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宴会の結果

「そういえば、まだあれやってなかったな」


「なんですか? はっ、私に手を出そうなんて百年早いですよ! いやさ20年遅いですよ」


「お前現世にいたら犯罪者になってるな。二十年前でもお前みたいな地雷女に手出さんわ。どうせならシャイな僕っ子なんかが……ほら、物陰に隠れてないで出ておいで。はぁはぁ」


「ひぃっ、近寄らないでください! DT!」


「ど、どこでそんな言葉を覚えたんだっ!? そんなキャラじゃなかったのに!  

 おじさん喜んじゃうぞ? 歓喜の涙流しちゃうぞ?」


「僕っ子への飽くなき執着心に、神ですら畏怖を感じますね。そして血涙を流すな。神聖な部屋が汚れるので勘弁してください」

 

「神も恐れる男。それが俺だ。じゃなくてよー歓迎会とかやらねぇの? 酒飲みたいんだが」


「歓迎会ですか。別に歓迎されてる方々ではないのですがね、貴方達は。吹けば吹き飛ぶ矮小な存在だと認識してください。特にそこのクソニートは」


「ニ、ニートちゃうワイ! 今は正社員だもん! ブラック企業の社畜だもん! 立派に週六働いてるもん!」


「動揺しすぎてキャラと常識がブレブレですよ。ブラックは立派とは言わないです。タダ酒が飲みたいんでしょうけど、私は結構です。お二方でお好きにどうぞ」


「あんなこと言ってるけど、実は誘ってほしいんだよ。友達に飢えてるやつはすぐ落ちるから、言った通りに誘ってみろ」


「卑弥呼様……僕……卑弥呼様と一緒に飲みたいです」


「しょしょうがないですね。部下に頼まれたのなら、神様として器の大きさを見せねばなりませんね。いやー面倒ですけどしょうがありませんねー。特別ですからねー」


「ほら、あれがチョロインだ」


「はい。卑弥呼様はチョロいんです」


「いい加減チョロイン呼ばわりやめてもらえませんかね。今回は器の大きさに免じて許可しましょう。ですが、最初の一杯だけですからね。仕事が残ってるんですから」




二時間後――




「ウェ~~~イ! お前らぁ飲んでるかぁ~? ほらほら酒が足りねぇんじゃねぇの。のめのめーギャハハっ!」


「完全に人格変わったな。いや神格変わったな。こりゃ飲ませちゃいけないヤツだった。いいか……酒は飲んでも飲まれるなだ」


「卑弥呼様……」


キャラとマナーを守るのは大事だね。



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