生きた
前書き思いつかないんで愚痴ります。
昨日から投稿している3部以降は
書き終わった瞬間に投稿してるんですが
前書き後書きもその時に書いてるんですよ。
もう、何も考えないでやってるからネタが
被る被る。本当もう世界滅亡しろって話ですよ。
では、今後とも『世界滅亡しろ』をご贔屓に。
私には決めた事がある。
世界を道連れに死んでやる決意をした。
不死だなんて不幸の代名詞のように語られる存在になりたかった訳がない。ただ、世界を救うには必要な事だったから仕方なく赤色をクリスタルを身に宿しただけだ。
それと同時に私は世界各国と契約を交わした。実にシンプルに私を殺さない事を約束させたんだ。
不死になろうと人間を止めるつもりはなかった。事故なら目を瞑ろう。だが、人の意思で私が殺された時、私は赤いクリスタルを壊すことに躊躇しない。
私は人で在りたかった。周囲の人々と共に笑い、共に悲しみ、共に老いて、死んで生きたかった。今では叶わない願いだ。
人々の笑いを眺め、人々の悲しみを傍観し、人々の老いを羨み、人々が死ぬのを焦がれるように見送る。私はそういう存在になった。
世界は私を守ろうとした。世界は私を殺そうとした。世界に滅びてしまいたい奴だとか、世界を壊せるなんて神への冒涜だと語る宗教者とかが、私の命を狙ってきたのだ。
正直に言うと予想外だった。世界を人質にとった私の命を狙うなんて、頭のおかしな狂人が一人二人いる程度だと思っていた。銀行強盗したって誰も見てみぬフリをするくらいだと思っていた。
私は軟禁された。名目は私を守る為、実際は危険な爆弾を厳重にしまい込んだだけだ。私の生活はつまらないものとなった。周囲にいる人々は無口な黒服ばかり。
なるほど、お偉いさんというのは実の所私を舐め腐っていらっしゃるようだ。パニックにでもならなければクリスタルを破壊する度胸などないと思ってるのだ。
私は黒服の肩を叩き、振り向いた彼に赤いクリスタルを見せた。サングラスの奥ではさぞ目を丸くしているだろう。実際腰が退けている。
「通してくれるよね?」
彼は首がもげてしまいそうな程何度も頷いた。私はそこそこ豪華な軟禁場所を正門から堂々と抜け出した。魔が差して行った割には清々しい気分だった。何より空が青いのに運命を感じる。これが夕焼けの真っ赤な空だったらクリスタルを地面に放り投げていたかも。
歩行に鼻唄が混じる。解放感のせいで浮かれてしまっている。町に出れば久方ぶりに人混みの中に私がいた。自由に生きてやる。
それから私は世界が私を執り成そうとするのをはね除けて人らしく生きた。フリーターになって各地を点々と旅した。私を殺そうとする奴らは今は土の中で眠ってもらった。赤いクリスタルの秘密は不死だけではない。
そして、私は恋をした。それは愛となった。子供は作らなかった。それでも私達は夫婦になった。まさに人生を生きた。
彼は老いて、私は変わらなかった。不死になんてならなければ良かったと後悔した。彼が病に病に伏した時から私は悲しみ続けた。
別れ近いことを感じていたとある日、彼は私の心臓にナイフを刺した。唖然とした、私は何故、彼がこんな事をするのか分からなかった。
次いで彼は自らの命を絶った。私の頭は真っ白になった。しかし、数秒経ち何ともなしに心が暖かくなるのを感じた。
そうか、私は殺されたのか。彼と一緒にいけるのか。彼が全部背負ってくれたのか。世界には悪いが、あの日の私が助けた世界だ。終わりを決めるのは私と決めていた。
赤いクリスタルを放り投げ、彼の冷たくなっていく手を握る。
あぁ、こんな体でも私はちゃんと生きられたんだ。私は貴方と居れて人に戻れたんだ…
灰色は穏やかに二人を覆った。
他人の不幸は蜜の味
他人の幸せはじゃあ何だろね?
私は苦手な味なのは確かだ
そう、世界に滅んで欲しくなるような
なんとも嫌な味なんだ




