第33話バトルジャンキーは抑えられない
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
最近、うちの隊長の様子がおかしい
ずっと魔物を倒してる。そして倒した後に剣を投げ捨ててる
事務仕事を頼みに来た副隊長を、話も聞かずに斬ったりしていた
怖い
「副隊長、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。打撃だったからね」
「隊長はその、なんであんなことに?」
副隊長を介抱しながら、何故あんなことになったかを聞くと
「あれだよ。不死の魔物」
「不死の魔物」
最近現れた新種の魔物、暴龍と仲が良く大事にされている魔物であり
暴龍以外に人語を喋る魔物として有名
そして悪名も凄まじい
「隊長に求婚した魔物ですか、、」
「そう。その魔物とこの前谷で会ったらしいんだよ」
「不死の魔物と!?」
「そう。それでね。賭けをしたんだって」
「賭けを」
どんな賭けでも体長が負けること所が想像出来ない
どんな賭けをしたのだろうか?
「攻撃一発当てて見ろって賭けをしたらしいんだけど」
「当たったんですか!?」
「・・・・うん」
あの隊長に攻撃を当てるなんて、、不死の魔物はどんなに強いんだ?
「一応隊長の名誉の為に言っておくけど、攻撃は掠っただけだよ」
「それでも凄いですよ!」
「あと、本人が言ってたんだけど、マジで油断した。次会ったら絶対に当たらないって」
「・・・」
油断!うちの隊長油断して賭けに負けてた!!
「あんまり怒らないであげてね。彼女ほら、まだ未成年だからさ」
「怒りませんよ!私を何だと思ってるんですか!」
「鬼軍曹」
ゴ!っと鈍い音が鳴る
「ごめんごめん。また傷が増えちゃうよ」
「次は無いですよ」
「おじさん」
隊長が副隊長に話しかける
「ドラゴンの場所知らない?」
「・・・ダメだよ」
「そう。じゃあ大量の魔物がいる場所は?」
「ダメダメ!!絶対行く気でしょ!」
副隊長が声を荒げる
「まだ若いんだから!命を粗末にするような真似は」
「早く教えて貰える?まだ体の火照りが収まらないんだよね」
隊長が剣を振り、横に合った防具置きが斬り落とされる
「・・・訓練じゃあ」
「ダメ」
「・・この座標だ。ここには軍蟻の巣が合って、こっちはワイバーンの巣がある」
「行ってくる。晩御飯前までには帰るよ」
隊長が走り去る
「はぁ、戦いの時に性格が変わらなければ完璧なんだがな」
「バトルジャンキーは抑えられませんよ」
「それも限度があるだろう。ここ最近ずっと魔物を殺しているぞ。そろそろ生態系に影響が出る」
「・・・・・そういえば、不死の魔物と初めて会った時から抑えられてなくないですか?」
隊長のバトルジャンキーが酷くなったのは、暴龍と一緒に不死の魔物が来た時からだ
「不死の魔物の斬り心地が良すぎて暴走してる?」
「あり得ますよね。隊長の性格的に、、」
「上層部に報告。不死の魔物の居場所を探れ」
「了解しました」
また彼の周りで人波起きそうだ




