第76話野菜は美味しい
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「蓮、お前ってどこに向かってるんだ?」
「?」
「うん?っじゃねぇーよ!!」
植物の魔物の飛び蹴りを顔面に食らう
「お前適当に歩き回ってただけかよ!!」
「目的ないからね!!」
「はぁ、着いて行ったらご飯手に入ると思ったのに」
「ご飯あるじゃん」
「はぁどこに?」
蓮は空を指さしている
「空に何があるんだよ」
「太陽光」
蓮に向かって前蹴りが放たれた
「あれ?植物ってさ。太陽光で育つんでしょ?」
「それ以外も必要だわ!バカにするなよ!」
蓮は植物の魔物に胸倉を掴まれ、浮かされる
「・・・・身長伸びた?」
「話すを逸らすな」
植物の魔物の足元をよく観察すると、植物の根?が足場になっていた
「かさ増し、、」
「そんなことはどうでもいい!お前植物をバカにしただろ!!」
「してないけど?野菜は美味しいからね」
「エ?」
植物の魔物に表情が変わる
「どんな野菜が好きだ?」
「茄子」
「お前!、、いい奴だったんだな!」
「レンコンとアスパラとかも好き」
「カハ!」
植物の魔物が緑色の吐瀉物を吐く
吐くと同時に手から逃れることが出来る
「お前は、、最高な奴だ。野菜好きに悪い奴はいない。しかも茄子好きな奴はもっと最高だ」
「ただ、キャベツとレタスは苦手」
「・・・まあ、、許容範囲」
植物の魔物は歯をギリギリしながらも許してくれた
「・・・植物の魔物じゃなくて、野菜の魔物?」
眠い
「そうだな。私は、、おい。寝るなよ」
眠い眠い眠い
「寝る?あれ?」
眠い、寝る、寝ろ寝ろ寝ろ寝ろ
瞼が急激に重くなり、眼が開けられなくなる
「・・・再生の反動か?」
「ぐぅ、ぐぅ」
「・・・」
植物の魔物がぺちぺちと蓮を触る
「おはよう」
「ッ!!」
「ナスは嫌いだ。感触が好みじゃない」
「はぁ!?」
「キャベツとかは好きだな。喰ってる感がちゃんとあるからな」
ぞわりとした感覚が植物の魔物を駆け巡る
死ぬ!、それが脳内を支配し、ほぼ反射的に攻撃を開始した
「あ、ちょ!」
「フーーー!フーー!フーー!」
「俺はあいつと違って不死じゃないのよ!待ってください!本当に!調子に乗りました!」
植物の根が蓮に刺さりそうになった瞬間、謝り始める
「流石の俺でも君の植物は焼けない。魔法使っても、風で切れないでしょ」
かまいたちが根をペッチっと叩く
「あかん。火力が足りん」
「貴様、、2重人格か?」
いつでも目の前の敵を殺せるように、背か根を出し、向け続ける
「面白いことに3重人格です」
蓮は当然のように3重人格だと言うことを証明する
「・・・3?」




