表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スプリングナイフの氷河  作者: 神通百力


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/38

第七話 能力雪合戦②

「五分経ったぞ。勝利したチームには何かおごってやるからな。みんな準備はいいか? それでは始め!」

 学園長はリタイアゾーンに立つと、試合開始を告げた。

 それと同時に俺は雪濠の外へ出ようとしたが、菫に止められた。俺だけではなく、薄弱たちも菫に止められていた。なぜ、止めるんだ? 

「今外に出るのはまずいよ。きっと集中砲火にあう。お姉ちゃんのチームが大量に雪玉を生産しているところは見てたよね?」

 明日香たちが闇の影と人形で大量に雪玉を生産しているのは見えていた。菫の言うように、今外に出たら集中砲火を浴びるかもしれない。一斉に雪玉を投げられたら、気絶する可能性が高い。開始早々に脱落するわけにはいかない。

 俺は雪濠からほんの少しだけ顔を出した。数十メートル先には狼牙チームの雪濠がある。高さは一メートルほどだ。斜め先には明日香チームの雪濠がある。高さは二メートルを超えていた。

 相手チームの様子を伺っていると、雪濠から波斬が飛び出してきた。両手には泡で覆われた雪玉を持っている。タイミングを計っていたかのように、無数の雪玉が波斬に放たれた。

「っく! 泡の(バブル)爆発プロミネンス

 雪玉を覆っていた泡が爆発し、発生した爆風によって波斬は後ろに吹き飛んだ。その直後に波斬が立っていた場所に無数の雪玉が直撃した。爆発で波斬のジャージが破れることを密かに期待したが、残念ながらほんの少し焼け焦げた程度だった。チラリと横を見ると、薄弱たちも残念がっていた。

 ザザッと足音が聞こえた。視線を戻すと、狼牙と烈土が雪濠から飛び出し、波斬を守るかのように立っていた。他のチームメンバーは雪濠から身を乗り出し、雪玉を構えていた。


 ☆☆


「っく! 泡の(バブル)爆発プロミネンス

 雪玉を覆っていた泡が爆発する。それにより発生した爆風が波斬を後方に吹き飛ばした。その直後に波斬が先ほどまで立っていた場所に無数の雪玉が直撃する。

 狼牙と烈土は顔を見合わせ、ほぼ同時に雪濠を飛び出し、波斬の前に立った。

 狼牙はネバネバの糸を巻き付けた雪玉を投げる。烈土も砂で覆った雪玉を明日香チームに向かって投擲した。砂の重みにより雪玉はゆったりとしたスピードで進んでいく。チームメンバーも雪濠から身を乗り出し、雪玉を放り投げた。

(ビースト)ワシ、鷲の風(イーグルウィンド)だぜ!」

 狼牙は鷲に姿を変貌させ、翼を羽ばたかせて風を巻き起こし、雪玉を加速させた。それによって雪玉は凄まじい勢いで明日香チームに向かって突き進んでいく。風で加速させることによって雪玉の威力は増幅する。

 大量の雪玉が明日香チームの雪濠に迫ろうとした時、薄く延ばされた真っ黒な円形の物体が出現した。大量の雪玉は雪濠に激突することなく、闇の反射(ダークネスカウンター)に吸い込まれてしまう。すぐに闇を纏った状態で雪玉は反射された。さらに樹木が雪濠から飛び出し、雪玉を投げつけてくる。

木の輪(ウッドリング)

 突如、雪玉の周りに木が出現した。木は雪玉に巻き付いていき、輪の形に変形する。その姿はまるで土星のようだった。

サンド

 烈土は砂を上空に浮遊させ、迫りくる雪玉を押しつぶした。その衝撃で辺りに砂埃と雪が舞った。烈土と狼牙は砂埃に紛れて雪濠に戻ろうとしたが、この時を待っていたかのように左方向から雪玉が投げつけられた。

感想頂けると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ