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蒼と葵  作者: よしくん
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第三話

俺が目を覚ますと保健室だった。

あたりを見回すと翔太が心配そうな顔をそこにいた。


「お!気がついたか。良かったぁ。突然倒れるからびっくりしたぜ。とりあえず

ここまで蒼を運んだんだ。運んでいる途中一回、目を開けたけて俺に微笑んだんだか覚えてるか?そうそう一応鞄も一緒持っていといたぞ。」


「わ、わるい・・・俺も意識失うなんて始めてだよ。ありがとうな。

でも運こばれている途中にほほえんだ?まったく記憶にない・・・」


「まぁ、覚えてないならいいさ、ちょっと可愛くてドキッとしたけどな。」


「おいおい、それは勘弁してくれ。でも運んでくれてサンキュー」


「なぁに友達じゃないか。気にしない。でも今日はもう帰った方が

いいんじゃないか?意識を失うなんてまずいだろ。」


「大丈夫だよ。突然立ち上がったから貧血起こしただけだよ」


倒れたのは自分でもびっくりだけど今はそれほど辛いわけでもないので

このまま授業に出ることにした。


しかし、保険医の助言で一時間目はここで休んでからとなった。

「ゆっくり休んでろ。」と翔太が言い残し先に教室に戻った。


静かになった保健室。横になって天井をぼーっと眺めていると保険医に話しかけられた。


「あなたの事は校長先生から聞いているのよ。」


何を言われているのか最初はわからなかった。校長に名前や顔を覚えられるほど

有名になるような事はした事ないし、誰かと間違えているのではないかと思った。

しかし保険医の言葉で理解した。


「あなたの染色体異常の話よ。親からの説明は受けているんでしょ?」


「そういう事ですか・・・中学に入って直ぐに説明されました。」


どうやら両親は俺の状態を校長に説明してあったようだった。


「まあ、その事を知っているのは校長先生と私だけだから、

他の先生達は何も知らないから安心して。」


「で?それがどうかしたんですか?」


「一応ね。あなたに何かあったら直ぐにご両親に連絡をする事になっているの。

あなたの状態は不安定である以上小さな変化もどうなるかわからないからね。

先ほどご両親には一報は入れてあるから。」


貧血起こしただけだろうけど、気が気じゃないか・・・どんな風に説明受けて

いるかわからないけどいくらなんでも貧血で倒れたから目を覚ましたら女に

なってましたって事はないだろう。


「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。自分は風邪っぽいだけですから。」


「そうならいいんだけどね。無理はしないようにね。」


「わかっています。」


保険医が知っている事に驚いたが知っていたかといって何も変わらないけど、

もし万が一何かあったら相談できるかもしれない。そう思うとちょっと安心感がある。


しばらくすると一時間目の終わりを知らせるチャイムが鳴り響いた。

俺はベッドからおり、ちょっとふらつく身体に気合をいれ、


「お騒がせしました。ありがとうございます。二時間目からは授業に戻ります。」


保険医に挨拶をして保健室を出た。出際に保険医は「無理しちゃダメよ」と

言われ頷きながら保健室を出た。


教室に戻り、扉開けると一斉にクラスのみんながこちらを見た。

しーんと静まりかえり、あまりの注目具合に思わず教室に入らず扉閉めようかと

右腕を動かすと、翔太が声をかけてきた。


「おー。蒼もう大丈夫なのか?」


その声と共にいつもの教室の雰囲気が戻ってきた。どうやらどう声をかけて

いいかためらっていたみたいで翔太が気軽に声をかけたおかげて他の友達も

「生きてるか?」「朝飯食ってるか?」「無理するなよ」「無理しないで帰れ」と

心配そうな顔をした友達も声をかけてきた。優しい友達に嬉しくなりつつ


「心配かけてわりい。大丈夫だから、まぁ今日は大人しくしているさ。」


そう友達に言葉を返して自分の席に着いた。そして二時間目を知らせるチャイムが

丁度なり、教師が入ってきた。


その後は特に何も変化ないまま放課後を迎えた。

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