14-7:電脳の“仕事(フィニッシュ)”
(場所:電脳世界・“江戸OS”最深部 天守閣)
崩壊する世界。
メルトダウン寸前の“核”が放つ、灼熱の死の波動。
その真っ只中で、俺(玄)は、吼えた。
(小僧! ワクチン(詩織)も、祈り(亜美)も、全部乗せろ!)
俺(玄)の右腕が、蒼く、眩しく燃え上がる。
だが、それはただの「霊力」じゃねえ。
(ワシの“奥義(恨み晴らし)”に、テメェの“令和”の力を合わせろ!!)
(――応ッ!!)
俺(愁)は、ハッカーとしての全神経を、玄さんの右腕に集中させた。
詩織が紡いだ「翻訳コード」。
霧島さんが撃ち込んだ「ワクチン」。
そして、亜美がこじ開けた「セキュリティホール(隙)」。
その全てを、玄さんの“殺意”に、「圧縮」する!
キイイイイイイイイッ!!
俺たちの右腕が、物理的な形を失い、
「蒼い光の剣」……いや、
「絶対消去のコマンド」へと、変貌した。
『アアアア……! 道連れだ……! 消えろォォォォッ!!』
黒幕の“核”が、最後の自爆シークエンスに入る。
膨大な黒い呪力が、俺たちを飲み込もうと迫る!
だが。
(遅えよ、テロリスト)
(ワシらの“仕事”は、光より速えんだよ!!)
同調率、100%。
思考も、呼吸も、殺意も、祈りも。
全てが重なった、刹那の一撃。
「「喰らえェェェェェェッ!!!」」
俺(玄&愁)は、自爆エネルギーの波を、真正面から突っ切った。
蒼い閃光となって。
ズドンッ!!
俺たちの右腕が、
黒く脈打つ“核”の、ド真ん中を、
深く、鋭く、貫いた。
『ギ……ガ……!?』
時が、止まった。
(解析、終了)
(恨み、御免)
俺たちは、その“核”の中で、
ニヤリと、獰猛に笑った。
「「――“仕事”、完了だ!!」」
カッッッッッッ!!!!
次の瞬間。
電脳世界全域が、
浄化の蒼い光に、包まれた。




