第83話希望はある
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「死んじゃった、、」
「しばくぞ。死んでる訳無いだろ」
「口が悪い、、、父さんの記憶通りだ」
不死なる魔物は、自身の記憶が正しいのか。間違っているのかを
事細かに調べている
「蓮、、では無いな。誰?」
戻ってきていた夏樹に、警戒された視線を送られる
「俺に名前は無い。蓮と真と違ってな」
「命名、冬樹」
不死なる魔物の名前を勝手に決める木城桜
「はぁ、、蓮真ーーー!うああああああーーーー!!」
地面に向かって木城が叫ぶ
「ふぅ。落ち着いた」
「情緒が不安定」
「情緒を安定させてる奴がいないって聞いてるんだから不安定にもなるわ」
起き上がった木城に、肩を掴まれ、力説される
「死のうかな?いないならこの世界に用は無い」
「待って下さい。まだ希望はあります」
「無いだろ。冬樹」
「父さんがこの体から離れる時に、魂を僕たちに分けたんですよ」
魂、その言葉を聞いた木城は早く話せと、視線を送る
「なので魂を辿れば、生き続けている父さんの居場所が分かるかも知れません」
「うん?生き続けている?」
「父さんの魂が強靭らしくて、消滅出来ないから何億回も転生しまくらないと死ねないらしいです」
「死ねないってか、消滅じゃない?」
「ちなみに父さんの魂は強靭なだけで、強くないので。悪い神とかによく狙われるみたいです」
「死んで神に会ってくる」
首元に刀を当てる木城を、身を挺して止める
「待って待って!!死んでも簡単に神には会えないですよ!!」
「なーに。刀回収の為に会うだろ」
「万が一失敗したら父さんに一生会えませんよ!!」
「・・・」
首元の刀を離す
「確実に会える方法は存在する。ドラに会うぞ」
「ドラ?」
「ドラさんです、、、あ」
冬樹がその場に倒れ込む
「活動限界みたいです、、蓮と真をを、、頼みます」
「おうよ」
冬樹はその場で眠りに付き、数秒後に
「うん?だ、誰だ!!」
蓮が目覚めた
「ドラゴンに会いに行くぞ」
「え!ドラゴン!?会ってみたい!美人なお姉さん!」
「行くぞーー」
素早く蓮を懐柔した木城は、蓮と夏樹と共にドラが封印されている場所へと歩いて行く




