13-9:リアル世界(“反撃”のインストール)
(場所:地下室・特殊事案対応室)
(亜美の“横槍”によって、黒幕の呪力が“乱れた”)
(サーバーの“爆発”が、数秒、“遅れた”)
その、常人では見逃す「時間」を。
この男が、見逃すハズがなかった。
「――今だッ!」
霧島さんが、吼えた。
彼は、インカムに向かって、最大のボリュームで怒鳴りつける!
「(プログラマーに)オタク! 生成した“ワクチンコード”、全て“解放”しろッ!!」
『(インカム)――りょ、了解! やってやりますよ、ボス! フル・インストール!』
同時に、霧島さんは、ダイブしている愁の“肉体”の肩を、物理的に掴まんばかりの勢いで叫んだ!
(届け! この“声”!)
「浅河! 鬼神!」
「電脳の“核”を、潰せ!!」
そして。
霧島さんは、大型モニターに映る「黒幕」――今まさに体勢を立て直そうとしている“敵”を、冷たく、射抜くように睨みつけた。
「――大手町のテロリスト」
その声は、冷え切った「宣告」だった。
「お前を“サイバーテロ”および“物理的器物損壊”の現行犯で――」
霧島さんは、コンソールの“メイン・エンターキー”に指をかけ、
「“逮捕”する!!」
ドンッ!!
彼は、そのキーを、叩き潰した。
発射――!
たった今、詩織の“翻訳”によって「生成」されたばかりの、
「ワクチンコード(=鬼神の殺し方を“プログラム化”したもの)」が、
大手町の金融システム(黒幕がいる場所)に向けて、“発射”される――!




