第37話頑張ったけど、殺せない
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「あと一人」
「逃げる」
情報屋は後ろへ向き直り、走り出す
「・・・」
その速度は自動車を優に超え、新幹線並みに速度で走っていく
「速い!!」
「おい」
後ろから不死の魔物の声が聞こえる
「!!」
前へとジャンプしながらも、後ろに剣を振るい。不死の魔物を斬る
「機転は木城よりは優れてるんじゃない?まあでも、弱いな」
「ほ、本当に不死なんだ」
「なんだ?知らなかったのか?」
パァン!!
鼻に3発、目に4発、喉を2発の計9発を神速の如く速度で叩き込み
不死の魔物を怯ませようとしたが
「俺に痛覚は無いぞ。だからそれも効かん」
一切怯まない
「斬る!」
四肢に一発ずつ攻撃するが
「食らったことある」
四肢が落ちることなく瞬時に傷口が再生される
「・・・」
「・・・」
顔を見合わせ、どちらも動かなくなる
どうしよう!どうしよう!!死なない!拘束も出来ない!
もう一人はもう逃げた!!秘密がバレて!失望される!!
「嫌だ!それは嫌だ!!」
「!!」
連撃、連撃、連撃が不死の魔物を襲い続ける
ダダダダダ!!っと拳とは思えないほどの音が聞こえ続ける
「足!喉!」
「衝撃が凄い!!」
脇腹に1発、喉に3発、膝に6発、顎に2発をその他30発の打撃を不死の魔物は食らうが
「まだ終わらんのか?」
ケロッとしている
「はぁ、はぁ、はぁ」
「全力で攻撃するからだ。不死の魔物相手は本気出したらダメよ」
「負けれない!負けたら!負けたら!木城桜になれない!」
「木城も一回負けたことあるぞ」
「嘘!嘘!嘘!!」
「・・・・面倒になってきたな」
「レンマ」
ドォン!!
降りて来た者の近くから砂埃が巻き上がる
「また木城桜と戦ってるの?」
「なに言ってるんだよドラ。こいつは木城桜じゃないぞ」
「え?こんなにそっくりなのに?」
暴龍?暴龍には勝てない。木城桜が負けていた。だから勝てない
「ひ、ヒィ!」
「あ、これ本人じゃないね。こんなに怯えた姿見たこと無いよ」
「ドラ、縄持ってる?一応拘束してた方がいいでしょ」
「そうだね」
「さてと、ぐるぐる巻きにしたけども」
「ぐるぐる巻きにしたのは俺ね。レンマ」
暴龍の手によって、拘束された偽木城桜
「木城桜に渡す?そっくりさんいたよって」
「それがいいんじゃない?」
「それで、木城桜はどこにいるの?」
「知らないよ」
「・・・」
「大丈夫こいつ?死んでない?」
「絶望してるだけじゃない?心の支えが無くなった人間はこんなものよ」
魔物たちの話し声だけが聞こえる
vs狂乱の少女 死亡回数7 勝利数1




