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第56話あなたとの会話はあまり覚えて無いですね

誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです

最近、木城の様子が非常におかしい

手錠された時点でおかしいのは気づいてたんだけども

ここ一週間で完全に気づいた。木城はヤンデレって奴だ


ヤンデレって人を愛する余り、愛する人を監禁したり、拘束したり

傷つけたりする人を指す言葉だった気がする

最終的に物理的に食べられると聞いたことがあるね。だから若干怖いな


まあそんな話は置いておいて、現在俺は神に土下座されている


「・・・大丈夫ですか?」

「本当にすまなかった」

「頭上げて下さい。怒ってませんよ」

「この態勢で説明させてもらう」

神は土下座しながら話しだす


話しが長かったため、簡潔にまとめると


俺、彩菜蓮真の魂は死の運命らしい。相当昔から、前前前前世よりも前から死の定め

俺の魂人生?で20歳以上生きたことは無いそうだ

しかも死んだ時に歴史が大きく動いてる


革命を起こすと決意理由であり、初めて死んだ市民

魔王に殺され、勇者が覚醒するきっかけを作った仲間

溢れた呪いを一心に受け、そのまま死亡し、亡者を生み出した呪術師

たった一人の少女を殺害し、それが世界大戦の引き金になった犯罪者


そんな波乱万丈な人生を送っていたようだ


その運命が最近薄れてきたらしく。神の意志で封印することを決めたそうだ

で、1週間前まではちゃんと機能していたのだが

封印が解かれた。解かれたと言うよりも抑えきれなくなったらしい


現在は封印はもう一度されているのだが、いつ解除されるのかが分からないそうだ

それで土下座している神が


「封印する時に精神も後退しちゃったし、封印も突破されたし、私は駄目な神です」

「元気出して下さい」

「・・初めて会った時と同じで優しいですね」

「??」

初めて会った時?記憶にないな、、あれ。そういや神と話してる記憶あんまり無いな


「この度は本当に申し訳なかった。なんか欲しい物があれば言って貰えば」

「特に欲しい物は無いです」

「・・・内臓生成できるようにしますか?あなたの体に」

「内臓?」

「あなたのお嫁さんが好きそうですよ。腸とか引きずり出して遊びそうじゃないですか?」

神が言っていることには、大いに賛成できる


考えてみて欲しい。木城が血だらけになりながら笑顔な場面を

「それ下さい」

「はい。入れてました。一応内臓以外も作れます。人間にあるものは全て」

「それは」

意識が薄れていく


「あなたが死ぬか、あなたが呼ぶときに、また会いましょう」

優しい声が最後に聞こえた


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