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ボクっ娘ロリババア吸血鬼に養われてイチャイチャする話  作者: 田島はる
本編

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1-5 仲直り

 昨日、あれだけ威勢良くエレナにここに居たいと言ったというのに、早くもその決意は崩れようとしていた。


「帰りたい……」


 思い出すのは、昨夜の失態。あろうことか、エレナの目の前で達してしまった。


 その後、逃げるように自室に帰り、自己嫌悪。結局、自分の逃げ癖は治らなかった。何も変われやしなかったのだ。


 これからどんな顔でエレナに会えばいいというのだろうか。


 テルミットがベッドで悶絶していると、ドアをノックする音が聞こえた。


「起きてるかい? 朝食の準備ができたよ」


 扉の向こうからエレナの声が聞こえた。だが、今は返事をする気になれない。第一、会わせる顔がない。


「テル? 寝てるのかい?」


 テルミットが狸寝入りを決め込んでいると、ゆっくりと扉が開く音が聞こえた。


「テル? 入るよ?」


 エレナが部屋に乗り込むと、テルミットが被っていた布団を引き剥がした。


「良かった。ちゃんと居てくれた」


 安心したように、エレナがほっとする。


 もう逃げられない。テルミットは姿勢を正すと、エレナに土下座をした。


「昨日はすみませんでした!」


 突然の謝罪に唖然とするも、すぐにエレナは申し訳なさそうな顔をした。


「こちらこそすまなかった。昨日は悪ノリしてしまったよ」


「いえいえ僕の方が」「いやいやボクの方こそ」とお互いに謝り合う。


 やがてエレナがポツリと口を開いた。


「本当は、少し不安だったんだ。居心地が悪くなって、出ていってしまったんじゃないかって」


 当たっているだけに反論できない。


「そんなこと、しませんよ」


 エレナを安心させるべく、優しく語り掛ける。


「約束したじゃないですか。ここにいるって」


「テル……」


 感極まった様子のエレナが、テルミットの目を見て、


「ありがとう」


 緋色の瞳がまっすぐにテルミットを見つめる。わずかに潤んだ瞳がどこか扇情的で、自分の中の理性が悲鳴を上げる。狂ってしまいたくなる衝動に駆られる。


「それより、早く朝食を食べましょう! せっかくのごはんが冷めちゃいますから!」


 理性を総動員させることに成功すると、テルミットはエレナの背中を押して部屋を出た。


「そうだね。そうしようか」


 エレナの返事がどこか残念そうに聞こえたのは、きっと自分の自惚れだろう。


ここまでご覧頂きありがとうございます。

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