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第七話 出会い

 どうやら終わったな。ウルフリーダーから剣を引き抜きくと商人に

「周囲を確認してくるからそこで待っててくれ。」

 と声を掛けてから周囲の安全を確認しにいった。どうやらグレーウルフは5匹の群れだったようで、俺は死体を全て多次元収納に収めていった。途中何故か鹿の死骸もあったのでそれもありがたく頂戴した。

 周囲を見回してももうグレーウルフはいないようなので、商人のところへ戻ることにしたがその前にステータスの確認と、人前に出るのだしステータスの偽装を済ませようと考えた。

 現状のステータスは


 名前 アルカ・シエロ

 種族 人族

 性別 男

 年齢 15歳

 身分 自由民

 クラス 1:村人Lv5 2:ナシ 3:ナシ 4:ナシ

 MP 4050/4052

 STR 54

 VIT 54

 DEX 54

 INT 54

 AGI 54

 所持クラス 村人Lv5 勇者Lv1

 称号 初代勇者 魔神討伐者 創造神の加護を受けし者

 クラススキル:剣術Lv1 盾Lv1

 特殊スキル:神眼Lv3 采配Lv3 水平化 異世界言語Lv4 獲得経験値増加Lv6 必要経験値減少Lv6 獲得ボーナスポイント増加Lv6 サポートクラスLv3 魔力制御Lv3 多次元収納Lv6 偽装

 特殊呪文:グランヒール

 BP:124


 村人がLv5になっている、流石に成長が早いな。がこのまま人前に出るのは色々と拙いので偽装スキルを使って、


 名前 アルカ・シエロ

 種族 人族

 性別 男

 年齢 15歳

 身分 自由民

 クラス 村人Lv5

 MP 98/98

 STR 54

 VIT 54

 DEX 54

 INT 54

 AGI 54

 所持クラス 村人Lv5

 称号 ナシ

 クラススキル:剣術Lv1 盾Lv1

 特殊スキル:多次元収納Lv1


 これ位にしておこう。勇者関連だの大量の特殊スキルだのは隠してしまうが、多次元収納については使用を控えられないし、完全には誤魔化せないだろうから低レベルでの所持にしておく。さてと商人のところへ戻るとするか。


「おーい、もう大丈夫ですよ。」

 俺がそう声を掛けつつ戻ると商人が立って出迎えてくれた。

「ありがとうございます。ありがとうございます。」

 そう言って両手で握手を求めてくるのに応えながら、神眼で確認してみた。


 名前 ボーデ

 種族 人族

 性別 男

 年齢 29歳

 身分 平民 リンビウム王国民 ボーデ商会会頭

 クラス 商人Lv6

 MP 61/61

 STR 60

 VIT 59

 DEX 73

 INT 79

 AGI 67

 所持クラス 村人Lv5 商人Lv6

 称号 ナシ

 クラススキル:交渉術Lv2 契約術 人物鑑定Lv1


 ほう、どうやら自分の店を構えているらしいな。

「私の名前はボーデと申し王都にて奴隷商会を営んでおります。この度はありがとうございます。」

 俺が神眼で調べていると商人がそう挨拶をしてきた。

「アルカ・シエロです。」

 そう返し、まずは護衛の者について確認をとる事にする。

「先ずは英霊たる護衛の方をどうされるかお聞かせ願いたい。」

 埋葬するにしても、グレーウルフ等が現れる地域だと相当深く埋めないと掘り返されて食い散らかされるし、高レベルの火魔法の使い手がいる訳でもない現状では火葬するにしても、燃料の木材を集めるだけでも一日仕事だし火葬自体にも数時間は取られる。だからと言って放置しておくとアンデッド化しかねない。

「一部の遺品だけを持ち帰って、遺体はそこの湖に水葬しかないかと。」

 ボーデは悩みつつそう答えたが、水葬も現状では厳しい。アンデッド化を防ぐ為にも流されて湖岸に漂着するのを防ぐ為に重しをつけて沈めないとだが、そうなると湖岸から流すという訳にもいかずある程度の水深がある辺りまで小舟なりで行かないといけない。が周囲には一隻の小舟も見当たらない。

「私が遺品と遺体を近くの街まで連れ帰っても問題ないだろうか?」

 3000年前の事を思い出すまでもなく誰かを守って散った英霊は、最大限の敬意をもって弔われるべきだろう。

「問題ありませんが、どうやって運ばれるおつもりですか?」

 ボーデがそう疑問を呈してきた。護衛は首筋を食いちぎられていて首が落ちこそしていないが、どうにか首の皮一枚で繋がっているような状況だし他にも傷がある。普通に運べば最寄りの街に着く前に遺体がバラバラになりかねない。

「私のアイテムボックスで運ばせていただく。」

 遺体であればアイテムボックスに収納出来る。

「おお、収納スキルをお持ちとは素晴らしいですな。」

「大きさは大したことないですがね。」

 偽装でレベル1表記になっているし問題ないだろう。

「では、急ぎ遺体を引き取らせてもらおう。」


「それでは報酬の話をしようか。」

 荒らされる前にと急いで遺体を回収したのち再度ボーデとの話し合いを始めた。

 どうやら今回襲われていたのは街道脇の平地に荷馬車を止めて休息をとっていたところに、グレーウルフに追われた鹿が森から飛び出してきて運悪く荷馬車にぶつかって死んだのが原因らしい。獲物を横取りされたと思ったグレーウルフがボーデ一行に襲い掛かったという訳のようだ。

「まずは荷馬車の積み荷を見せてもらえるか?」

 荷馬車には外側から幌がかかっていたので中は見ていなかったが、奴隷商の積み荷なんて一つしかないだろう。

「こちらへどうぞ。」

 幌を外すと荷台の上は鉄製の檻になっていた。そりゃここにぶつかったら鹿も死ぬだろう。中には奴隷が一人だけいたが相当酷い状態だ。右肩から先がなく右足も膝から下は木製の義足のようだし顔は火傷に覆われている。きっと服の下にも傷痕があるだろう。

 だが何より眼が素晴らしい。こんな状態なのに死んだような無気力な眼差しではなく、かといって恨みつらみによる濁った色もない。「生きる」意思を持った良い眼だ。

 眼が気に入って神眼で調べるとその奴隷は女だった。ステータスは


 名前 リーナ

 種族 人族

 性別 女

 年齢 17歳

 身分 奴隷(所有者:ボーデ商会)

 クラス 剣士Lv4

 MP 55/55

 STR 56(113)

 VIT 56(113)

 DEX 49(98)

 INT 34(69)

 AGI 42(84)

 所持クラス 村人Lv5 戦士Lv25 剣士Lv4

 称号 ナシ

 クラススキル:剣術Lv4 槍術Lv3 弓術Lv3 体術Lv2 盾Lv2


 この年齢で中位クラスの「剣士」になれるとは、なかなか才能があるのじゃないだろうか?。流石に体の傷のせいでステータスは半減しているようだが、それさえ治してやれば問題はないだろう。

「彼女は一体どうしてこんな姿なのだ?」

 そこが気になった。奴隷商にとっては奴隷は大事な商品だろうし、わざわざ傷つけて売値を落とすような真似はしないはずだ。

「この者は元はそれなりの冒険者だったのですが、ある時手強い魔物に傷を負わされ森を彷徨っているうちに山火事に巻き込まれたのです。」

 それはついてないな。しかし冒険者か、3000年前には聞いた覚えがないがなんだろうな。

「運良く街に帰り着けたものの今後の生活は厳しい。そもそも治療費が足りずこのままでは死を待つばかりの状況でした。で自分から当商会に身売りに来たのです。幸い読み書きと計算が出来るようでしたので、買い取らせていただきました。」

 なるほどな。傷を負ってからある程度以上時間が経つとポーションや回復魔法の効果は著しく悪くなる。そもそも欠損をどうにかするには、普通の回復魔法では無理だし、ポーション類だとエリクサー級のが結構な量必要になるから、あの状態なんだろうな。だが是非引き取りたい。


「貴方の店は王都にだけか?」

「はい。一時的な事務所等は他の街にもありますが、店は王都だけとなります。」

 なるほどな。では報酬を告げるとするか。

「今回の件の報酬だが、とりあえずそこの奴隷と馬車と馬及び手持ちの資金と荷物、街についたら商会全て。貴方にも私の奴隷となっていただく。」

 何故かポカンとしてるボーデを見つつ私はそう宣言した。

9日ぶりの投稿です。

それでは、御意見・ご感想お待ちしております。

なおポイント評価やブクマ等していただけると大変励みになりますのでよろしくお願いいたします。。

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