異変は突然に(3)
「なに、今の音・・・。」
「愛、大丈夫か?。」
「私は大丈夫。お兄ちゃんこそ大丈夫?」
「俺も大丈夫だ、ちょっと外の様子を見てくる。」
俺がそういうと愛が、
「一人になるのは嫌だよ。私も一緒に行く。」
と言って俺に付いてきた。確かになにが起こったか全くわからないし愛を不安にさせてはいけないと
思い、愛と一緒に外に出た。俺達が話している間にも揺れと轟音は止まらない。家の外に出ると俺たちと
同じ考えの人がいて各々の家の前からどこから音が鳴ったのか確認しようとしている。俺達も辺りを見回してみると、遠くのほうによく見ると煙が上がっている場所が見えた。俺はそこに行ってみようと愛を連れて向かった。その場所に行ってみるとなんの変哲もない家の半分が爆破されたかのように無くなっていた。そしてよく見るとそれだけではなかった。辺りには爆弾でも爆発したのではないかという大きな穴が地面にいくつも開いていたり、無傷そうに見える他の家もよく見ると小さい穴が壁に空いていたりガラスが割れているなど異常な光景が広がっていた。
「これ・・どういうこと・・・。」
隣にいる愛が目の前の状況に言葉がうまく出ないでいる。俺も愛を気遣う余裕など微塵も残されていなかった。テレビの中でしか見たことがない世界が目の前に広がっていたのだ。それを理解するにはあまりにも短い時間だった。俺たちがその場に立ち尽くしていると後ろから、「大丈夫か!」という声がした。
「武史、お前も無事だったのか。」
「あぁ、ただの地震かと思ったんだがテレビでは一向に地震のニュースをやらないから外の様子を見に来たんだ。」
そういってから俺たちが見ている荒れ果てた風景を見て武史も驚いて声が出ないようだ。
とりあえず俺たちは消防を呼ぼうとするとケータイの電波が繋がらない。俺は自分のケータイが壊れてると思い愛に消防を呼んでもらおうと愛に頼むと愛のケータイも圏外になっていた。
「なんでケータイが繋がらないの?武史さんのケータイは?」
「俺のも繋がらない。どうなってるんだ。」というやり取りをしていると突然近くからさっき聞こえてきた轟音がまた鳴り始めた。聞きなれない音のため驚きで俺達はその場に固まっていると音の鳴っているほうから何人か走ってきた。そして俺たちに、
「銃を乱射してる奴らがいる。逃げろ!」と言いながら走り去った。あまりのことに俺たちはその場から動けないでいた。




