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海原の戦士たち  作者: 細雪霖太郎
旅立ち
3/3

お化けの正体

小屋の中には、誰もいなかった。


中にあるのは壊れた舟の残骸、錨、ロープに、マストの切れ端などのガラクタばかり。人影すら見当たらない。


「な…なーんだ。何もいねぇじゃん。やっぱ、嘘だったんだよ。その話。早く帰ろうぜ。」


俺は、帰りたかった。とにかく、その場から立ち去りたい。その一心だった。


しかし、中川はその場を動かなかった。


「お…おい、中川?」


俺は怪訝におもい、中川の顔を覗き込んだ。その時の顔を、俺は一生忘れないだろう。


その時の中川は…笑っていた。屈託のない、とても無邪気な笑顔だった。まるでお使いを終えて無事に帰宅した子供が、

「偉かったね。」とお母さんに褒められたみたいに。とても嬉しそうな笑顔だ。


俺は、ゾッとした。

中川は、今までこんな笑顔をしたことがない。むしろ、無愛想なやつだからだ。


「おい、どうした中川!?」


俺は、肩を揺さぶりながらそう聞いたが何も答えない。こちらの事なんか気に求めていないようだ。


次に、中川の口からこんな言葉が飛びたした。


「連れて来ましたよ!先生!」


は?連れて来た?



俺はそう思いながら、中川の方を振り向いた。


すると、どこからともなく声がした。



「やれやれ、やっとですか。いつも君は遅いですよ。」



その声とともに、目の前の空間が歪み、人が現れた。その人に、俺は驚いてしまった。




その人は、海猫先生だったのである。




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