表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

73/168

13-2:リアル世界(霧島・黒幕サイド)

(場所:大手町おおてまち・金融中枢ビル 最深部)

(時間:しゅうダイブと、ほぼ同時刻)


シン……と静まり返った、巨大なサーバールーム。


「システムダウン」を示す無数の赤いエラーランプだけが、不気味に点滅している。


そこに、あの黒いコートの男が、悠然ゆうぜんと立っていた。


奴は、日本経済の“心臓しんぞう”と呼ぶべき、物理サーバーラックの群れを、愛おしそうに見つめる。


「……仕上げだ」


男は、その“心臓しんぞう”の一つに、そっ……と手をかざした。


ジュウウウウウウッ!!


黒い呪力じゅりょくが、まるで強酸のように、男の手からサーバーラックに侵食していく!


バチッ! バチチチチッ!


物理的な火花が散り、内部の精密機械が焼け焦げる、黒い煙が上がった。


デジタル(呪い)でシステム(OS)を殺し、物理リアルでハード(心臓)を焼く。


完璧な「詰み」だ。


(場所:地下室・特殊事案対応室とくしゅじあんたいおうしつ


「……!」


ダイブしているしゅうの身体と、詠唱えいしょうを続ける詩織しおりを守るように立っていた霧島きりしまさんが、壁の大型モニターを睨みつけ、鋭く息を呑んだ。


そこには、大手町おおてまちの、唯一かろうじて生き残っていた監視カメラの映像が、ノイズまじりで映し出されていた。


ザザッ……ピー……!


ノイズの向こう側に、黒い人影。


物理サーバーに手をかざす、あの黒幕くろまくの姿を、ハッキリと捉えていた。


「(舌打ち)――チッ! マズい!」


霧島きりしまさんの、本気で焦った声が、地下室に響く。


「あの野郎……! デジタル(呪い)でシステム(中枢)を弱らせて、物理リアルで“心臓サーバー”を喰う気だ!」


(こ、こいつぁヤベェぞ!)


霧島きりしまさんは、ダイブして意識のないしゅうの身体に向かって、インカムを通して叫んだ!


(届くワケねえのに!)


浅河あさかわしゅう!」


「ワクチン(コード変換)が、間に合わねえぞ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ