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共に生きる
終わりです
「姉さん。これはどうする? 向うに回しておこうか?」
「ああ、頼む」
僕は結局家督の座を下され、良がその地位についた。
悲しくもあったが当然のことにも思えて僕は補佐の位置についた。
「ありがとう、香月。この後会議に行くから、お供を頼むよ」
「うん、わかった。聖はどうする? 社会見学のために連れていく?」
父さんは直に引退し、姉さんが家督についた。
それからはみんな笑顔があふれて平和な家になったと評判になった。
今は兄弟三人で仲良く家を守っている。
「うーん。難しい会議だからな……聖にはまだ早いかな」
姉さんは優しいし、この間まで下で働いていたためか下の者にも気を遣う。
それがまた、姉さんの人気につながっているわけだ。
僕の面倒を見ていたからか、面倒見もいいし、家事も一通りできる。
本当にできる家督としてほかの企業の人にも一目を置かれている。
「お前がいてくれて本当に助かるよ。ありがとう、香月」
僕は、今まで良がしてきてくれたように助けることができただろうか?
これからも、姉と弟として、願った形とは少し違ったけれど、一緒に歩いて行こう。
できるだけ長く。
一緒に生きよう、姉さん。 END
長い間ありがとうございました。




