除忌身
物心ついた頃から視線をはっきりと感じることができた智は、臨海学校の宿舎でも奇妙な視線を感じ取る。視線の元へと目を向けるとそこには同年代の男の子の顔が。最初は特に気にもとめなかったのだが、次第にその視線に気づいていることが自分だけであること、こちらを見ている場所が不自然であることに気づく。そしてその顔はとうとう智のいる部屋にまで入り込んできて……
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