第32話俺の未来は決定している!!
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「あの子強くなってるね」
「ドラドラ、助けてくれ」
「はいはい」
蓮真は谷の壁に埋まっていた
「初めてだよ。衝撃だけで壁に埋められるのは」
「あの子の性能考えたら、埋まってるだけなのもおかしいけどね」
「おかしい?」
「谷が崩れて生き埋めが普通だと思うね」
つっよ!この谷結構頑丈だよ!
「しかもあの子相当手加減しながらレンマと戦ってるからね。本気ならレンマは動けて無いよ」
「手加減されてるのは気づいてたよ。不死の生物相手に本気出すのは愚策だろ?」
本気を出す=体力消費が多くなる、だからな
再生限界が存在しない俺相手には、正解だ
「好きな食べ物も教えて貰って無いし」
「まあ、、あれは恥ずかしいだろうからね。慢心してて、攻撃食らうって」
ドラが可哀そうだったなぁっと言う顔をする
「ジャブぐらい予想できそうだったけど、油断してたしな」
「油断してた理由の一つに、魔物との戦闘経験が足を引っ張った感じがするね」
「戦闘経験が?」
普通は役に立つんじゃ?
「魔物って基本的に大振り、豪快に戦う魔物が多いんだよ」
「・・・」
「だけどレンマもそんな戦い方じゃん。それが急にジャブ打つとは思わなかったんだろうね」
「そうなのか」
確かに、大振りの攻撃ばっかする奴が急に細かい攻撃してきたら予想外だよな
「2つ目の理由は、集中力が切れ始めてた。当たり前だけど人間には集中力の限界がある」
「テンション上がりすぎて、ずーーーーっと集中してた?」
「そう。レンマと久しぶりに会ってテンション上がってたね」
「ふーーーん」
「もっと喜ぶと思ったんだけど、あんまり喜ばないね」
「ドラなら気づいてただろ。木城桜が俺を見る目が人を見る目じゃないことに」
「・・・」
ドラが申し訳なさそうに顔を逸らす
「あれは玩具を見てる目だ。まあ当たり前だな。こんな面白い魔物は俺を除いていない!」
蓮真の声がドンドンと大きくなる
「俺はあいつに惚れた!!だけど相手は高嶺の花!!身分も種族も釣り合っていない!!!」
「レンマ、、」
「それを乗り越える!!何千回!何万回!何億回死んだとしても!!」
蓮真は大きく腕を振り上げる
「俺の死体を積み重ねてでも!!俺はあいつを惚れさせる!!今どう見られているかは関係ない!!」
「俺はあいつを惚れさせる!!そして横に立つ!!それが俺の夢であり!俺の未来だ!!」
vs不死の魔物 殺した回数265回 勝利数0 引き分け数1




