表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

#08 ベールを脱いだ少女

なんでや!阪神関係ないやろ!

「おのれ防衛省ォォォォォォォォ!」


一碁にお前は鳴滝か!と突っ込まれつつ俺は防衛省を呪う。

隣にはP90(SV対応ではない)の銃口を向ける湯上。


「それが自衛官の言う台詞か。言うならおのれディケイドォォォォォォォォ!にしろ」


「著作権チキンレースェ…」


呆れ気味の一碁。すると、後ろでSVについて語っていた楓と輝美の目の前に一人の少女と取り巻きAとBが出てくる。ジャイアンとスネ夫か。


「貴方が、鬼神の幼なじみね?」


一人の少女は楓に問う。楓は戸惑いつつも、


「ええ。そうだけど?」


と答える。すると少女は汚物を見る様な目で楓を見ると、


「そう。なら鬼神に触れている貴方も私に近づかない事ね。いい?」


と言い放った。瞬間、俺の角が黒い煉獄の焔を纏い、少女を衝撃波で吹き飛ばした。


「くはぁっ…このぉ鬼神……!」


憎しみの目を向け、SVを展開させようとする少女。俺が再び衝撃波_今度は威力の調節は無しのを放とうとすると、湯上と輝美が止める。


「藍川、蕪城。落ち着け。落ち着かないのなら、撃つ」


冷たくそう言った湯上はパスの視線を輝美に送り、輝美は無言で頷く。


「日本SV代表候補生藍川 桜。日本SV代表 坂井 輝美は貴方の差別的発言及び行動に対する罰として、SV試合を与えます。敗北の場合は貴方の代表候補生資格剥奪及び少年院へと更迭よ」


先程ののほほーんとした感じの不思議少女では無く、日本代表としての輝美の凛としたオーラに藍川 桜と言う少女は気圧され、頷いてしまった。すると輝美は再びほのほほーん少女に戻り、


「3時に第五アリーナね~」


と言って何処かに行ってしまった。俺を始めとする七人は呆気に取られ、授業開始のチャイムと共に席についた。何故か輝美だけ居なかったが…


◇ ◇ ◇

「つーかよ、ハーフだから差別されるのどうかと思うのよ」


「本当よ!乾巧だってオルフェ○クの癖にフ○イズとして受け入れられていたのに!」


「33-4だからって責めなくてもいいだろ!」


「なんでや!阪神関係ないやろ、一碁!」


「賑やかだね~あはは」


昼休み、いつの間にか戻ってきた輝美と一緒に湯上、楓、俺、一碁の五人で昼食を摂っていたのだが、会話の中はカオスな事になっていた。33-4。


「にしても、輝美ちゃん大丈夫?」


楓が心配そうな顔で輝美に聞くが、輝美は不敵な…いや不気味ともとれる笑みを浮かべ、また何処かに行ってしまった…


ー試合開始まであと2時間ー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ