第52話気づいたんだ。俺の運に
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
気づいたのは、5歳ぐらいの時かな?
よく周りの人が死ぬなとか、自分が危険になることがよくあるなって思ってたんだよ
で、色々と意識してみたら大変なことに気づいたんだ
事件、事故に巻き込まれて俺は生き残るけど、俺以外は死ぬ
その事実に気づいたんだ
当時の俺は相当焦ったね。家族にも相談してさ、どうすればいいかな!って焦りながら説明したよ
親も優しくてな。大丈夫だよ、家族がいるから。パパは死なないよとか言ってたんだよ
その次の日に、うちが火事になってな。俺以外全員焼け死んだ
俺は自分を恨んだね。俺のせいだって
そこからかな?俺が無気力になっていったのは
何を食べても味がしなくて、いくら血が出ても痛くなかったんだよ
ストレスで味覚障害と無痛症だっけかを発症してね
そこら辺で親戚に引き取られたんだよ。ただいい家族とは言えなかった
それは何故か、うちの両親金持ちだったのよ。だからハゲタカみたいな親戚連中が俺を奪い合って
勝ち残ったのがもう一つの家族。俺を除いて4人家族だったね
ほぼ会話しなかったからあれなんだが、俺のことを異物として扱っていたね
ただ虐待とかは一切されてなかったよ。ごはんもちゃんとくれたし
治療とかも手伝ってくれた。ただ壁をずっと感じていたね
で、引き取れて1か月後に別々の事故で俺以外死んだ
母親は買い物帰り中に車に轢かれて、父親は工事中の鉄筋の下敷きになって
息子は劣化した柵が壊れてそのまま落下死、娘は倉庫の物が落下して、頭に当たり死亡
警察も驚いてたよ。別々の事故がほぼ同時刻に起こって、それが家族だったんだから
で、そこからかな?俺が呪われた子供って言われて始めたのは
「はぁ、、久しぶりに喋ったから精神がやられてきた」
「蓮真、、大丈夫なのか?お前の精神は」
「大丈夫だった。おかしくはなってたけど、崩壊はしてない」
「そうか、、頭でも撫でてやろうか?」
「いいや。溶けちゃいそうだし、君も危ないし」
その言葉を言った次の瞬間、下から何かが生えて来た
「・・・タケノコかな?こんな急に竹になるなんて」
「大丈夫だろうが、、大丈夫か?」
「大丈夫だよ。腹を貫かれて浮いてるだけ」
突如として竹が蓮真の腹を貫き、見事な竹となった
「こんな感じのことが起こるからさ、君も気を付けてね」
「・・・ああ」
少しの沈黙の後に、木城が返事する




