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こんにちはロリ神様

 ~前回までのあらすじ~

 突如姿を現したアマテラスが、卑弥呼が幽閉されるとかなんとか言い出してきた。しかもその原因が俺にあると言う。

 訳もわからずに卑弥呼を救ってこいと、ろくすっぽレクチャーも受けぬまま、OJTオンザジョブトレーニングもなしに放り出された哀れな子羊の運命はいかに――



 あああああぁぁぁぁ――――バシャーーーン!!


「うげぇ……死ぬかと思った……もう死んでるけども。僕はキメ顔でそういった」


 アマテラスのバカに真っ暗な空間に突き落とされたと思ったら、まるで洗濯機の中に放り込まれたかのような渦に巻き込まれて、危うく昇天するところだった。

 切り揉み状態で上も下もわからぬまま、辛うじて見える一筋の明かりを頼りに手を伸ばすと――飛び出した先はどうやら風呂場のようだった。


「うわぁ……服がびしょ濡れだよチクショーめ」


「何処の誰だか知りませんが、二度とキメ顔など出来ぬようにその首落としてやりましょうか」


 振り替えると、そこには生まれたままの姿の――大事なところだからもう一度言おう――生まれたままの姿のロリ神様が、仁王立ちしてらっしゃった。

 無い胸板に思わず感涙にむせび、黄金郷エルドラドはここにあったのかと、人生で初めて二礼二拍手一礼して付し拝んだ。

 はーかしこみかしこみ。


「卑弥呼パンチ!!」


「ほげぇぇぇ!!」


 かくして生前? の卑弥呼との出会いはラッキースケベというベタな展開で始まりましたとさ。おしまいおしまい。


「いや、終わらせないでください。不法侵入者が勝手に幕を下ろさないでください。せめて素っ首を落とすまでは引き際はこちらで決めますので。フィナーレにまだ早いですよ」


 奥歯が二、三本イカれたのではなかろうか。父親から本気のグーパンをもらって以来の衝撃にぐらつく顎関節をさすりながら見上げると、粗末な薄い布で体を隠した卑弥呼がジト目で見下みくだしていた。

 つまり……入浴中にのび太さんエッチ!

 しちゃったわけか。

 どうしよ。いきなりバッドエンド突入じゃないか。お疲れ様でした。来世はニート以外にジョブチェンジしたいです。

 はーかしこみかしこみ。


「何をぶつぶつ言ってるんですか? それと私の過渡期の胸に向かって拝むの即刻止めてくれませんか。そこには神も仏もいないんですから。そういえば……あなた何もない宙からいきなり現れましたが……」


 ぎくり


 ――こういう場合なんて答えれば良いんだ。くそ! 無能なアマテラスのせいで面倒なことになっちまった。



「くしゅん」


「どうしたアマテラス。風邪でも引いたか?」


「いえいえ大丈夫ですお父様。きっとダーリンが寂しくて私の名前を呼んでるんですよ」


「ははは。アイツ戻ってきたらぶっ殺す」




「実はな、信じらんねぇかもしんねえが……俺は未来から来たんだよ」


「はい? 言うに事欠いて未来からですって? 冗談よしてください。今日日きょうび子供でもそんな言い分けはしませんよ。青色の猫型ロボットが登場するのはまだまだ先なんですから」


「なんでドラ○もんの存在を把握してるんだ。まだ連載が始まるどころか漫画すら存在しないだろ。お前はなんでも知ってるのかよ」


「何でもは知りませんよ。知ってることだけです」


「やっぱ知ってるんじゃねぇか。特に西尾維新作品。どうなってるんだ時系列」


「魔法少女りすか四巻が完結するまでに十七年かかったというのに、各巻五百ページ以上ある伝説シリーズ十巻書き上げるのに六年しかかからないとか時系列が仕事してませんね」


「詳しすぎる! お前は未来が視えてるのか」


「ええ。そうですよ」


「ええ……」


 なんだろう。これじゃない感。


「なんですか。貴方が尋ねたから答えただけじゃないですか。別に中二病とかそういった代物ではないですよ。これは私の能力スキルなのです」


能力スキルとか言っちゃう当たりがモロ中二病だろ。でも俺が風呂に突撃する未来は視えてなかったじゃねえか」


「別に全てが都合よく視えるとかそんな便利なものではありませんよ。全知全能ジ・オールマイティーには程遠いのです」


「ほーん。でも将来が視えるなんて凡人からしたら喉から手が出るほど羨ましいがな」


「……こんな力、くれてやりたいですよ」


「なんか言ったか?」


 ゴニョゴニョ喋るから聞き取れなかった。


「そういえば一つ言い忘れてました」


「なんだ?」


「のび太さんエッチィィィィ!」


 バチィィィィン


「ほげぇぇぇ!!」


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