第67話生きる理由は人による
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
俺は俺が死ぬ方法が分かっている
何度も夢に見たんだ。神を名乗る者と俺が話してる姿を
だから不死だけど俺は死ねるんだ
「・・・」
「わ、私!超劇ヤバ劇毒が効かない!?」
「じゃあな。来世では殺されない所に」
女の頭を拳で貫く
「いただきます」
女の体を捕食した
パァン!!っと大きく音を立てながら、体が破裂した
「・・・人間が捕食できなくなってるな、、やっぱり」
木城が死んだ後から蓮真は人間を捕食出来なくなっていた
「木城の呪いかな?」
木城が死ぬ前に言った呪いの言葉がちゃんと機能しているみたいだ
「蓮真」
「なんだ?佐藤」
「ドラ様の居場所が分かりました」
「行こう。多分怪我してる」
ドラ、暴龍の名を冠する木城の次に強い生物
木城が無くなった後から2年ほど姿を消していた
「ドラ、、」
「レンマ?久しぶりだね、、、」
「元気が無さそうだな」
「レンマもね。その様子的に、木城は天に召されたんだね」
「・・・ああ。俺に呪いをかけた後に召されたよ」
ドラは何かに閉じ込められている
「・・・・薄い板?」
「神の牢屋だよ。神とかを捕まえる用の」
「何故ドラが?」
「流石のあの馬鹿も俺と殴り合うのは損失の方が大きいって判断したみたいだね」
この牢屋?も相当コストがかかりそうだが、ドラはそれを上回ったのか
「無くなるのは213年後。俺の寿命が尽きるのと同時のタイミングでこの牢屋は消える」
「・・・・長生きだな」
「レンマがこれから生きる時間ほどは長くないよ」
「・・・・」
ドラの牢屋の前に座り込む
「ドラが言うバカは。俺を殺せるか?」
「殺せる。一度だけ殺せる」
「そうか、、それが聞けたならいいよ」
ゆっくりと立ち上がる
「レンマ。まだ死んだら駄目だよ」
「・・・それは聞き入れられない。俺は今、生きる理由が無いんだ」
「10年。10年だけ生きててくれ」
「・・・分かったよ。佐藤はどうする?ここにいるか?」
「・・ここにいます。ドラさんには拾っていただいた恩があるので、死ぬまではいます」
「そうか」
返事をした後、前へと歩き出した。




