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これから  作者: 紫陽花
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はじまり

プロローグ




庭からむせかえるように木香薔薇と

ジャスミン、そして芽吹く樹々の匂いが

鼻をついてきた…


またこの時期がきたのかと…

そう忌まわしい記憶を呼び戻す

そうあの夜を






一幕


三年前に鬱になった彼

元々精神的に弱く変にプライドが高く

誰にでも優しかった人

しかも断れない

不器用で仕事が続かずいつも派遣でしか

仕事が無かった

そしてそんな彼をいつも全力でフォローし

甘やかし結婚する前からお金の管理を

したりない時は貸したりしていた

彼からすればなんでもしてあげて

助けてあげて教えてあげる母のような存在だった事だろう

すべてわからない事は私に聞いてきた

二人でニュースを見てても分からない事が

あるとわかる限り答えていた

私はパートながら一つの部門を任されて

それなりに成果もあげ何十年と務めていた

楽しかった

やりがいも感じていた


だから彼に対して私がしてあげて側にいないとこの人はだめなんだと思いこみ

結果的にだめにしていったのだ


そして彼の鬱発症だ


なるべくしてなったのかもしれない

仕事もミスばかり毎日の始末書

家に帰ればきっちりして自分より仕事ができてしかも楽しそうに仕事をする妻

しかもお互い欲しくて子どもが出来ない事で

喧嘩ばかりの中だった



当然働けるはずなく

昼夜逆転の彼

私は仕事と通院の毎日が始まった

通院は最初の三ヶ月は毎週通い

段々と間隔が延びて投薬も徐々に減っていった

その間私は自分を責め続けた

なんでもっと気持ちをわかってあげれなかったのか…

話を聞いてあげなかったのか…

医師の指示通り少しも目を離さず

話を聞き好きな事をさせてあげた

テレビも見ずお風呂を恐がり

寝てばかりいた彼

集中力が続かず漫画も一冊読み上げる事も

出来なかった

私は鬱の本を読み漁り

ひたすら見守って回復を望んでいた



半年が過ぎた頃

やっとテレビが見れるようになり

集中力が戻るようにパズルを始めたり

少しずつ変化が見え始め

ちょっとずつ回復しだした

やはり私としては働いて欲しかったので

医師と相談した結果

学校に行くようになった


前の様な職種は無理と言われて

ハローワークに相談し丁度募集している

訓練所があった

人に対して優しく特にお年寄りに優しい人だから向いてると判断し介護ヘルパーを

目指したらいいのではないかと思ったから



そこからの彼は目覚ましく

変わっていった

三ヶ月通えば資格が貰えるから

となだめながら行っていたのだか

生き生きと行く様になり

友達も出来介護の仕事を真剣に考えるようになっていった

やっと眠れない日々から解放されると

思い嬉しく思っていた


人と関わるのが苦手な彼が

クラスの人と段々打ち解けてきたようで

よく何をしたとか

誰とお昼食べたとか話すようになった

嬉しかった

内向的な彼が人と接する事で

前に向かって進んでいる

やっと光の方向に向いたのだと嬉しかった

発病して一年がもうすぐ経とうとしていた


そんな矢先に段々とある姉妹の話ばかりするようになってきたのだった…










二章


あの時の私は

天井から全体を見ている感覚だった

それぐらいおちついて冷めた目で

旦那と女達を見ていた…



そうなんだかドラマでも見ているようだと

思った

よくある光景だ

いわゆる修羅場と言われる光景だろう


私に浮気がばれて

浮気相手が私の家に乗り込んで来たのだ

母と姉を引き連れて…

そして当の本人である彼は正座して

うなだれていた…




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