異常の中の日常(5)
「ほら、あそこの入口に一人見張りがいる。」
武史の案内のもと、俺たちは見張りに見つからないようにコンビニの近くまで到着した。
「見張りは一人のようだな、どうする。」
「とりあえず近くの使われてなさそうな家を探しましょう。」
そう言って俺たちあはコンビニの裏にある住宅街に入っていった。
「この家がいいんじゃないか。」
倉橋さんがそう言いながら指した先の家は損傷がほとんどない家だった。
見た目は今でも使われていてもおかしくない状態だったため申し分ない。俺はその家に誰もいないことを確認してからこの家を使うことにした。
「それで家は見つけたわけだがこの家をどう使うんだ?」
武史が俺に聞いてきた。倉橋さんも同じ気持ちのようだ。
「別に難しい話じゃない。ようはこの家を使って物音を立てるだけでいい。手っ取り早いのは壁にものを当ててて音を立てるとかかな。」
「それであの見張りにここを確認しにこさえるというわけか。」
納得したように倉橋さんは頷いた。
「そういうことだ。簡単だろ。」
俺は二人に説明しながら壁に当てるための石を拾いそれを家の壁にッ向かって投げつけた。
ドンッという大きな音がした。それに反応してコンビニのッ見張りをしていた奴がこちらに向かって歩いてきた。持っている武器は最初にあった「奴ら」のように大型の銃ではなく拳銃だった。全員が同じ装備を配給されているわけではないらしい。
「ぼさっとしてる暇はない。あいつに見つからないようにコンビニに入るぞ。」
そういって俺たちは急いでコンビニに向かった。
「武史、入口であいつが帰ってくるのを見張っててくれないか。」
俺は武史にそう頼むと、
「わかった。任せろ。」
と入口で待機してくれた。俺と倉橋さんはコンビニに入り長持ちする食料をコンビニ袋に詰めてなるべく
たくさん運ぶことにした。袋はたくさんあったので持ち運びには苦労しなそうだ。
そうして十分な食料を確保し外に出た。すると見張りをしていた奴がちょうど戻ってきた。俺たちは急いでコンビニの裏に隠れた。




