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海原の戦士たち  作者: 細雪霖太郎
旅立ち
2/3

第一章お化け探しへ

お化け探し当日はひどい土砂降りになった。

外が見えないほど強く降りつける雨をみて、これは中止…かな?と思ったその時


プルルルルル…


持ってたケータイがなった中川からだ。


「もしもし?」

「おい、ミナトなにしてんだよ。早く来いよ。」

「は?来いって…まさか、波止場にいるのか?」

「そうだよ。」

「イヤイヤ、おかしいだろ。こんな土砂降りの中行くやついるか?普通。早く帰れ。波に飲み込まれるぞ?」

「俺は、真実を知りたいんだ。着いて行きたいって言ったのはお前だろ?」

「…マァそうだけど…」

「お前が行かないんだったら、おれ一人で探す。」

「わ、分かった。おれも行くよ。」


そう言って俺は電話を切って、出かける準備に取り掛かった。持っていくものは

かっぱ、ライト、カメラ、お菓子だ。


波止場に着くと、中川が見えた。赤のポロシャツに、緑の七分丈のズボンといういでたちだが、かっぱを来ていない。


「遅いぞミナト。」

「あ…ああ。」


俺は、中川と共に波止場のお化けを探し始めた。

この波止場は、もう何年も使われていない。もちろん、人なんか誰も通らない。

なのに、なぜか人の気配がする。


「なぁ中川、俺、人の気配を感じるんだけど、これって…」

「うん。俺も感じる。間違いないね。多分おばー」


ピシャーン!ゴロゴロゴロゴロ…


雷が、俺達の会話を断ち切った…


「なぁ中川、もうやめにしねぇか?雨風もひどいし、お前かっぱ来てねぇだろ?風邪引くしさ。今日はもう帰ってー」

「嫌だ!」


そう言って中川は、行ってしまった。


妙だ。


俺はそう思った。


あいつは、元々一つのことに集中するタイプではない。飽きっぽい性格なのだ。そんな中川が、ここまでして探しているのはすこしおかしい。


何より、なんであいつはかっぱを着ていないんだ?おかしいことが多すぎる。

俺は、ライトを片手に中川を追った。


中川は、小さな小屋の前にいた。人を待っているように、その場を行ったり来たりしていた。


「おーい中川。ここにいたのか。この小屋はなんだ?」

「あっミナト。ここ。ここにお化けがいると思うよ。」


確かに。人の気配が強い。


「じゃあ開けるよ。」

「ちょっまて!」

「ん?なんで?」

「まだ心の準備が…」

いきなり開けるとは思っても見なかったからびっくりだ。


「…よし。オッケーだ。」

「じゃあ開けるよ。」


そう言って中川は、小屋の扉を開けた。


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