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第二話 まどろみのアートマ

「アルカさん起きてください。アルカさんってば。」

「んー、あと五分。」

 どうやら誰かに肩を揺さぶられながら呼ばれているようだ。

「もう!あと五分じゃないですよ。転生、転生の時ですよ。」

 転生ってなんだっけ?美味しかったっけ?とりあえず目を覚ますか。

「おはよう、ミウ」

 目覚めると何故か目の前に逆さまから覗き込んでるミウの顔があった。

「おはようございます、アルカさん」

 ん?んん?んんん?何かおかしい。

「どうしてミウが俺を膝枕してるんだ?」

 そう、ミウは俺を膝枕しながら覗き込んでいるんだ。

「えと、ここアートマには普通魂だけでくるのですが、アルカさんは記憶を残した転生ですので、完全な記憶保持の為に魂で作った仮初めの肉体があるのです。」

 確かに体があるな。てかこれ仮初めのモノだったのか。

「で、ここで休息される時、魂だけならアートマ自体と融合するのです。が体があるのでそこらに寝ていただくのは申し訳なくて、起きられるまで膝枕をさせていただきました。」

「そうか、それはありがとう。」

「いえ、気にしないでください。幸せそのものでしたし…」

 最後の方なにか呟きが聞こえた気がするが、いまいち聞き取れなかった。それよりも、

「それより、転生の時って言ってたよな?」

「あ、はい、そうです。アルカさんの転生がついに可能になりました。」

「おお、ありがとう。そう言えば癒しの時間が長引くかもって話だったけど、結局どれ位経ったのかな?」

「三千年」

「え!?」

 今なにかとんでもない数字が聞こえたような?

「三千年経ちました…」

 ミウが心底申し訳なさそうな顔と声で言ってきた。

「それはまたなんと言うか。」

 軽く絶句してしまった。

「本当にごめんなさい。全力でやったのですがこれ以上どうにもなりませんでした。」

 創造神であるミウが全力でやってこれなら、本当にどうしようもなかったのだろう。

「いや、気にしないで。むしろ全力でやってくれてご苦労様。本当ありがとうな。」

 うん、本当にありがたい。ありがたいけどそれより気になる事があるんだが。

「なあミウ」

「はい?」

「ひょっとして、三千年膝枕してくれてたのか?…」

 そう、これだ。いやまさかとは思うけどさ。

「ふふ。私これでも創造神ですから、大概の事はここからでもどうにでも出来るのですよ。」

 うわぁ、満面の笑みでこんな答えを返しやがった。

「そ、そうか」

 これ以上はつっこまないでおこう。し、真実をしるのが怖いわけじゃないからな。

 そして俺は気づいた、気づいてしまった。目覚めてから起き上がっていない事に。そう現在絶賛膝枕継続中だった。

第二話いかがでしたでしょうか?

転生話なのに転生すら未だに始まらず申し訳ないです。

ですが、意外と伏線の塊の為これ以上端折る訳にもいかず。

これに懲りずにお付き合いくださいますよう、お願いいたします。

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