないでほいくえん(ようちえん)にしゅっぱつ。

 

 ようちえん(ほいくえん)についたよ。

 だいすきな、えみせんせいが、にっこりわらって、

「おはようございます」

 のあいさつ。

 てっくんも、

「おはようございます」

 のあいさつ。なんだか、うれしいね。


 ちょっと、さみしいけど、おかあさんにだっこしてもらい、

「いってらっしゃい。またね」

 てっくん、あいさつ。

 おかあさん、やさしいえがおで、

「はい、いってきます」

 てをふって、ばいばい。


 ひまわりぐみのおへやにはいると、なかよしのたっくんとみーちゃんがいたよ。

 てっくん、

「おはよう、たっくん、みーちゃん」

 げんきにあいさつ。

「おはよう、てっくん」

「おはよう」

 たっくんとみーちゃんもあいさつ。

 てっくん、きょうもおともだちとあそぶぞー。


 あさのよういをすませて、おともだちとてをつないで、おそとにごー。

 すなばでおおきなおやまをつくって、とんねるをほるんだ。

 てっくん、たっくん、みーちゃん、さんにんでがんばって、おおきなおやまをつくったよ。

 でも・・・。

「あー、けんちゃん」

 はしってきた、けんちゃんがおやまをいきなり、あしでこわしちゃたんだ。

 てっくん、おこって、けんちゃんをたたいたんだ。すると・・・。

「わーん。わーん」

 けんちゃん、いきなり、なきだした。 

 えみせんせい、はしってやってきて、

「どうしたの?」 

 と、きいたんだ。そしたら、てっくん、かなしくなって、

「わーん」

 なきだした。

 すると、えみせんせい、てっくんとけんちゃんをだきしめた。

「せんせい、あのね」

 と、みーちゃんが、えみせんせいにおしえてくれた。

 せんせい、にっこりわらって、

「けんちゃん、てっくんたちとあそびたかったのね」

 けんちゃん、ひっくひっくとなきながらうなずいた。

「じゃあ。ちゃんといわなきゃね。ごめんなさい、いっしょにあそぼうねっていえるかな」

 けんちゃん、おおきくうなずいた。そしてなみだをふきながら、はずかしそうに、

「ごめんなさい、いっしょにあそぼう」

 って、ちゃんといったよ。


 それから、てっくん、けんちゃん、たっくん、みーちゃん、えみせんせいもみんなで、おおきな、おおきな、おやまをつくってかっこいいとんねるをほったんだ。たのしかったよ。


 あさのおあつまりがはじまった。

 おともだちに、

「おはようございます」

 えみせんせいに、

「おはようございます」

 あいさつって、きもちいいね。

 おなまえよびも、

「てっくん」

「はい」

 って、おおきなげんきなおへんじ。


 おそとにでて、みんなで、かくれんぼ。 

 おともだちにみつかって、おにになったてっくん、おおきなこえで、

「いち、に、さん、よん、ご、ろく、しち、はち、きゅう」

「じゅう」

 かずをかぞえたよ。

 いっぱい、いきをすいこんで、

「もういいかい」

 おともだちも、おおきなこえで、

「まあだだよ」

 ていったんだ。

「もういいかい」

「まあだだよ」

「もういいかい」

「まあだだよ」

「もういいかい」

「もういいよ」

「よーし」

 てっくん、げんきにはしりだす。

 たのしい、たのしい、かくれんぼ。


 おひるごはんのじかん。

 てをあらって、うがいをしてばいきんたいじ。

 おなかぺっこぺこ。おそとでいっぱいあそんだもんね。

 みんなそろって、

「いただきます」

 てっくん、おかわりもして、いっぱいたべたよ。

 おなかいっぱいで、

「ごちそうさま」


 おひるねのじかん。

 てっくん、じぶんでぱじゃまにきがえるよ。

 えみせんせいが、たのしいえほんやかみしばいをよんでくれたら、

「おやすみなさい」

 ぐっすりおやすみ。


 ゆうがた。おかあさんがむかえにきたよ。

 てっくん、おそとでおともだちとあそんでいたら、ほいくえん(ようちえん)のいりぐちに、おかあさんがみえた。

 はしっていって、おかあさんにじゃんぷ。

 てっくん、にっこにこ。おかあさんもにっこにこ。

 でも、おかあさん、

「てっくん、なにかわすれてない」

 てっくん、かんがえた。わかったぞ。

「あっおかたづけ。それと・・・」

 いそいで、おもちゃをかたづけて、えみせんせいとおともだちに、

「さよなら、またあした」

 せんせいもおともだちも、

「さよなら、またあした」


 てっくん、おかあさんとてをつないで、おうたをうたいながらおうちへかえります。











 














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― 新着の感想 ―
[良い点] 絵本のような、素敵な童話ですね~(*´▽`) ほんわかほっこり~としていて、読んでるとほわほわしますな~…(*´ω`) 色鉛筆で書いた絵本で見てみたいなぁと思いました~(*´▽`) …
2021/04/25 01:26 退会済み
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