シュークリーーーーム!!
「図書館の秘密の物語」前半ストーリー
登場人物 リア 食いしん坊
パトリス 食いしん坊
クリスタル 食いしん坊
「ねね、リア!そういえば今日、バジル国立中央図書館のリニューアル日だよね!」
学校終わりの下校中、パトリスがどこかわくわくした感じでリアに尋ねる。
「パトリス、、、あなた、本なんかに興味あったっけ??」
「あるにきまってるでしょうが!!」
「いやでも、この前、(私には物語なんていらないのよ! 私に必要なのは現実のみ!!)とか言ってたじゃない、、、」
「あ、あれは! 素敵な王子さまがほしいっていうながれででしょ!! 物語の中じゃなくて、現実で!!」
「まあ、、、、どうでもいいけど、、」
「いいんかーい!!」
それにしても、パトリスがそんなことを言ってくるのはなんだか珍しいとリアは思った。
前の話の流れで本が好きではないと軽く断定していた自分はいるが、それが違っていたとしても、普段の日常生活の中でパトリスが本を読んでいるところを一度も見たことがなかった。
「本当に本読みたいから、、、、行きたいの?」
「うん!」
「本当に????」
「、、、、ここまでくるとさすがに悲しいよ! 私が本を読みたいっていうのそんなに珍しい!?」
「うん!( ̄▽ ̄)」
「、、、、、、、、、。ま、まあ、お目当ては別のでは、、あるけどね、、、」
「って!!やっぱり目当てちがうじゃない!!」
「ニひひひ~」
「真面目にここまで話してきてもしかしたらって思った自分がばかだった、、、、」
「そ、、、そこまで?!」
「大体、本を読む場所に本を読む以外で行くって何の目的?」
そう尋ねたリアの前でパトリスは大きく胸を張り、こう一言、、、、
「リニューアルしたから、記念にシュークリームもらえるんだって!!」
「この、、、、食いしんぼう、、、食にしか目のないやつ、、、、、」
「ね、ね、ね!いこーよー!人数によって一人当たりのシュークリーム数がふえるからさ!!」
「、、、しかも、一緒に行こうというか、、、、ただのシュークリームの個数稼ぎね、、、、」
「ね!いいでしょいいでしょ!!」
シュークリームの個数稼ぎに私を、、、
、、、、けど、私も、、、、シュークリーム食べたいなぁ、、、ジュルリ、、、とリアは内心思ったことはパトリスに気づかれないように、、
「し、仕方ないわね、、、わたくしもいってさいあげてもよろしいわ!」
「なに、、、そのお嬢様感、、、てか、口からよだれが、、、、内心食べたいのまるわかりだよリア、、、」
「しょ、ションナキョトニャイ!!」
「リアも、、、実は、、、、????」
「あーもう!!行けばいいんでしょいけば!!」
「リアーすなおにみとめろよー???」
「う、、、ウルヒャイ!!」
こうして、二人のくいしんぼう、、、ゲフンゲフン、、!
リアとパトリスは中央図書館に向かったのだった。